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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

事故からの生還車



 事故が起きてから半年以上たっぷり時間がかかって、ようやっと生還した一台です。

 自転車として戻すのが大変だったというよりも、先方との交渉が長引いたということらしいですね。見積もりも提出しましたが、ずいぶんのいろんな思いをさせられたようであります。

 こちらとしては依頼者の立場から、ふっかける、ぼったくると言ったことは差し引いて、粛々と書類等を作って、時には保険会社との折半、保険会社が依頼してくる業者との間に入って、状況説明をするということもあります。

 事故検分に来る業者さんも、最近ではスポーツ自転車に得意な方が居るようで、そういう方が来ると話が早いです。こちらが誠心誠意、安全に街道に戻すための内容を説明すると、それを端折らせたり、値切ったりしてくることはありません。

 あと困る質問が、事故車の原価はいくらか?という質問。これは答えようはありません。数日前に有名メーカーの決まったモデルを購入したというのであれば、調べることもできるでしょう。
 
 いつ、フレーム、パーツ、ホイール類をバラで購入して組み付けて、途中で再塗装もしたりしたような車体の値段など、わかるはずもありません。

 いつもそうやって、この手の質問には答えないようにしています、実際答えられないからね。

 多分車の補償で定着しているであろう、車体の値段と、経年とから、現在の価格を割り出して、修理費がそれを上回るようだったら、全損扱いにするという習慣に基づいているのかな?と思いますが。

 何度もメールをいただいて、こちらからの意見や提案などのやり取りをして、あとはひたすら待つことでしょうね。この事故車対応の基本は待つことかと思います。根気よく待つこと。

 まあ、事故なんてあってはならないことが起きてしまったわけです。そこでは、命を賭けたギリギリのやり取りや、時に多額の金が動くわけであります、人心も時には荒れますよ、今までもいろんなことがありました。

 すべては時が解決するとまではいいませんが、一定の時間というのは、どうも必要なようですね。なので、待つことのできない人は、この手の案件を仕事にしてはいけませんね、ひたすら疲れるだけです。

 そして、保険会社等の補償が終わったあとからがまた、これが大変なこともあります。限られた予算の中で、なにをどう直していくか?満額回答ばかりとは限りませんからね。事故の比率などで、色々と差し引かれることもあるようです。

 なにをいかして、どう安全に走れるようにするか?こと古くて、愛着があって、車体そのもの自体にさほどの金銭的価値のない自転車だったりすると、これはまた困ることも多かった・・・。

 とまあ、色々ありまして、今回はこの形で組み付け、再度街道に戻ってきたわけであります。

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 ブラックメタリックで、再塗装されています。もちろんその前に、治具に当てて、フレームの精度を見て修正が終わった後であります。

 このブラケットの位置は上過ぎにも見えますが、乗ってみると、意外といいです。

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 基本シマノ600が付いてました、それを戻す。

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 なんともシンプルでいいねえ。

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 このブレーキだって、しっかり効きます。クランクをコンパクトものさえ用意してくれれば、復刻版のシマノ600結構人気出ると思うんだけどなあ・・・。

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 セカセカ乗らなかったら、このWレバーでもいいという人は多いだろうなあ、もちろん手元変速と選択できるようにしてもらいたいが・・・、とまあ復刻はされないだろう・・・・が。

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 オーソドックスな鉄フレームに、オーソドックスなコンポが付いていた割には、ちょっとモダンなホイールが付いている。モダンといってももう古いが完組だが、オーソドックスな32Hの手組とは全く趣を異にしている。

 意外とだが、鉄フレームにディープリムとか、この手のちょっとモダンなホイールが付いているのは嫌いではない。

 むしろ、ちょいと柔らかめのフレームに、固めのホイールが付いているくらいが丁度いいのかもしれないとすら思える。両者が固いと、今はも踏み切れないだろうが、ホイールの緩いのはまあ横置くとすれば、適度のリズムの取れるくらいのしなりのある鉄フレームに、ワッパ感のしっかりあるホイールを履かせる・・・なんて結構理想的かもしれない・・・、と試乗しながら思ったりした。

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 色々あったし、時間もかかったが、なんと加工して、結構凜として街道に戻ってきたじゃないか。乗り心地も決して悪くはないぞ、これはこれで一つの世界を持っている、そういう一台として、再生した。

 次はもう、絶対に事故には遭わないように、絶対にだよ。
 
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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