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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

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 ハチハチバイクというのか?パパチャリとか言うのか、どちらか知らないが、こんな自転車が作られていたとはね。

 何がすごいかというと、この車輪。

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 リヤカーとしては小さいが、なんか土木で使う一輪車、通称ネコの車輪のようだよね。どうもデイトナとかいう雑誌と共同で企画された車体らしい。

 デイトナ・・・、そういえば過去何度か取材を受けた記憶がある。所ジョージ関連だったか、ものに溢れた雑誌だったように思う。

 そこがパパチャリとか言い出したのか?そしてできたのがこれなんだと。

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 後輪のタイヤが太いんで、前輪が霞むよね。普通の自転車に見えてくる。

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 全貌はこんな感じ、ちょいとフレームは複雑なんだが、フレームと色をそろえてある荷台もあって、なんか働きそうな自転車でもある。

 あちこちにダボも付いていて、多少の融通は利くのかな?

 とまあ車体については、この辺で。

 このリアのタイヤが異様に太いということだけに、食いついた若者がいる。この若者が、こいつを軒先塗装などをして、自分の自転車にしたいということだ。

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 再塗装の足付けのためにやってきた。ほぼ半日で作業は終了、次は決めた色で塗るか・・・、それとも別の一台を完成させるか?

 この若者、当店はじめてではない。かつてM美大生の時からの出入り人である。専攻は木彫・・・。おもしれー・・・。

 将来は仏像の修理などをやりたいということで転部か、転科をしたという。なるほど・・・。

 もし店主が別の人生で美大を受けざるを得なくなるとしたら、間違いなく、迷うことなく彫刻の道へ行くだろう。絵画など洒落臭い・・・・、あんな平面などやっていられるか!

 絵を見ても、鬼瓦のようなせり出した額縁に目が行き、絵の中でも絵の具の盛り上がりとかき傷の方に目が行くくらいの立体男がこの店主なのだ。平面などへでもない・・・。

 その真逆の魔女に会ったことがある、テキスタイルしかできない、立体が全く把握できないという。だから泣きながらデッサンをやっていたというんだな。

 うん、美術の基本をデッサンなどに置いたら、つぶれる天才もいることだろう、とその時思ったものだった。

 二次元女と、立体男がなぜか話が盛り上がり、葡萄酒の瓶が二本空いたことがあったなあ・・・。

 そんなこんなで、彫刻専攻などと聞くと、燃えないわけがない。もし店主に別の人生があったとするならば、木彫の、鉈彫なんかの道へ行っていただろう・・・な、と思う。

 なので、製作の話などが聞きたくて、出入りしてもらっていた。そして自転車に乗りたいと言うんだが、この発想がまたぶっ飛んでいて、イメージはすでにできているようだ。太いタイヤ・・・、こいつが必須らしいんだな。

 だから、とにかく本人に好きなもの作らせること、こちらは技術的な後方支援のみとしようと決めた。若いやつのなにやらかすかわからない可能性にかけてみたいと思っていたんだな。

 変なインゴットの持ち込みで、なにやら中古ものをかき集めては持ってきて、色々試しているようだが、卒業後北千住の彫刻工房の助手として入って、忙しくしているらしい。

 埼玉の僻地に家を借りて、製作現場、アトリエとして今改装しているという。

 作品も、木彫だけにはとどまらないことを知った、漆、これはまあ関連技術かな?それ以外にも金属などにも手を伸ばす、他分野へ移動することなどなんとも思っていない感じが大変いい、実に自由なのだ。その調子で、その延長で自転車も考えているようだ、だいぶ刺激を受けるだろうなあ・・・。

 そして、今後がまた未知数だ、なにをしでかすかわからない。とにかく今は、助手という仕事と、手当たり次第、詰め込んでいるようだ。

 ちょいと店主の若い頃を思い出した。そのものどもの外的関連性については全く考えることは今はしない、とにかく自分が面白い!と思ったものなら、理系文系にとどまらず、すべてを頭の中に入れておこうと、雑食に徹していた時期があった、それが若い時期であったんだが・・・。

 なので、この未知数の可能性とは遊んでいたいと思う。コラボしたとき一体どんな自転車ができるかわからない、いや、それをそもそも自転車と呼べるものなのかすらわからないものが、この世に登場するかもしれないからだ。

 未知数、大いに結構、若いときはこうでないと・・・な。

 なんだか、教育機関にまであほが口出ししてくるようになったのか?即戦力だとかのたまっているらしい。下らん、実に下らん。若者に即戦力などを求める社会に未来などない、せいぜい五年先しか見ていない見ていない社会にまともな未来など来るはずもない。

 今この社会はそうなりつつある。成果、成果と、一体なにをもって成果とするのか?成果には中期も長期もあるんだが、短期しか見ていないんじゃないか?

 今の技術を支えているものに、数百年前の全く実用性とは違い文脈から発生してきたものがある、という事実から一体なにを学んだのだろうか?

 今は、無駄にしか思えないもの、遊びにしか思えないものが、どんなものに転化するか?ここにしか人類の希望はないはずなんだが・・・。

 若い奴らは未知数で結構、しばらく使えなくて結構、大いに遊んで結構なのだ、そこにしか未来はないのだから。

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 オット、ここにも遊んでおる子狸がいる、さて未来はあるんだろうか?

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 見ると拾い集めたペットボトルのキャップを二個合わせてテープでハッつけている、駒なんだそうだ・・・。確かに手で回すとよく回る・・・、中に石なんぞ入れたら音もするし、バランス崩して面白いかもしれない・・・。

 大した未来はなさそうだが、まあ、ゲームに遊ばれているガキから比べれば、たいそうましな方だと思う・・・。だって、まあ、ペットボトルのキャップをあれほどまで集めて、それを合わせて駒作りなんて、あまりの馬鹿馬鹿しさにこの年齢前後しかやらないだろう?できないだろう?

 あとになったら、バカバカしいんで、今しかできないことをやる、これって成長の原則だろう?それから比べて、今から英語だ、お琴だ、サッカーだなんて、あとからでもできることなんじゃネーの?とも思う。

 まあ、若いもんには期待しないで、放っておくのに限る、たまにちょっかいは必要だが・・・、さて次は年末に来るそうだ、別の変な自転車ができているかもしれない。これもまた、期待しないで待つことにする。

 未知数結構、即戦くそ食らえ!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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携帯070-5083-6962
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