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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

クロスバイクの点検ポイント



 ブラジル音楽の権威、ケペル木村さんがせがれの自転車なんですが、なんかアチコチダメなんて見てもらえませんか?ともってこられた。

 阿佐ヶ谷にお住まいのあるケペルさん。かつてだったらご近所だったんだが、今だとちょうどいいサイクリングな距離となった。

 しかし、このケペルさんには、当店二階の響き床で、音楽関係、音響関係、人間関係と様々なところで大変お世話になっている恩人の一人でもあられるお方、非常にありがたいお方なのであります。

 トレックのたぶんボリュームゾーンとして作られ、相当数のこの手の自転車が世に出たんであろう・・・という頃はわかるモデルであります。
 
 このように普通に乗られているクロスバイクには、ある種の点検ポイントのようなものがある様に思えるんで、何点か指摘してみようかな?と思う。

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 今回のこいつは目視で一発、チェーンが錆びていた。これまあ、交換ということでいいな。

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 その他は、ワイヤーの点検。つまりはディレーラー調整、シフトの調整などがとても重要であります、今回は交換する必要はなかったんで、調整のみということなんですが・・・。

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 今回・・・いや今回だけではないんだが・・・・、この手のクロスバイクに、非常に高い確率でついているのが、トリプルクランクね。

 あー・・・なるほどね、と思われる方は非常に多いと思う、だって事実だから。なんでトリプルにするのか?のその理由は、今やわからない。

 すでにトリプルは絶滅種の運命にあるので、今まで作られたものを市場に出してしまおう、ということでこの手のボリュームゾーンに用いられるのか?それとも素人を想定すると、ギアレシオは幅が広いに超したことはないだろう、という判断の下なのか?

 実際の所、本当にわからないのであります。通常の街道を走る目的で作られるフラットハンドルのクロスバイクになんで、トリプルが必要なのか?不思議といえば不思議だよね。

 で、このトリプルの調整というのが、意外と難しい・・・という事実がある。考えられる一つの原因に、

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 トリムの全く効かない、デクノボウのようなシフターがあることだ。あるのは三段のみ・・・、以上。ある意味潔いといえばいいんだが、その分その武骨をどうやって癖を見抜いて、調整するか?万能を目指すか?目指せないとすれば何を犠牲に優先順位をつけるか?なんてことを考えながらやらねばならない。

 で、今回は?というとデクノボウの方だった。これも最初のセッティングの問題はあると思うが、それプラス、このディレーラーは下引きのために、常にワイヤーによって下に引っ張られる力を受けているといっていい。

 その両者の影響のか、多くはディレーラーの位置が低くなっているものが少なくない。今回のも例外ではなかった。通常ならフロントをセンターにおいたチェーンなら、トップであろうがローであろうが、音なりはしないというのがトリプルの原則だと思っている。

 インナーとアウターなら機種によっては、どうしても音が発生してしまうポイントが出てくることもよくある話だ。

 もちろんできる限り音なりなしでできるようにするが、インナートップとかアウターローのような極端なセッティングは、多少犠牲になっても仕方がないだろう。

 そんな感じで、調整していくんだが。フロントディレーラーが低い位置に付いていると、この音なりが常にはげしく発生してしまう傾向がある。こいつもそうだった、7ミリくらい引き上げてようやっと収まった。しかしどういうセッティングだったんだろう?

 そして、またたてが済んだら横のセッティングが残っている。これはインデックス調整ボルトでやるんだが・・・、正規にはね・・・、でもそれでは済まない場合もある・・・、収まらないほうが多いかもなあ・・・。

 今の細いチェーン用に精度を出して作られているフロントディレーラーは荒療治はできないが、この手の安価系のトリプルは、突っ込みどころ満載・・・なわけで、ボルトでできないところは、マイナスドライバーで非レギュラーな調整法が必要になってくることもある。ある意味、一昔前のフロントメカなんて、プレートの内外のずらしなどは当たり前の調整の範囲だったように思っているがね。

 そんなこんなで、音なりを極小にして、セッティング終わり。しかし今までよく我慢して乗っていたなあ・・・と思います。

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 クロスとはいえ、先駆的なインテグラル使用の、いかにもトレックらしい無機的なデザインのヘッドチューブなんであります。

 インテグラル・・・というと、ガタは厳禁!放っておくと、フレームがダメになるぞ!この設計思想は好きではないが、今ではクロスバイクにまで下りてきている・・・。

 そして、高い確率であるのが、

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 ヘッドのガタほったらかし状態というやつね。ほったらかしているので、Vブレーキをかけるたびに、カクン!と音がします。これはまずい、緩めて、引き上げて、また締め上げないとね。

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 またあるのが、Vブレーキの左右の調整不足。そのために、方ぎぎ状態になっているものもよくあります。ブレーキは同時に左右からリムを挟まねばなりません、そのために左右のスプリング調整をやって、両者ともに一度の引きで同時にリムをパン!とはさめるようにします。これができるとブレーキの引きが軽く感じられるようになり、一引き一引きが、楽で楽しくなります。

 そして最後にあるのが、ここ。

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 この自転車もそうでしたが、ペダルが購入当時のものがそのままついているということであります。自転車のペダルには好みとメーカーによる縦割りがあるので、実は一律に決めがたい箇所でもあります。

 なので、高級車対は大方ペダル抜きで売られています。つけておいても、違う形式を好む人であれば、わざわざ使いもしないペダルが付いていて、無駄に料金が高いというのは納得いかないでしょうからね。

 この手のクロスバイクにしても、売り手にしてみれば、ペダルがなければ乗れないのでとりあえずデフォではつけておきますが、実に大したことのないものであります、できれば数ヶ月の内に、ご自分のお好きなタイプのペダルに交換してください、それまでは最低限はもつ程度のものしか付いていません。

 これが売り手の本音だと思います。なので、購入後できれば半年以内に、ちゃんと根のしっかりしたもの、好みの例えばビンディング形式のものに交換してくださいね、という裏メッセージがこうした安いペダルにはついていると考えてよい。

 大抵一年も乗らないうちに、ペダル自身のガタが出てきてしまう。その前後に、交換しましょ、ということかと思います。

 こいつにも当然がたが出ていました。次回以降交換・・・しましょうかね。

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 ということで、作業終了!要所を締めたんで、カッチリと乗れると思います。

 その日の夜、家に着いたケペルさんより「もう完全別物になって、大変快適に家に帰ることができました」というご丁寧なメールをいただきました。

 さすが楽器から、音響機器などの装備を操る方だからこそわかる感覚ってあるんだろうなあ、と思いました。

 ということで、この車体はある種大半のクロスバイクにありがちな、成人病のような状態にあった訳であります。直ちに命の心配はなくとも、長引かせると車体自身をダメにしかねない所にまで発展していってしまう・・・、それを取り除くだけでも、快走はできる、逆に言えば、それを取り除かないと快走はないよ、という様に考えた方がいいかな?

 そうか、そういうことか、だから自分のクロスバイクになんともシックリ行かなかったんだ・・・という人もずいぶんいると思うな・・・、まあ同じ成人病といっても個人差が激しいので、できれば個別対応いたします!

 放っておくと後で怖いよ!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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