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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

ラスペネ以上



 アルミのマウンテンバイクなんだが、出所が違う。

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 ミヤタのリッジランナー・・・と来たら、どうにかしたくなりますな。走れるまで走りきるまで、面倒を見る・・・というね。マウンテンバイクには疎い店主ではありますが、このリッジランナーもまた定期的に当店に現れるという意味で、因縁の車体なのかもしれませんね。

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 アルミの接着系フレーム。この車体は状態もいいので、なんかアルミの工芸車、アランをちょっと思い出しますな。

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 こういう色がもう少しシック系だったりしたら、モロアランでありましょう・・・。

 この状態のいいリッジランナーですが、一体何のよう?と尋ねてみると。

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 どうもBBメンテができないないらしい。つまり外れないと。ただ、ご本人も相当やる気と見えて、ラスペネは購入したんですが・・・と。
 
 このラスペネというのは、まあ、メンテ好きには1本持っていてもいいケミカルでしょうね。ワコーズさんです。何がすごいって、浸透性の良さですわ。取れない、外せない、回せない、そうしたところにシュッと吹きかけると、コーラを思わせる濃いめの茶系液体と泡が飛び出て、金属の隙間にスーッと入っていく。

 まず固着したものはラスペネから・・・。ちなみに変に有名な556っていうやつがありますが、あれはかけないよりはいい・・・という程度と考えています。

 固着部分にラスペネをかけて、ちょっと待ってまたかけて数日待つことで、嘘のようにスルッと回って外れて解決、なんてことも起こる、これ本当なんですねえ、なのでワコーズのラスペネ、おすすめしますよ。もちろん通常のケミカルとしても、大変優れています。

 で、持ち主の方はそのラスペネをわざわざ購入してかけては回してみようと試みたようですが、どうも固着が外せないということで、持ち込まれて参りました。

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 これだけきれいだと、ここ一点が外れない、ということの残念さは格別で、ここさえあけば・・・という気持ちは非常によくわかります。なれば開けましょう・・・。

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 クランクは特に難なく外せます。さて、BBですが・・・どうでしょうか?

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 まずは外しものをセットします。この中には外すためのオリジナル工具・・・というほどではありませんが、仕掛けられています。

 この手の外し作業は、まずは力というものを有効に使うことを考えます。1馬力ないんでね、人間なんてのは。なので、その非力が逃げないように、効率よく当該にかかるように気をつける。

 まず固定ね。固定しないと、力は当然逃げてしまいます。なので徹底した固定。この場合は工具の固定です。
 
 それと外そうとするときには、大きな力がかかります、トルクをかけるんで、もし外れたら作業人がけがをしかねない・・・。勢い余った首をトップチューブに強打して、しばらく呼吸ができなくなる、なんてことも起こりかねないんですね。特にクランク周りは、電ノコの刃のようなチェーンリンクが付いていますんで、それで手を大けがするなんて例もありますよ。

 気をつけてねー。

 ということで、固定から静かに力をかけていきますが・・・。

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 結果的に外せましたが、ちょっと大変でしたね、さぞご苦労されたことかと思います。しかし、ラスペネの浸透度をみてください。これが外した直後です。

 通常ならここに錆びなどが見られます。それらがなくとも大抵は乾燥しているんですね、ところがこいつは湿っている。ラスペネの浸透度を示す、ないようかと思います。

 ということはこれがなければ、もっと苦労した・・・ということでしょうね。

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 ついでに持ち込まれたBBを入れていきます。珍しく左右に金属のシマノBB。中には・・・というか大半はプラだったりするので、あれは使いたくはない・・・、なので、当店は丹下ものを使います。サイズも5種類くらいあるんでね、あのシリーズはありがたい・・・、大変ありがたい、取り扱うマルイさんもありがたいですね。

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 次回は絶対固着防止!ということで、左右にドッチャリグリスを塗ります。これくらいをねじ山に塗る・・・というより盛るといった方がいいですね、ここでケチらない。

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 新しいBBのもと、継続クランクが取り付け完了となりました。

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 当たり前だが、フラットハンドルの典型的なマウンテン。しかし、昨今のものどもとは一線を画すかのように、新しい形式のマウンテンも進化というか変化していますね、それがいいのか悪いのか?マウンテンに疎い店主には判断つきません。

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 このアラン君似のリッジランナー、リアディレーラーの修正もして、ほぼ完全再生・・・でしょう。

 ビンテージかどうかは横に置くとして、こういう自転車にすれ違うと、オオ!乗ってますなあ・・・とわかる人も出てくるでしょうね、そういう意味でいろんなタイプの自転車が街道を行くのはいいことです。

 接着パイプが外れて、お釈迦になるまで、とことんおつきあいしたい車体ですね。

 しかし、日が短くなりましたなあ・・・。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
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