メールフォーム
一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |子供の自転車が止まらない tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
fc2ブログ

一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

子供の自転車が止まらない



 赤の統一的デザインのビーチクルーザー、その少年版のような自転車、一見宝石のような自転車なんだが。

DSC_1283_convert_20181119004225.jpg

 ブレーキも一見板ものでなくて、鋳物の頑丈系?と見えるものなんだが・・・。

 このブレーキがほとんど効かない・・・ということで持ち込まれたんです。下りなんていくら引いても、そのまま下ってしまう。昔の雨の中のカンチブレーキじゃない・・・。

 DSC_1285_convert_20181119004240.jpg

 挟むリムがプラスチックで、ツルツル。これじゃあ・・・効かないのも無理がないのかもしれないね。購入元に相談したら、もうこれ以上できないということだったそうだ。

 つうことは、ブレーキの効きにくい子供用自転車を売っていたことになる。大手か、中小だかは知らないが、今や企業のコンプライアンスだなんだと、うるさい状況下で、これが企画会議の段階で問題にならなかったのかな?現場任せってことか?それじゃあまるで原発と一緒じゃネーか・・・。

 しかし、東電は「会長は万能ではない、責任は現場にある」と言ったそうだ。そんな連中が、かつて原発を稼働させていた、そして今も数台稼働させているという状況。この国、バカじゃネーの?この辺は主権者としてしっかり憶えておきましょうね。

 そんなことより自転車だ。目の前に子供が乗っている自転車があって、親が危惧するほどブレーキが効かない、どうにかならないか?ということで持ち込まれてきたんだが、どうにかするしかない。

 まずは同じキャリパーを使い続けるなら、このツルツルをどうにかしないといけない、だろう。少しでも抵抗を増やして、ブレーキシューの食いつきをよくしないと・・・ということで、考えたのが。リム傷傷大作戦ということ。

 DSC_1287_convert_20181119004256.jpg

 わかりにくいが、先ほど少しつやがあったほどのリムのエッジに、縦傷を入れていく。

DSC_1288_convert_20181119004315.jpg

 傷だけでは心許ないので、傷よりも踏み込んだ凹凸をつけるつもりで、真鍮ブラシを押しつけ、リム全体を荒らしていく。まあ新車の見た目が大事だとする店だと、こういうことはできないでしょうな。

 これだけでも、効きには相当影響してくれている。他に・・・といえば、引きそのものだ。

DSC_1290_convert_20181119004332.jpg

 これは子供だけじゃない、手の小さい人一般にいえることなんだが、このレバーの引きシロを十分に取ってやること。これも重要なんでありますよ。限られた力を有効に使う際に、どの支点から引くことが力の最大化に関わるか?というポイントを見つけること。

 店主がそもそも引きしろのないブレーキを引くのが大嫌い、という癖があるので、この辺に関しては珍しく神経を使う・・・。スラムがこの辺では一歩出ていたね。

 この二点だけでも、少しは変わるんだが・・・、最後はここか?

DSC_1291_convert_20181119004415.jpg

 これはブレーキシューなんだが、上がVブレーキのもの。下が付いていたもの。リムを捉える面積が1.5ぐらい違う。かつて、タンデム用ブレーキというのがあったんだが、二人分の体重を制動するために、これもまた広い面積のシューが採用されていたと記憶している。

 当初はカーボン用のブレーキシューという提案もあったんだが、素材よりも物理的面積の方が、この場合、効くのではないか?と試した結果、こちらを採用することに。

 DSC_1252_convert_20181119004101.jpg

 まずは、改造第一弾として、こうなった。

 DSC_1253_convert_20181119004117.jpg

 ブレーキアーチはそのままに、Vブレーキのシューを取り付ける。

DSC_1254_convert_20181119004128.jpg

 何度も乗っては急ブレーキを掛けて実験したために、リムサイドが相当汚れてしまっている。

DSC_1255_convert_20181119004142.jpg

 同じくリアもVブレーキシュー。

DSC_1256_convert_20181119004153.jpg

 下りを利用して、何度も何度も急ブレーキ。子供と体重が違う分、ブレーキの当たりが出たかな?とも思う。大人との体重の違い、握力の違いなど、まだ調整すべき点はあるだろうが、まずは第一弾、これにて試してもらうことに。

 DSC_1251_convert_20181119003956.jpg

 鮮やかな赤が、まるで宝石のガーネットのようだが、止まらないと話にならない、自転車は置物ではないからだ。

 次やるとすれば、ダブルピボットのブレーキアーチに交換かな?見た目はガッツリしているようだが、見た目ほどの制動力はないとみた・・・。ただ、これほどのロングアーチがありやなしや・・・?

 
スポンサーサイト




この記事に対するコメント


この記事に対するコメントの投稿

















この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
→http://tanukicycle.blog75.fc2.com/tb.php/3841-387934bf
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

カテゴリー
リンク
月別アーカイブ

カウンター