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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

尻ぬぐいという訓練



 元は完組だったんでしょうかね、それが部分的破損をしてきたのを自分で修復して、ここまでやって来たんだが、もうお手上げということで持ってこられた物だ。

 スポークが引っかけ方式でないもの、一般スポークではないが、それでも星スポークも作ってはいるので、そういう意味で一般部品としてみていいでしょうね、なので、そちらの方から持ってきたのか、色が違う。

 基本黒スポークの中で銀が入っている。それだけではない。

DSC_1623_convert_20190418093835.jpg

 この形を覚えて、次のを見ると・・・、

DSC_1624_convert_20190418093850.jpg

 こいつはただのクロスポークではなくて、細めのエアロスポークであることが分かる。元々は、エアロスポークで組まれた完組だったんでしょう、だから、精度が出てたら、それで終わりではなく、

DSC_1625_convert_20190418093911.jpg

 このように、スポークの向きを調整する工具が必要になる、でないとエアロが全くエアロでなくなって、むしろ空気抵抗のスポークへと変身してしまうからね。

 と、それだけでないのが、ここに一般のプレーンスポークが混じっている、それも半々?というくらい・・・。なので大変賑やかな修復型完組ホイールとなっている。

 DSC_1616_convert_20190418093738.jpg

 ハブは、勝手知ったるTNI、相変わらずいい回転している。この手のハブの内情は分かっているつもりなので、それなりの対応は出来るが、まあ今回はその外、つまりホイールの真円出しに苦労するだろうという予感がビシビシ伝わってくる。

 DSC_1619_convert_20190418093757.jpg

 反フリー側ラジアル、よくある完組であります。もちろん手組でもこれやりますが。最初に出たての頃のキシリウムだったか、これが逆だったことがあった、つまりフリー側に交差のないラジアルを持ってきたんだな、太いスポークだったが、挑発的な展開だと思ったわ。

 DSC_1622_convert_20190418093815.jpg

 相当、この完組がお気に入りと見えますね、このフリーにスプロケが食い込んだあと、ここまで使い倒して、さらに組み直して使い続けるという、ものの冥利というのかね・・・。

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 さて、点検なんだが、手回しの段階でコリャすげえ・・・と分かる。俗に言うポテチ状態、かなり緩めたんだが、すでにリムにまで及んでいるか?と思えるくらいの歪み。

DSC_1629_convert_20190418093946.jpg

 一回しで、このくらいの振れが出ています。そしてもっとすごかったのが・・・、

DSC_1630_convert_20190418094008.jpg

 縦ブレだったんですね・・・、この状態から、
DSC_1632_convert_20190418094026.jpg

 写真ではわかりにくいですが、5ミリはありましたね、落差が。そして、

DSC_1636_convert_20190418094047.jpg

 そして、この写真でもわかりにくいですが、リム自身が縁石か何かにぶつかってゆがんだあとがあります。

 いやいや、問題山積、満身創痍のホイールなんだが、こいつをなだめるように、緩ませることを基本に機嫌を取りつつ、真円を出していく。
 
 といっても土台が曲がっている可能性もあるので、頭の中で理想的な真円の線をイメージして、それに合わせる形の振れを取っていく。実際の振れではなく、あくまでの理想上の振れを取るという感じかな。

 ニップルによっては、角をなめて、これ以上トルクがかけられない物もある、それを最高トルクと想定しながら、緩ませて、緩ませながらのなだめて、精度が出てから、また少しずつトルクをかけていく。

 DSC_1639_convert_20190418094108.jpg

 結果として、目鼻の付くようなレベルにまで、荒ぶる魂は収まったように思えるが、これがまた、どのくらいの走行に、いつまで耐えられるか?というのが次の問題だろうね。経過を見るしかない・・・。

 時間はかかります、まず歪なホイールの状態をよーく観察する事から、始まって、力のかかりを想定しながら、緩め、当面のバランスを取ってから、再度トルクを上げてを繰り返しますんでね。行っては戻り、行っては戻り・・・・。

 まあ、手間はかかりますが、勉強になりますわ・・・。なんか自転車整備士の試験に、ホイール組みのものが有ると聞いたが、さらなる高度な試験を課すとすれば、こいつだな、素人の組んだトルクばらばらなホイールをどこまで精度を出せるか?なんてね。

 ワンペア合わせて三時間はかかったかな?でも、スゴイ修行を終えた感じです。もう暫くはやりたくはありませんが、たまにこういう荒行のようなものもいいですね。

 とにかく徹底した相手の観察、調整することで時々刻々変わっていく相手の観察を通じてしか、次の手が打てないこの緊張感は、やっている最中はピリピリしていますが、それが収束へ向かっていることが実感されるやいなや、その充実感たるや・・・半端ないもので有ります。

 そういう意味で、素人さんがここまでやったんですけど・・・と持ち込まれる車体にも、普段忘れている一つ一つの工程の大切さとその意味を感じることが有りまして、あれもまた勉強なんであります。

 これを他流試合というのか分かりませんが、少なくとも素人さんからの接ぎ木メンテは、実に刺激的で、勉強になることは確かですね、もう暫くはやりたくはありませんが・・・ね。
 
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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