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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

静岡から音がする・・・



 パナソニックなんだが・・・、どうもこの金属の質感はなんだ?

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 ステンレス・・・というよりも、こいつはチタンだ・・・ね。パナソニックチタン。相変わらず華はないが堅実な作りのパナソニックであります。

 同じチタンでも、パナソニックが作るものと、パッソーニが作るもの・・・、同じチタンでも違ってきてしまうのは、華の有無によるものなのか?しかし、国内でカタログ以外でパッソー二を見かけたことがないというのも、実に不思議だ、カタログは立派なんだが。

 このパナソニックチタンの小径車、実は静岡県から送られてきたものなのだ。その理由は、走行中に異音がする・・・という。

 また来たよ・・・。この異音がするという指摘ものから、簡単に直ったケースがほとんどない、という例の案件なんだが・・・。

 もちろん止まっているときは音はしない、走っているときにしか音しないもんで、症状を見るに走らないといけない。ところが、座ってじっくり観察のできない、この走行チェックで患部を一発で指摘できるという、確率は大変低いんだよね。

 メンテ台の上では異音がしなくとも、体重を掛けて乗ってみないと、その有無はわからない。そして、音の出所がだ、自転車はつながっているので、ここだ、と走りながら特定することが実に難しい。あとで全くの見当違いだったことが判明することも多い。

 なので経験上音の感触からどの辺か?という見当をつけて対処していくしかないが、その対処法がまあ、碌なものがない。走っている自転車から耳を澄ませたり、乗り出してらしきところを見たり・・・、ただ走行中にそればかりに集中してはいられない。危ないからね。

 なので、複合的異音車体については、関係ありそうなところはすべて調べて、メンテ、オイル系充填、あるいわ交換しつつ、徐々にその輪を縮めていく。

 押さえるというよりなだめるに近い感覚、確信というよりも祈りに近い感覚になってくるものだ。

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 ペダルを回すごとに出る音と、ただ前進しているだけで出る音とは、その出所は違う、今回はその両方。ということは前進している際に動いているところすべてがその対象になる、まずはだ・・・。

 となるとこのハブは妖しい。大森社長の執拗な追跡の結果、内部の徹底洗浄、こいつが一つ効いた。

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 小径では比較的珍しいとはいえ、スポークの緩みアンバランスから来る異音。こいつも締め上げと調整で、様子を見る。

 とこんな作業に出る前に、同じサイズの別ホイールを履かせて、走らせてはその違いから、推測しつつと、まあ色々やっているわけだ。

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 今回はタイヤも黒・・・というより灰色だった。前輪はいいが、後輪がダメだ、原因はわからないが、別のタイヤにしたら消えた音があったので、これもどこかに作用したんだろう・・・、採用!

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 あとはジョイントの多い小径にありがちなのが、まさにジョイント部分。締め直し、それも一階緩めてからの締め直し、各所にオイル打ちなども効くことあり。

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 これだけ締めるところがあれば、大人が全身に力を入れて踏みつける自転車なんだ、なんか音の一つも出ておかしくはない、だろう。

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 それにこんなに長いピラーでこじられるフレームの身にもなってみろよ・・・とばかり、

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 シートチューブの締め込み付近も締め直し点検。

 なんでここまで?と思われるかもしれないが、近代刑法の逆で、疑わしきは罰する・・・イエ、メンテするというのが、多分異音対策のコツ・・・というよりも、ヤケクソ的対処法なんだろうと思います。

 とにかくできることをすべてやって、あとは結果を待つ・・・、人事を尽くして天命を待つ・・・じゃないか。

 まさに天命を待つような気持ちになるのが、この異音対策なのだ。

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 そして、最後におまじないの極地かもしれないね。一番体重のかかるここに、お静まりください!とばかりにメンテ、もうここまで来るとお供えに近いよね。

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 何が功を奏したのか?天命が下ったようだ。まあいい、今回はこれで許してやろう・・・。普段こちらの台詞なんですけど。

 まあ、自転車閻魔様から、お許しが出たような感じ。もちろん、放って置いたら、また出すぞ・・・という感覚は伝わってくる。大事に手を掛けてやらないとね。

 今回静岡から来たんだが、静岡と当店の間に一体何件自転車屋があるか知らないが、一足飛びに当店に送られてきたというわけだ。まさに白羽の矢だ。

 これに応えないわけにはいかない、という意味で必死だった。殊に大森社長の、静かに燃える執念のようなものが、今回一番の功績だったんじゃないか?とすら思えてくる。

 大森社長は自転車だけを磨いているのではなかった・・・、何よりも自分を磨いていたということだ。

 では、また静岡にお戻りになっていただきましょう・・・。

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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
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