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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

当世 メッセンジャー事情 多段化?!



 持ち込まれたときには、シングルギアの街道ピスト車だったんですね。

 それが・・・。

 来月から、メッセンジャーをやるそうで、その面接に行った際・・・。うちではなんのメリットもないシングル自転車の使用は一切認めていない・・・と、注意を受けたと言うんですねえ。

 シングルに一切メリットがない・・・?なんの話だ?

 一定のものを自転車で運ぶ仕事でしょ?運べれば何でもいいんじゃないんだ・・・。でもなんで?

 メリットがない・・・というのもよくわからない話だ、使う人がそれで良ければいいんじゃないの?シングルではとうてい通用しない何かがあるとでもいうのだろうか?

 かの国で、メッセンジャーが流行った際、シングル固定車が主流になったらしい。メリットは、故障しにくい、管理がしやすい・・・という事だったんじゃないか?と思う。それにその地では、平地がほとんどなので、シングルで十分だったでしょうな。

 それに、乗り方などが、ファッション、スタイルと連動して、一つの形を作っていったということなんだが・・・。

 まあ、それから比べれば、東京の町は坂が多い、シングルよりも多段の方が走りとしては便利なのかも知れない。でも数キロ続く坂はなし、シングルで乗り切れないこともない、とも思う。

 やはり、どう考えても、東京でシングルで走ることのメリットなし、という理由がわからない。

 わからないんだが、それを直さないと、採用されないということらしいので、わざわざネットで探して当店にやって来たということなんだな。

 120エンドを多段化する。今まで最高11段入れてみたことはある。今回は・・・、多段になりさえすればいいので、そこまでストイックな改造とはならない・・・が。でもなんと言ってもプロのための一台となるので、その辺は、ちょいと気合い入れてやらないとね。

 まず、リアのホイールをどうするか?ハブを選定してみる。

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 色々あったが、こんなのはどうだろう・・・と、ちょいとアイデアが降臨。

 見る人が見るとわかると思いますが、コイツはボスフリーなんですよ。しかもできが大変いい。いいハブの回転を持っています。かつてピストがはやり始めたとき、まわりからピストハブが消えて事があった。

 どこ行っても、何を捜しても、全くピストハブが出てこなかったときがあったんですねえ。それなのに、リム持ち込みでホイール君でください!という要望の嵐。

 なんかないか・・・と、思ってひらめいたのがコイツ、ボスフリーハブだったわけでした。もう時代遅れのこの手のハブで、焦げ付いたところが近県の知り合いの業者いたのを知っていたので、そこに問い合わせて、持ってきた中の一つだったわけです。

 今や、シングルハブが品薄と言うことはない、なので、コイツが在庫箱の下で眠っていたのを知っていた。

  オーイ、君の出番だぞ!

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 たったの6ミリ縮めればいいだけなんだな、今回は大した技は使わない。ピスト多段化は、このハブ改造に大抵忙殺されるんだが・・・。

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 ヨッシャ!ピッタリだ。これでホイールを組んでやればいいんだが・・・、なんとコイツ28ホールときている。先程、なんと言ってもプロの道具なんで、それなりのものを使わないといけない、という課題を課した。

 いいのがあるじゃん・・・、暫し眠っていたがねえ・・・。コイツも起こすとするか・・・。

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 既に32ホールは絶滅種になってしまった、名リムDT585の28ホールバージョンだ。まあ、言わずと知れた名リム、プロの道具としてはもってこいだわね。

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 コイツをまたやってしまった・・・、狂いにくいという最大のメリットをもつ、ネジリで組んで完成。これぞプロの道具・・・といってもいいだろうね。

 ちなみに、黙っていたハブだが・・・。

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 なんとここだけの話、サンツアーのスプリントのものだったのよ・・・。ハア?という人がほとんどでしょうが、中にはエエ!という人もいるだろうねえ・・・。

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 シマノのスモールパーツから、正爪用の台座を持ってきて、そこに加工します。

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 で、旧式の105をつけて、ボスフリーはエネシクロの5速、14-28なんてもんをつけてみた。

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 仕事中のトラブルフリーを願って、BBはシールドのものに交換。

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 チェンリンクは46のものへこれも交換。ギア比3.2から1.6まで、いいんじゃね?

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 元々はエイドブレーキレバーしか無かったんで、あれはかなりアチコチでハードな使用ではへし折れているんで、エアロブレーキに変えてみた。こちらの方がずっと安定感はある。

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 シフターはブルホーンの突先に取り付けた。やってみるに、5速のゆったりシフトなんで、まあフリクションで慣れるでしょう、すぐにね。
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 あとそうだ・・・、フロントのホイールは基本触らなかったんだが、ナット止めの形式を、クイック式に変えた。よく見ると中空シャフトだったので、両サイドを切り揃えて、クイックシャフトを差し込んだ。

 仕事中パンク修理もあるだろうから、一々15ミリのレンチを携行するのは大変だろうという配慮からである。

 店主も固定車で練習をしていた頃は、こうして前後ハブ改造をしてクイック化をやったもんだった、15ミリのレンチは重いからねえ・・・。

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 という中で、完成!プロのためのお仕事自転車でもある多段化の完成なのであります!

 メッセンジャーといえば、かつては町のアチコチで散見していたが、最近では大分減ったと聞きますね。有印書類が減ったとか、まあ色々な仕事を巡る状況が変わることで影響を受ける、ある話であります。

 それにかわってというか、デカイ箱を背負ってのウーバーとかいう仕事が、自転車仕事として出てきつつあるといいますね。ただし、こちらにはスタイルというものがなさそうだ・・・、その仕事をしているという事が、その人の生き方にも通じることを予感させる形式等にはまだ整っていないらしい。例え生意気であっても、多少とんがっていたも、そうしたものの有無は小さくはない。

 もちろん、そんなことはウーバーが考えることではない。あんなものは仕事の形式だけしか考えないだろうし、それでいい。

 あくまでも乗り手が、働き手が、自ら考え出さないとね・・・。そしてそれをスタイルにまで昇華するのはこれまた難しそうだが。

 店主はまた別の角度から提案ができそうだと思っている、もちろんスタイルまではいかないが。ヒントはこれ・・・、

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 書類やDVDなどの小物だけではなくて、こうした牽引を利用した、高速小物運搬サービス・・・なのではないか?なんて思ったりね。

 あれ?牽引といえばクロネコがやっているじゃない・・・と思うかも知れないが、「高速」小回りを重視するなんていうのが違うところかな?

 まあ、何はともあれ、当世のメッセンジャーの車体ができたわけだ、こいつを使って、町を走り、人を見て、人に届けながら、頭をフル回転して、次の隙間を見つけて欲しいもんだ・・・。その際の車体、こちらも頭フル回転でバックアップしましょう!

 励めよ!若人!
 
 
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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携帯070-5083-6962
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