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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

モロのブルバーではないけれど・・・



 使いこなしたホイールのハブメンテのご依頼をいただきました。ブルベもやるようですが、それだけではない独自の走行勘をお持ちのようで、温泉巡りなども盛んにやっておられる方でもあります。

 デュラエースとはいえ、随分年代物ですね。回すとちょいとゴリゴリ感、ハブは油ぎれ感満載・・・。

 聞くところによるとハブ単体は中古で入手したとのこと、ということは、それまでどんな走り、使い方をされたかについては、遡れないということですね。

 まあ、開けてみましょうか・・・。

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 多少の予想は付きましたが、ここまでとは・・・。この錆のかすのようなものですが、ぼろ切れなどでぬぐえるものではありませんでした。加工した千枚通しで、突いて剥がす・・・というようなことしないと撤去できませんでしたね、しかし、錆であれば、母材に大変な損傷が考えられますが、それほどの損傷はなし、ベアリングも変色はしていましたが、大錆というほどでもなし。

 硬化したグリスに錆の鉄粉が混ざってより固くなったもの?正体は分かりませんでした。

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 キャップもすべてとって、ディグリーサーなどで洗浄してこの程度・・・。本来は輝いていて欲しい所なんですが・・・。

 リューターなどで、内部磨きも出来なくはないが、あくまでも表面・・・のみだろうなあ、ここまで来たら。

 そして、反対のフリー外しを試みたところ・・・。通常なら10ミリの六角レンチで空くところが、なにやら規格が違うじゃないか・・・、もしやお前、それ以前のアレか?

 イヤイヤ、だとすれば懐かしい、これ使うの何年ぶりだろうか?

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 忘れられた工具といっても間違いないだろう、もうここ何年も工具の肥やしとなっていたんだからな。久々ながら活躍してもらうよ・・・、しかし固かったなあ・・・。逆ネジかと思ったくらいに。

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 頑固野郎め!手間かけさせやがって・・・。

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 外した方は、まあきれいな方だろう?どんな使い方されてきたか知らんが、さすがデュラエースとでも言えるのかな?母材がいいと、やはり違うね。

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 キャップを外して、まあ、特殊中の特殊工具にて外すところもあるにはありそうだが・・・、手持ち工具を改造してまで開けるというのはリスクありありすぎる。

 さて、この油抜け感どうすんべか?と色々考えたが、試しにディグリーザーを流し込んでみると効果はあった。ということは流れ込ませる余地はあるということだ、完全密封ではなかったということでもある。

 そうなると、緩めのスプレーグリスなら、浸透するかもしれない・・・と、根気よく流し込んではフリー本体を回転させ、それを延々続けることに。そうすると、少しずつ、なめらかな動きになっていく感じはつかめてくる。

 本来ならもっと粘性の高いものを入れたいところだが、これ以上開けないというのであれば、この辺が限界かということで、この方式をしばらく続け、あとはグリス攻め。

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 フリー側にも、指の届くところ、グリスガンの届くところにはできるだけ充填と、塗り込みをかけていく。溢れることは分かっていながらも、できるだけ多く入れ込むことに。

 そして、

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 ベアリング床にも厚めにグリスを引いて、そこにベアリングを一個ずつ片側九個おいてグリスの布団を掛け、そこに静かに玉押しを下ろしていく、ちょいときつめに締めて再度ダブルナット締めの再の戻りを計算しつつ、何度か癖を覚えてから本締めへ。

 まあこれで、またしばらくは乗れるでありましょうな。そして、次はベアリングと玉押し交換をしてもいいかもしれません、ただし、先に見た通り玉受けの方に限界が来ているので、購入当初の回転は望むべくもなく・・・ということでありましょう。

 でもそれにしても、デュラエース、一体積載何キロか知らないが、まあタフな作りであるには違わない。今もデュラエース、そしてこの頃からデュラエースってやはりスゴイものなんでありましょうなあ。 
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
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