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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

120ミリ化



 年に数えるほどしかやらない改造がいくつもあるだろう・・・、その中でロードの130エンド用に作られたリアハブを10ミリ縮める120ミリ化という改造がある。

 なんでわざわざ120ミリ化するか?それは・・・世の中には好事家がいるからだ・・・。例えば、このサムソンフレーム。

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 クイックレバーの付いたホイールが入っているが、エンドの形状は正爪である。

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 反対側も正爪で、スプロケが付いていて、かつ、ディレーラー台座は外付けだ・・・。

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 正爪で、エンドの幅を見ると約120ミリちょっと・・・ということは?そう、これはトラックフレームなのであります。

 トラックフレームをシングルホイールでなく、多段化して乗ろうなどと考えるのは、まあ好事家中の好事家だろうが、そういう方もいるに入る。もちろんごく少数だが・・・。

 その少数の先頭をたぶん行ったのが、店主だったかもしれない。大体十年くらい前の雑誌の特集で、10速105をNJSトラックフレームに載せたことから始まる。

 狙いはプロの短距離系選手へ街道練習の際に、トラックと同じスケルトンでの多段化することもできるよ、と示したかったこと。その方がスケルトンの違うロードフレームするよりも、ずっとそれ向きの練習になるんじゃないか?と思ったところから始まった。

 以来競輪選手から発注は一度もなし・・・。知り合いの元選手にその話をしたら、選手連中には全く伝わっていないということ、伝わっていたら、面白がって依頼していくル奴らは必ずいるだろう、ということだった。

 まあ、いい、いずれ競輪選手の中の好事家の登場を待とう、気長にな。

 その代わりといってなんだが、素人筋からいくつか依頼があるという珍現象が発生。まあ、トラックフレームは美しいからね、これに乗りたいが、シングルや固定じゃなあ・・・という人が、多段化できないか?と考える。

 ある意味ぶっ飛んだ発想で、中途半端な知識では出てきようにない発想ともいえる。

 後店主もそうなんだが、トラックフレームのハンガー下がりが好きで、是非ともこれで街道を思う存分走ってみたい・・・なんて妄想にかられる・・・。

 他にもあるかもしれないが・・・、まあ考えるだけならまだ少数でもいるかもしれないが、それをいざ実現しようとすると、ではロードハブからどうやって10ミリ省くか?という実用上の問題、技術上の問題となって、被さってくる。

 こいつをはねのけることができるか?諦めるか?でまた分かれる。

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 こいつは何世代か前の105を120幅にできた例。そしてこれを基本にホイール組んでスプロケ入れて、多段化成功・・・。なんでできたの?という問いには、いじっている内にできた・・・としか言い様がない。

 これを10個作れ、とか言われたら、それなりのスモールパーツを発注しなければならないので、何とどれと交換して、さらには・・・という定式化ができるかもしれないが、たまたま1個作るなんて言うのは、手持ちのスモールパーツとの相性の問題のようなもんで、できてことについては、たまたまとか、偶然できた・・・としか言い様がない。

 もちろん加工も含めての話だ。

 これはどうしてできたのかな?と開いてみてみる。

 DSC_2749_convert_20180913214930.jpg

 フリーの方は、スプロケとの関係もあるので、ダウンサイズにはほぼいじれない・・・といっていいかもしれないね。多少・・・加工の余地はなくはないものもありそうだが・・・。

 こちらではなくて、その反対側、

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 こちらがつめた方だ・・・、いったいどうやったんだっけ?もちろん憶えていない。

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 外してみると、こうなっていた。ここに順番に、以下のものが付いていた。

 DSC_2753_convert_20180913214939.jpg

 ダストキャプに三点のねじワッシャー類、以上。

 ある意味特別なことはしていないんだが、たぶん10ミリシャフトを切ったか、被せのナット系を外したかしたと思うが・・・。

 後は1ミリでも狭められるように、削れるものは削り、より薄いものに交換している内に、10ミリ縮まった・・・という感じだろうね。

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 当然10ミリ幅が短くなるとそのしわ寄せは、スポークの角度に出てきてしまう。このフリー側のスポークなんて、ほとんど地面と垂直状態のように見えるが、これは極端な例ではない。

 確かにフリー側はスポークは垂直に立っている。

 強度に多少の影響はあるかもしれないが、今までトラブルは聞いたことはない。

 すごいことやっているように見えても、やっていることはちょっとした加工と、いかにスモールパーツをもって組み合わせることができるか?ということの根気・・・ってくらいなもんじゃないか?

 だから、スモールパーツを集めて、それなりに時間をかければ、誰でもできるでありましょう。

 それより、加工が済み、組み付けの段階になると、ワイヤー受けなどの配線問題が出てくるが、これもまたなかなかえぐい問題なのだ・・・。

 とまあ、地味な話であるが、こんな感じの細かな積み重ねが、NJSフレームを多段化して街道走行へ持って行くための小準備ということになる。

 依頼してくれればなんとかするが、メール等での問い合わせとなると、なかなか文字だけでこういう内容と伝えるのは難しい。

 こんな記載がまたどこかで誰かの役にでも立つのであれば、是非参考に。

 別に飛び道具なんて使っていません、あくまでも地味で地道な作業の連続に過ぎませんので・・・・。
 
 
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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