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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

ブロンプトン遊び

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 基本、小径車にはほとんど興味のない店主なんだが、このブロンプトンはいろんな意味で優れいてると思える車体ではある、と思う。

 何がか・・・。それを一言で言うと、ソフトということができるかな?

 例えばツイードランとはちょいと違うのか?規定は確かジャケット、襟付きシャツとネクタイ着用というのがドレスコードだったと思うが、それを守ってのレースやエンデューロなんていう大会を持っている。

 そんな奇妙奇天烈な様相でレースなんてするもんだから、一見ばからしいことを真剣にやるというのは、イギリス風という訳かね?ワールドチャンピオンシップまであるぞ、つまり世界選手権だ・・・、どこまでふざけているんだか・・・。

  上がジャケットにアンダーにレーサーパンツ(見えなきゃいい?)、着を狙うやつはそんな格好で来るのかね?何はともあれ、一般のレースで募集するよりも、その馬鹿馬鹿しさから、即話題になってしまう。しかもそんなのが乗馬か何か知らんが、何らかの伝統と絡めてあったりしていると馬鹿馬鹿しさにも厚みが出るというもんだ。

 こんな発想を借りて、横スライドしてだな、和装と自転車のコラボなんていうのも、わざとらしい東京オリンピック前のイベントとしても面白いかもな。実際あるらしいよね、女性が着物の下に簡易袴をはいて、自転車に乗るなんていう形式。下にレーパンはいて、着物を端折って、一心太助のように走るのもいいかもね。

 助さん角さんなんかもの格好も自転車には向いてそうだ。そもそも馬に乗っていた武将だっている、着物でもそうした工夫があるはずだ、それプラス現代の優れた繊維、高機能ものと合わせる、というのもありかも。

 話はそれたが、ブロンプトンという車体と、特徴の有るイベントとの組み合わせというのが、まさにソフトとともにということで、おもしろい。ハードだけではダメで、様々な文脈のある物語(ソフト)との組み合わせがないとね、それが絶妙なのもこのブロンプトンてやつかな?

 あとは、車のローバーじゃないが、見た目にしても、内容にしてもコロコロ目先を変えて、年度ものつけて、うっぱらってはまた新モデルなんて、ありがちな軽薄なことはしていない。これで完成か?としたら、暫くはそのスタイルで行くというね、そういうどっしりと構えたあり方というのも、もっと学んでいいんじゃないか?と思う。

 店主は車には興味はないが、ふとなんで、昔のコロナやスバルのテントウムシのような車の形状を継承していかないのか?不思議でならない。安全上の規定で変更せざるを得ないとしても、そのテイストを生かしてとはならない。全くのモデルチェンジをしてしまう。
 
 結局、ぱっと見素人にいかにもトヨタらしい、日産らしいというのがわからない・・・。三十年前の町の動画を見るとわかるように、建物も、車も、人の姿も、顔も、すべて町の顔なんだが・・・、そうしたものを継承していこうとする傾向はどうも、東アジアには希薄らしい。

 昔からずっと変わらず、あるのは今やたばこのハイライトのパッケージくらいか?

 ブロンプトンも年によるモデルチェンジはないだろう、毎年毎年同じ、なんでか?タイムレスだから、それでいいから、なんだろうね。自転車そのものを通じて、むしろスタイルを売ろうとしている、何から何までソフト主導なのかもしれないね。

 ともう一つ、ソフトをおりこんだハード設計という優れたポイントが、ブロンプトンにはあるね。

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 車体の丁度中央部分。ここをだね、

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 このとめがねをポチッとすると、

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 こんな感じで自立するんですね。つまり本体には一本足スタンドが付いていない、こうすることがスタンド代わりとなっているんですねえ。

 ・・・・・・・・なんか気づきました?

 そう、一部を折りたたむというハードの機構が、自立させるというソフトにかかっているわけで有ります。つまり日常的に、常に自立させるときに、折りたたむというハード機構を使用せざるを得ないように作られているわけで有ります。

 つまり・・・、使用者にはこの自転車に乗るたびに折りたたみ癖がつくということなんですね。折りたたみにほぼ躊躇しない癖が付くということなんですよ。だから何?ですか?

