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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

絶滅種 手組の底力



 こんなの組んでみました。なんか見たことあるリム・・・。

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 オオ!これぞ名リムの絶滅種、DT585ではないですか・・・、久しぶり。しかし、ちょいと様子が違うよ。

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 こんな風に組んでみたんだが、なんかスポークの間隔がありゃしないか・・・?そう、今まで当店定番のDT585といえば、32Hか28Hかだったんだが、こいつはなんと20H・・・。どうやら海外のサイトから持ってきたらしい。確かに丈夫な構造しているリムなんで、20Hでももつな。

 しかし、日本では手に入らなかった。もしこんなのが入っていたら、手組ならではのホイールが量産出来たのに、と思いますが。

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 今回こいつについては、ちょっとというかかなりの変則組をしています。まずは二本取り。通常6本が基本なんですが、こいつは二本取り、しかも通常左右交互にスポークを張るんだが、今回は二本右、次二本左というような組み方をしている。

 本リムが精度のいいことと、固いことから、こうした広範囲の引っ張り強度でも十分に真円は出ると判断してのこと。狙い通り真円達成!

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 スポークの本数が少ないので、ロングニップルを使いリム内の強度を上げることに。

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 ハブ近くのテンションはねじりが入っているので、非常に固い。妥協なきかたさ。

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 それに対して、リム側はしなりが出てくる仕組みとなっている。この二重構造が、踏み込んだ時のビューンという伸びの感覚につながるんじゃないか?と推測しますね。と同時に疲れない硬さというのかな?

 あの完組のいくつかで意地悪のほど固いホイールがありますが、あれは調子のいい時には、レース復帰しようかな?と勘違いさせるだけの威力はあると思うが、・・・個人的に200キロ超えるツーリングには履きたくはない、と思う。疲れそう・・・。

 その点こいつはその辺が違うんじゃないか?と思うんだよね。手組の固いのなんて、ある意味しれている、完組のそれに比べればね・・・。

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 さっきのはフロント、そしてこいつがリアとなります。

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 これも同じくDT585なんだが、これは見慣れた32Hもの。といっても、絶滅してしまっている・・・。

 こいつでどう組むか?だが・・・。

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 ハブはアルテグラを使っています。ただ、これじゃあ、よく組み方が分かりませんね・・・。

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 まずフリー側は強度を出すために、6本取りの一ねじりで組んでいます。フリーの側にはスプロケがつきまして、そこにチェーンがかかり、そのチェーンが後輪を回すことによって、自転車は前に進むことになります。

 推進力の元は実は、リアホイールのフリー側・・・ともいえるんですね。なのでリアホイールを組み付ける時には、フリー側のスポークと、反フリー側のスポークでは、オチョコの関係もあって、テンションが異なります。

 フリー側をより強く・・・という傾向になっていると思いますね。なので、二十年ほど前に出たキシリウムのフリー側をわざとラジアル(交差なし)で組んだのを見た時は驚いたわ、何無駄に挑発的なことやってんだと・・・と呆れもしましたが・・・。

 ですんで、こいつもフリー側は六本取りと裾野を広くとって、強度を上げて、それに一ねじりというテンション対応としたという訳なんですね。

 たいする反フリー側は・・・、

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 反フリーはフリー側から比べると、テンションの高さは要求されません。それをいいことに、軽量化を図って、こちらをラジアルに組むことはあります。ラジアルだと、スポーク長が最短になるので、その分軽量化が出来ます。ただし交差がないので、その分強度は少し落ちますね。

 そこで、ちょっと強度を上げつつ、且つ軽量化おも考慮とすれば・・・、このように二本取りというやり方がありますね。

 隣り合った二本を交差させて組み付けるやり方です。ここにもちょっと工夫があります、通常スポークは内がけと外がけと言って、フランジに対して両方向からスポークを刺していきますが、よくご覧になってください。

 この反フリー側のスポークは外からスポークを入れるオール内がけ方式でやっています。その理由は、二本取りの距離が近いので、内がけ外がけで交差させようとすると、無駄に強いテンションがスポークの短い部分にかかってしまうことになります。逆にそれを嫌って、素通り交差をさせると両者の間に隙間が空いてしまって、接触交差の強度が出ません。

 このように、オール内がけ方式だと、適度な接触交差の強度が出て、且つラジアルの次に短いスポークが使えますので、軽量化にも効果があるという考え方が成り立ちます。

 フリー側のスポークと、反フリー側のスポークの長さには12ミリの差があります、スポーク12ミリ分16本を集めて手に盛ると、思っている以上に重いものであります・・・、その分軽量化出来ているということなんですね。

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 ハイ、DTの前後リムで、面白手組のホイールがワンペア組み上がりました。

 だからなんだよ・・・かもしれませんが、上で並べた屁理屈も実際どのくらい効果があるのか?本当のところ分かりません。スポークも良くなり、リムも良くなっている中で、かつてとは比べものにならない、強度と耐久性を持っているだろう事は分かりますが・・・。

 でもまあ、ワンペア組み付けるだけでも、これだけの屁理屈を並べて、それを実現し、実際に組み上がってしまうわけで、その狙いが、実際に強度や、走りに影響されるように感じられるとするなら、これはもう、両者にとっては願ったり叶ったりなわけであります。

 この手作り感とこじつけ感にすぎないものが、体感され、実際にトラブルフリーだったりするわけですから、これら屁理屈込みで楽しめる方には、まさにうってつけの世界に珍しい変なホイール、として遊んでいただけるんじゃないか?と思えるわけであります。

 まあ、この手のもっともらしい理屈込みでこその手組、もうすでに絶滅種なもんで、そんな物語付きでない限りは希少性はないんでありましょうな、まあこちらとしてもせいぜい、遊ばせてもらいますわ。

 正直完組に負けると思われるのは、それこそを専用設計パーツ同士の高度な組み合わせによる、奇跡の走りを実現させるほんの一握りものだけでありますな・・・、あとは何でまあその値段でこの作りかよ・・・と思われたり、その粋の値段なら、いろんな基準を落とし込めば、どっこいどっこいでしょうと思えるものも多いし、もちろん劣る物だって相当ある・・・と見ています。

 しかし、もう時代の趨勢は完組なんで・・・主流はそちらでどうぞです。こちらは、傍流で楽しく遊んでいますんで、そんな余裕のある方は、是非当店と遊びましょう・・・・。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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