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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

世界の開示性と自転車屋



 こういうものがあるとは聞いていたが、その実態については全くといっていいほど知らなかった・・・。ホームヘルパーさん達は自転車を使っての移動が多い、そのため時間を区切られたメンテや急ぎの依頼が多かった。そしてそれらには領収書の発行が要求された。

 車の駐車規制がうるさくなってから、この傾向は顕著だったと記憶している。肌で感じていたのはその程度だったか。

 ところが、来るものが来たようだ。店主の父の具合がここ急変するということがおきたのであった・・・。

 まさかこのタイミングで、この早さで進行するとは思わなかった、そしてその進行は今も続いている。

 で、共助を基本としつつもその限界については、公助が必要ということで、半同業のこの辺の事情に明るいSさんから事情を聞いた所、目から鱗が落ちまくり・・・ということが起きた。

 まあ、ある意味この国を見直したね・・・。原発だの、大企業のごまかしだの、政治のトップの堕落だのと・・・、あきれることの多いこの国だが、やるべき所では、本当にやるべきことが行われている、という実感、この介護保険制度、もちろんいろんな問題はあるようだが、実によくできた制度であるということを知る。

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 申請から認定が下りるまでは一月はかかるというが、すでに申請した日より、前倒しでのサービスが行われる。それもすごいスピードでだ。

 金曜日に正式申請をしてその午後には訪問を受け、その指示で介護タクシーを呼んでいただき、その足で病院へ診断。

 その翌日、上の介護ベッドが届く。

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 若い三人の男性職員さんが、てきぱきと、階段を上り下りしながら、あっという間に高機能ベッドを二階に組み立て、二階のベッドを下におろし、リラックスように設置。ものの1時間であった。

 それからの制度の説明も、本当に至れり尽くせり。操作の説明から、マットの堅さと交換要請の仕方など。また容態の変化によって、ベッドの位置を入れかなど、実に細かなサービスが想定されている。

 これはベッド云々だけではないようですな。各種リハビリ、医療サービス、介護サービス、配送サービス、バリアフリー改築などありとあらゆるサービスについて実に細かく繊細に設計されている様に思われます。

 厚生労働省の各部署、各自治体から、民間までの集積した技術や想定を結集させて、何度も修正を繰り返し、現に今もなお繰り返し修正されつつ制度設計されてきているんであろう、ことがわかる。

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 そして携わっている方々の人柄、人格性などは、職業枠をとうに超えられいるように思われる方々が非常に多い。単なる医療関係者とはまた違ったものが感じられますな。

 今まで、耳では聞いていたが、実際にその制度に触れると、今までの自分の無知さにあきれると同時に、こうした土壌を少しでも豊かにできないか?ということを考えざるを得ない。

 保険料払ってんだから、利用して当然でしょ?と開き直るだけでなく、この制度に対してどこまで寄与できるか?ということを真剣に考えるようになる。

 何として?

 もちろん自転車屋としてである。自転車屋として、この土壌をどうやって豊かにしていくことができるか?

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 例えば、車椅子に関する知見をより深くし、隣接分野として、そのメンテや調整などを仕事として引き受ける体制をきちんと整える、ということ。

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 先日も、車椅子のホイール調整をやってみたが、工夫すればできないことはない。また車椅子のための特殊パーツ類の仕入れや、組み付け、メンテなどにもより積極的に仕事として引き受けていく、なんてこともね。

 他にリハビリ機具としての自転車という観点も必要かもしれない。

 それから、60才からの自転車利用あれこれ講座、機材編・・・なんてね。

 高齢者といっても比較的若い内から、とある特殊パーツの操作訓練として、講習なりをしてその使用を広めていくなんてな。

 それはこのパーツだ。

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 これね、ピラーなのだ。このピラーは、

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 まずサドルにまたがってから、このレバーを引くと、ピラー自身が・・・
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 このように上に伸びていく構造をしている。

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 そして、自分の足の長さにとって適切な高さで、

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 ピタリと止めればいい。つまり、走り出しで腰を浮かして、適切な位置にサドルを持って行くことで、膝に負担を掛けずに踏み続けることができる。そうすれば、距離もスピードも伸びるだろうし、膝に損傷を与えることはない。

 そして、止まって足を地面につきたいときは、体重をサドルに掛けたまま、先のレバーを下に下げれば、サドルは急激に縮んで短くなり、地面にべた足をつけることができるようになる。

 そして再度乗り出そうとするときに、ペダルに足を置き、腰を浮かせるように、レバーを引いてせり上がるサドルの高さ調整をする。

 これをストップアンドゴーを繰り返しながら、サドルの上げ下げの操作性を向上させ、実際の使用に生かせるような講習をする。

 今この手のピラーは、スポーツ専用として、かなり高額なんだが、それを高齢者用のサドル位置調整ピラーとして、再開発し直して、より手軽な値段で購入できるようにはできないか?

 こうすることで、膝を壊さず適切な高さのサドルで踏め、かつ止まったときべた足が地面につけられるという、ペダリング効率と安全性を両立させることのできるものの提案と、普及につとめるというのも、自転車屋のできることではないか?と思う。

 まあ、今後はそんなことを意識しつつ、自転車文化の成熟化だけではない、より広い観点より、自転車の意義を上げていくという方向性も開けてきたということかもしれない。

 まだまだ学ぶこのとの方が遙かに多い五十代、修行は続くよどこまでも・・・だな。

 ※という店主の個人的な家庭の介護事情のために、多少本業に影響する可能性も出てきましたが、悪しからずご了承いただきたく存じます。
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狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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