 店主は世の折りたたみ自転車使用者の8割が、折りたたんでいないんじゃないか?と思っているんです。もちろんそれにはその自転車自身にも問題はあると思います。

 つまり、やろうと思えば、折りたためますよ、という折りたたみ自転車が大半なんじゃないか?と思います。これを逆に言うと、やろうと思わなければ、なかなか折りたためない・・・という事実もその裏にはあるんじゃないか?

 折りたたみにくい自転車が、折りたたみ自転車の大半なんじゃないか?と思っているんです。だから使用者の大半は折りたたまない、折りたたまないから、折りたたみの習慣が付いていないから、更に折りたたみにくくなる、この悪循環が折りたたまれない折りたたみ自転車を作っていくんじゃないか?と。

 ジョイント部分が錆びっ錆で、何年も動かした形跡なしの折りたたみ自転車をいままで一体何台見てきたことか・・・。

 それから比べるに、日常使いに、折りたたみ機構の3割近くを使わざるを得ないブロンプトンは、使用者に常にブロンプトンは折りたたむ自転車であるという意識付けが知らないうちに、すり込まれていくわけであります。おみごと・・・だわな。

 あとは・・・

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 ここと、

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 ここを緩めて折れば、

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 ほぼ瞬時に、このカタツムリ状態になる。ハードの機構としても折りたたみしやすく、かつ!使用者にも折りたたみ癖が日常よりついているので、ハード、ソフトそろって折りたたみやすくできている、という優れた発想が具現化されている、といっていいでしょうね。

 いや、お見事ですよ。自転車を設計するとしたら、こうしたことをどれだけ織り込めるか?というのがこれからは勝負だ、ということでしょう。見た目がかっこいいから、最新のコンポと素材を使っているから・・・なんていうのはちょっと時間が経つと、それでおわりです。三ヶ月で飽きる流行歌を作るようなもんだ、・・・もっと歌い継がれる歌を作らないとね。

 と、べた褒めで終わるかと思いきやそうで済まないのが、この店主。というか、ここからは個人的な好みというか、ある種恐怖心に基づいた、偏見の嵐なんだが・・・。

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 唯一、優れたブロンプトンに難があるとすれば、ここなんだな。長いステムの根元がジョイント式になっているということ。今回も何度も確認したが、しっかり締め込めば、全く問題はない、と自転車屋としては断言しておきます。

 ただ、自転車の愛好者としての好み、というか、ある種の個人的恐怖心を吐露しますと、ハンドル周りという絶対に緩んではいけないところに、折り込める機構を使われるのは不安でしょうがない・・・というか、怖くていけない。

 ステム自体、これほど長いもんだから、どんな機構であってもたわむこと自体は仕方がない。ただ、それはこの問題の中心ではない(小さい問題とは思わないが)。可能性として、倒れる構造があるとこと事態が怖いんだよね、怖いの。

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 だから店主はじっとここを見てしまうんだなあ・・・。ここに折らない機構をどうつけられるか?ということを。

 すると今を去る十年くらい前に、あのBD1をBD2にした、施工記録を思い出した。詳細はこちら。BD1といえば、前輪が行灯のようなフォークをしている、例のアレである。あの部分が事故になって、一式を入れ替えたことがあった。当然アレも折りたたみ安い部類に入るのでステムの根元が折れるようになっていたはず・・・。

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 画像があった・・・。すでにこのブログも四千弱の記事があるとなると、そこからいろんなものを探すのが大変だ・・・。

 行灯型のフォークが衝撃をすべて吸収してくれたため、後ろにそるように曲がってしまっている。全面交換としたが、同じ型のフォークはつけなかった・・・。

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 ディスク形式にして、ブレーキ問題を解消してから、フォークはなんと700Cものにした。
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 しかもチョー長いスペーサーを使ってスレッド化し・・・、その上から、

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 チョー長い280ミリのステムを差し込んでドロップ化したという、はちゃめちゃな大改造をしたことがあった。

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 見た目もかっこいいだろ~。全く違う自転車になってしまったんだが、こいつの施工例は応用可能かな?先のブロンプトンにはね。

 もちろんフォークサイズの交換なんてしませんが、長めのステムを倒さないで引っこ抜く形式で、やったら、店主の恐怖心の払拭と、折りたたみやすさの両立・・・なんていかないかな?と思ってしまう。

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 まあ、いずれいじってもいいブロンプトンなんてものが迷い込んできたら、やってみようかな?店主の乗用車になったりして・・・ね。

 と、店主にしては珍しい小径褒めの巻と相成りました。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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