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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

カーボンコラムを伸ばす



 首回り1.5インチの今日型カーボンフォークなんであります。こいつを中古市場から取り寄せて、手持ちのフレームにあてがいましょう。

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 七面倒くさい、ヘッドパーツ回りの細かい規格を乗り越えて、なんとか装着完了!

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 と喜びたい所なんですが、なんとつきだし分のコラムがこれでは短過ぎ・・・、これじゃあステムも噛みやしない。

 よくあることかもしれません。中古市場に落ちているフォークはすでに、前使用者によって、コラムカットされている場合が多く、市販のものより短いことを前提に構えないといけないんですね。

 メーカーや、規格、値段ばかり見て、コラムの長さに目が行かなかったなんてことは、起こりえますね、気をつけないと。

 そういうわけで、通常なら、アア短過ぎた・・・、残念。で終わる話なんだが・・・。

 どうしても終わりにしたくはない、事情が店主にはあった・・・。少なくとも試すところは試して、ダメなら、終わりにしてもいいが、試す前から、諦めるということは出来ない・・・。

 と、いくつか取り寄せることに。

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 ちくしょー、これでも随分長い方だと思ったんだが、最近のカーボンフレームのヘッドチューブ、長いものがあるんで・・・、こういうこともありうると、肝に銘じましょう。

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 さて、まずはオーバーサイズのコラムカットされた端切れのようなもの。当店にはこんなのはゴロゴロしていますんで、その辺から拾ってくればよしなんですが。

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 そして、直径が25ミリのアルミパイプ、本当なら23ミリがあればいいんですが、大分探しましたが、適正価格でのそれに当たりませんでした。

 コラムの内径が23ミリなので、この25ミリのパイプは加工しないといけません。

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 この三本を使って、延長してきましょう。

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 まずパイプに亀裂を入れます。直径を2ミリ小さくするんで2ミリ削ればいい・・・というわけではありませんね。掛けることの3.14なんであります。なので、正確には6.28ミリ幅で削らないといけません。

 なんとかその幅で切っていきます。

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 そんでもって、金属、硬質プラスチック系に強い、強力接着剤二液性をこねます。そいつを内部に塗って、パイプを差し込みます。

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 このように断面を接着して、その内部、すべてにアルミのパイプで補強します。

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 30センチ近い金属とカーボンの摩擦と抵抗はかなりのもので、ただ差し込むだけでも、相当強度が上がります、そこに強力接着剤が入りますので、まあ、強度的にこれで問題はないのかもしれませんが・・・。

 でもまあ、厚み1ミリのアルミのパイプが芯になっている・・・だけですから、もうちょっと内部から補強してみるのもいいかもしれませんね。

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 適当に落ちているようなシムを用いて、今度は内径20ミリの内側に入るよう、このシムを加工します。

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 28.6ミリのシムを直径20ミリにしていく。

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 出来た補強金具を、またフォークコラムに差し込みます。

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 隠れるまで、打ち込みます。

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 その後はたまたま二十ミリの直径のある工具を差し込んで、6センチ以上したまで押し込み、ちょうどつなぎ目の真裏に来るところまで打ち込みます。

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 見えるかなあ、奥まで補強金具が落ちていますね。これでコラムのつなぎ目の裏には二枚のアルミ材が内側から支え、補強しているということになります。ここまでやれば、折れるなんてことはまあ、ないでしょうね。

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 外はカーボンコラムのフォークですが、内部は実質アルミコラムなので、1インチ用のアンカーボルトを打ち込みます。

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 ヨッシャ、付いたぞ!後は強度については、乗りながら、慎重に使用と観察とを続けて、不具合がないかを確かめる、ということになると思います。

 カーボンを、カーボン繊維を使って修復することは出来ませんが、知悉素材である金属を使って補強および修復することは、なんとか出来そうですね。

 といっても、どうしても・・・という時以外はやらないでしょうね、施工例としてまだまだ確立されていない、といってもいいんじゃないかな?通常の感覚でいうと、折れることはまずないと思いますが・・・。

 しかし無理難題を受けるというのは、鍛えられる、勉強にもなるし、いろいろ知見が広がらざるを得ないもんだ。放っておいたら脳梗塞だ、せいぜい生きている内に、頭を刺激して、しっかり使いたいもんですな・・・。 
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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