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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

そのまま乗る?イエイエ それとも・・・



 なんかちょいと最近、当店内、実用車小ブームというのが来ているのか?実用車ばやりのようにも見える・・・。
 
 こいつは、当店所有の実用車なんだが、前三角ではない、というのが見た目を重視するガチな実用車ファンからすると、ちょいと残念かもしれないが・・・、しかし本当に実用を考えると、こちらの方が断然いい。

 再度繰り返しておこう、こちらの方が、断然!断然!いい!

 前三角のフレーム実用車で、洒落にならないくらいの重い荷物をしょったとしよう、多くの人は下車できないよ。自転車から降りられない、立ち往生ならぬ、座り往生になる。

 これは店主経験済み。

 というのは、当店所有のあの後ろ長の実用車、買い物号なんだが、あの後ろに飲料8ケースなんて載せて、車体、フレームが踏むごとに左右によじれるのを確実に感じるような重量を乗せて走るとき、停まった際、スタッカートで良かった(つまり三角フレームでなく)・・・と心底思うもんな。

 三角フレームでは、停止したのはいいが、ほぼ絶対に降りられない。誰かの介助がなければ、または丈夫な壁際などを利用しない限り、下りることは不可能であろうと思うよ。

 ちなみに、マジで重い荷物を載せるとき両足スタンドも無理だね。アレは車体を両足スタンドをテコに、持ち上げるという形式を使うが、マジで重い場合、持ち上げることは不可能です・・・。仮に持ち上げられても、今度は前輪が浮いたりして、大変なことになりかねません。

 ではなどんなスタンドが向いているか?ハーレーのように横棒の一本足スタンド、それ数本を静かに出して、ゆっくりと少しだけ車体を傾けるようにして止めることだろうな。そうでないと、今度は下りたはいいが、車体から離れることができなくなります、丈夫な壁などに立てかけない限りは・・・。

 ということで、前三角の実用車は見た目ほど、頑丈にできている割には、重い荷物を運ぶことができない。むしろリアカーなどを牽引するための自転車として使う方がいいのかもしれないね。その方が自立できるし・・・。

 でも時代を感じるあの独特な重厚感のあるあの車体には、確実に惹かれる何かがあるようにも思う・・・。なので、実用車ファンの気持ちは大いにわかるとしても、荷物を運ぶ実用車として使用するのであれば、前三角はやめた方がいい、上の写真のようなスタッカート形式にした方がいいよ、と思うんだがね。

 ではこのスタッカート系の実用車なら、まさに実用として使えるか?といえば、使えないこともはない・・・。

 が、今度は使い続けられるか?ということになると、結構ハードル高いぞ、ということは申し上げておこうか。

 どうしてハードルが高いか?というと、その理由は、一言パーツ不足だ・・・ということだ、なんだ当たり前なんだが・・・。

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 まず、このタイヤ、そしてリム・・・。

 タイヤは、このブログでも何度か紹介した、リヤカーなどのタイヤと同じく、タイヤ自身にベロと呼ばれる余分部分が左右に付いていて、それにチューブを抱き込んで装着するという、縫い目なしのチューブラータイヤのようなもんなんだな。当然そんなベロ付きタイヤなんて、特殊なところでしか売っていないと思う。なので、消耗品としてのタイヤと考えるならば、本気でこの手の自転車を乗り続けるなら、自分でベロ付きタイヤを数本は確保しておかなければならない、わけだ。

 そしてこのリム・・・。単なるステンレスリムじゃん・・・と思われがちだが、全く違う。このリムのサイドは薄すぎて、今一般のブレーキシューでは、十分な制動力はでないだろうね。

 このリムはサイドを挟んで制動するのではなく、リム内部を押し上げるようにして制動するタイプなんだな。次のブレーキを見ると一目瞭然だろうね。

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 いわゆるロッドブレーキというやつね。一定の年齢の人はわかっていると思う。店主の子供も時代の自転車も、この形式だった。

 ところが、この手のレトロ車にあこがれるかもしれないロッドブレーキ以降の世代となると、この辺については、ほとんど把握も理解もしてないだろう。

 つまりこのリムで組んだホイールを、今主流のブレーキキャリパーで止めることは、不可能とは言わないが、完全に不向きであるということはいえると思う。

 そもそもこのタイプのリムって・・・あるのかな?

