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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

ブルベ君のリムを直す・・・



 ブルベなる、キカイな競技というか、イベントがあるんですね。とにかく時間内にとんでもない距離を走破するというイベントらしいんですが、聞いているだけで疲れます。

 まあ、せいぜい走って、店主なら一日200キロまでだね、それ以上なると、他何もできなくなりそうなんでね。

 まず参加はしないが、もしも店主が参加するとしても、最長一日300キロまでですね。それ以上となると睡眠、休息などを考慮に入れないといけないので、とても素人では対応できそうにない・・・。

 でも、そういう競技というか、イベントだからこそ、参加したいという奇特な方もいるというのが、この世の中という事なんでしょうね。

 そういう方から、持ち込まれましたのが、このホイール。一体何千キロ、いや、何万キロ走ったことやらなんですが、ちょっとしたトラブルが発生。

溝かなにかにおちたのか?リムの一部が曲がってしまったという。

 DSC_2319_convert_20190531170842.jpg

 上の写真と比較すると、デコボコ感が光の様子でわかりますね。重篤な状況ではないながら、ブレーキをかけるたびに振れる感じが気に障るらしい。

 確かにねえ。さて、コイツをどうするか?ですが、叩かれて凹んだのなら、叩き返せばいい・・・とはいえ、場所が場所だけに、叩いて戻す場所がない・・・。ここを叩けばもとに戻るという場所が無いんですね。

 このリムは一枚板ではなくて四角いチューブ状態になっているので、凹んだところに金槌を届かせるためには、その手前の壁を撤去しないといけないんですね、なので、基本的に無理。

 さて叩き戻しができないとすればどうするか?状態を見て臨機応変に対応するしかない。

 見ると、凹みと同時に、出っ張り部分がある。出っ張り部分は直に叩けばへっこむか?というと、相手はアルミ・・・。または精度を出すような叩き方なんて、ちょっと考えつかない・・・。叩いたら、そこを軸に全体が歪になってしまったら、大変だわね。

 まずは出っ張り部分は、ほんのコンマミリレベルだとすれば、削るか・・・。多少母材が薄くなってもね。削りには多少の精度は出せる。

 DSC_2321_convert_20190531170901.jpg

 こうした平面の出た部材を使う、ここに紙やすりをあてて・・・、

 DSC_2322_convert_20190531170913.jpg

 リムの削り出し部分に載せて、静かに前後させる。今回この当て板を使って良かったのは、金属板そのものの重さ、その重さに任せて、腕は前後させるだけというのがいい。

 無駄な力がかからないので、歪な削りすぎが防げます。あくまでも手は、紙やすりを鉄板に密着させていればいいだけで、あとは重さだけが正確に、出っ張り部分を削っていってくれます。

 時間はかかりますが・・・。

 DSC_2323_convert_20190531170923.jpg

 
 ここが削り終わったところ。円の中の左下側が、出っ張りが削られたあと、そして右上の方が、凹みの部分ということがわかります。

 これだけでも、ブレーキングによる振れの感じは収まりますが・・・。

DSC_2324_convert_20190531170933.jpg

 まあ人情として、凹みをそのままというのもちょいと気が引ける・・・、それとどのくらい凹んでいるのか?目視できることも必要かと思い、ちょいと固めのパテをもってみる。

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 同じく、金属板の重さだけで、あとは口開いて、それを前後させるだけで、余分な部分を削り落としていく・・・。

 これはちょいと、加工の新境地のようなもんだね・・・。重さを利用して、変な手心は加えない・・・、もちろん手心加えないとダメな場合もかなりありますが・・・。これは応用効きそうな技術ですね。


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 タイヤはめて、まずは完成。このパテが、実際に摩擦に強いか否かはわかりませんが、まずは出っ張りによる振れの不快は取れるので、これで暫く行けるかも知れませんね。

 ただ、コイツでダメな場合は、このホイールの型式調べて、リム単体でのスモールパーツがあれば、取り寄せて組み替え・・・、無ければ・・・、お釈迦?なのかな?

 ブルベって、何が起きてもおかしくはないイベントだとすれば、できる限りトラブルフリーのものを使用するのに越したことはない・・・。またはトラブルが起きても、回避できたり、即対応ができるものが望ましいでしょうねえ・・・。

 そういう意味で、未だに手組ホイールの存在意義はあるということか・・・と、変わり身の早いこの手の完組ホイールを横目で見つつ感じるものは確かにあるなあ・・・と、イヒヒヒヒ。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
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