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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

孝行息子



 こいつなんですが、作り置きしておくと、なんか評判がいいんです。いろんな体格のいい大人の方々が試乗しては楽しんでおられるようで、こちらとしても作った甲斐があるというものです。

 BMXのようで面白い。歩く感覚で乗れるのが楽しい。広い工場内での移動に使うに持ってこい。近くの支社や支店を回るのに便利。ボート競技場をアチコチ回るのに向いている。タウンウォッチングにいい、ビラ配り、ポスティングにも使えるかも・・・。

 と、まあいろんな感想が飛び出てくるわけであります。作り手の意図を超えて、とんでもない展開になりそうなところがまた面白いですね。ドンドン自己展開していってください・・・。

 とはいうものの、実はこいつを作る動機になった事があったんですね。元々こいつは、ちょっとした高齢者向けの自転車としてどうか?というのが事の発端だったんであります。

 具体的なお申し出があったんですね。家にこもりがちなお母さんを外に出すきっかけになるような、自転車ってありませんか?と、とある孝行息子がやって来たんであります。

 いや、もう本当に外に出なくなって・・・、散歩とかもいいんですが、自転車で外に出ないかな?ただ、全く自転車に乗らなくなって大分経つんで、そんなお母さんでも、楽しく乗れるような、一台ってありませんか?と。

 その一言がきっかけだったんですね。で、出来たのがあれで、全く別の評価まで飛び出て、あの車体自身の可能性を改めて気づかせてもらっているわけですが。

 ただ原点は、この孝行息子さんの一言からだったんですね。

 そこで、それからちょっと経って、その息子さんにこれを乗ってもらったら、まあ、面白がるわ。これ母にも奨めますんで!と帰ってから数日、お母さんを連れてやって来た。

 息子さんの話からするとずっと活発で、元気に溢れたお茶目なお母さんでした。そして、この二人の親子の丁々発止の会話がまた面白い。

 言葉の端々に、息子さんの愛情溢れる激励というか、叱咤というか、忠告というか、注意というか、心配事が飛び出してくる。

 それに対して、お母さんはいい意味で負けちゃいない・・・、ちっともシュンとならないで、言い返す、跳ね返す、まるで困った息子の様子を面白がるように・・・。

 試乗の時も、ずっと自転車に跨がったお母さんにつきっきり、肩を抱くように、自転車と併走します。まるで、小さい娘の始めて補助を外した自転車に付き添う父親のように。

 きっとお母さんにかわいがられて、育てられたんだね。

 一度、自転車から降りる際、足が思うに上がらず、フレームにつまずくように、地面に倒れたんだな、お母さんが。といっても、さしたる高さもないし、立ちゴケだったので、全く大きな怪我には結びつかなかったが、「ダメじゃない、黙って下りようとしたら!」と。

 膝の患部をしばらく押さえて、肩を抱くように落ち着かせてから、また練習。

 大分気に入ってもらったようなので、いくつか改良とパーツをくっつけることに。

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 サドルの高さを出先で自在に変えられるように、クランプをレバー式にしました。

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 そしてやっぱり女性だわ、こんな小さい散歩、ポダリング号にも、カゴがほしいということで、小さいバッグの一つ載せられるような子供用のカゴを付けてみる

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 下支えも、あまり思いものは入れないだろうということで、ハブからでなく、ブレーキシャフトの所から取ることに。

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 暗くなった時用のライトもということで、電池式のものを付けました。

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 あとベルね。けっこう見た目を重視するお母さんでもあるので、この黄色のやつで大丈夫かな?とちょっと心配なんだが。

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 はい、こうなりまして、お嫁入りとなりそうです!

 で、乗り方なんだが、再発見という感じだな。通常なら、足を上げて、フレームに跨がるようにして乗るものだが、試乗の時思った以上に足が上がらず、立ちゴケした経緯があったため、この通常の乗り方をやめることにした。

 幸いなことに、子供自転車基体なんで、自転車自身が短く出来ている、さらにそれに対して、大きく後ろに戻るハンドルが付いているので、サドルの後ろに立った状態で、ハンドルを握ることができるのね。

 なので、まず自転車の真後ろ、足を開いて後輪の真上に経って、体かがめてハンドルを握ります、そのまま下手な跳び箱とのように、後ろからサドルに被さるように乗るという方式。

 下りる時もこの逆で、足を着いて、サドルからちょっと腰を浮かす感じで、ハンドルを前に押してやると、自転車だけが前に行って、サドルから自然と下りている状態になる。

 これって意外と安全で快適かも・・・、この乗り降りを徹底させれば、この車体を高齢者の方々に普及するいい理由と切っ掛けになるかもしれませんね。

 ということで、試乗も終わって一息ついて、息子さんがトマトジュースを渡すと、それおいしくない、もっとおいしいのがあるのに、とわがままを言うお母さん。だったらそう言ってくれれば、それ買ってきたのに、と息子さん。

 オギャーと生まれた時から大分時は経って、今がお二人の一番高齢の地点なんだが・・・。でもそれも、また数十年後か何かに、あの時は、まだ自転車に乗ろうなんて気力もあって、体力もバランス感覚もあったんだけどねえ・・・、なんて時が来るかもしれませんね。今後を考えると今が一番若いお二人、とも言える。

 お母さんは楽しそう、そして息子さんの心配の種が一つ増えたかな?とも思うが・・・、それは息子さんがまいた種だよね。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
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