 まあ、それでもどちらかというと無理難題何でも相談型の当店からすれば、前後ともディスク用のハブで組めば・・・とか、前後ともローラーブレーキの形式にする、リアをコースタータイプのハブで組めばなんとか行くかも・・・とか思うが。

 それにしても、スポーク13が、ディスクだ、コースターだといったハブ連中に通るかな?とか、まあいろんな問題は出てくるだろうなあ・・・。

 となると、じゃあ、このロッドブレーキをはじめから使用すれば良かろうとなるが、まあ、こいつの入手は大変だ・・・。歴史のある問屋に問い合わせたが、もうないとのことだった。つまり苦労して探すか、作るしかない、といことだ。

 なので、古い実用車のまま乗り続けたいという面々は、消耗品だけでなく、この手のパーツ類の自己在庫も必要ということになる。ちなみに、こいつのシューだって向きが特殊なんだぜ・・・特殊だらけだわ。

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 そんでもって、でも!どうしてもロットブレーキがいいとなると、それ自身の在庫だけでは当然済まなくなる、在庫ドミノが起こるぞ。

 というのは、ロットブレーキ自身には引いて、今度緩めた際、自分で元に戻るという形式を持っていない。つまり今のキャリパーブレーキが内部に持っているような戻りの形式をブレーキ自身に内蔵していないということなんだな。

 それがどうしたかということだが、こうしたハンドルに沿わしたロッドの中に、戻すためのバネが仕込まれてあり、ブレーキ自身ではなく、ハンドルロッドの中にその形式があるわけだ。なので、ロッドブレーキだけ在庫しているだけではダメで、この手のハンドル、または最低でもバネのスペアなんかも在庫していないと、ダメなんじゃない?ということなんだわな。

 こいつに乗る続けるためには・・・。

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 後は、この手のコッタードクランク。これも絶滅種です。ダメになるまで使って、後は・・・運を天に任すか?

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 感心なことに、このデカイバンドブレーキはまだ製造されています。これ先日の展示会で、バンドブレーキ屋さんが来ていたが、現役で作っていますということだった。

 でもそれって、実用車外で、使われているってことなのか?でないとおかしいよね、他のパーツが絶滅種なのに、こいつだけ作り続けられている理由がないからな。

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 大きさだけだったら、この手の荷台は確保できるが、四点止めではなくて、この手は六点止め、問屋在庫は見たことあるが、それがなくなったら、どうなるのかはわからない・・・

 そんなわけで、この手の実用車を乗るだけなら簡単だが、乗り続けるとなると、だいぶ困難が伴うこと。しかも、こいつを仕事で使おうとなると、これはまあ、大変だよね、何かあっても、数日以内で復帰できないと、仕事にならないからね。

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 でも、趣味で乗るだけなんで、いいんですというのなら、いいのかもしれないが・・・。

 ただ、フレームは頑丈だろうし、このホイールベースや、その他工夫の結晶でもあるんじゃないか?と思ったりもする。

 さて、どうしたものか?このまま乗る?それとも・・・、仕事でも使えるくらいのメンテ性のいい現行品で、現代版再生実用車を作る・・・か?

 まあ、答えは自ずと出ているでしょうな・・・、このブログを読み続けていただいている方も、ウスウスわかるでしょう、当店がどう出るか?ということくらいは・・・。

 まあ、多分、大変高い確率で、後者となるでありましょう。待った!この自転車二十万で即決!なんて奇特な方が現れない限り・・・はね。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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