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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

シルバーを求めて 当たり前だの自己責任 その1



 当店奥にある、関戸箱という寄せ集めパーツの箱がある。こいつを開けて、あれこれ考える、一人関戸橋なる時間がある。

 出てきたわ・・・。使い込んでアチコチ傷だらけだが、それだけに愛着も深い。

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 今はなき、サンツアーシュパーブプロのアルミクランクであります。二十五年は経っているかな?いやもっと・・・かも。

 ただ、名作は名作なのだ、暫し見ていて楽しいもんだ。

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 170ミリのクランクだが、その横に165ミリのクランクもあった。確か冬用の回すクランクとして持っていたものだ。シーズンごとにクランクの入れ替えなんかやっていたなあ、と懐かしく思う。

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 こちらが左クランク、単純なものだけに、壊れていない、まだまだ使える代物だ。

 さて、こうしたものをじっと見ていると、そういえば、かつては、ディレーラーはシマノ、クランクはスギノ、ブレーキはヨシガイ、ペダルは三ヶ島、ハブはサンシン・・・などとバラバラのメーカーのものを寄せ集めて使っていたことを思い出す。

 もちろんその後も寄せ集めは続いているのだが、今や統一メーカーの統一コンポというのが全くもっての常識となってしまっている。ある種逃れようがない、というのが一番たちが悪い。

 いやも応もなく決まったそれらを使わなければならない、という状況がいらついてしまうのだ。もちろんレース上の精度を求めないなら、寄せ集めでもけっこうですよ・・・、ともっと寛容になってくれればいいが、異なるメーカーを用いるとなると、PL法だかなんだか知らんが、けっこう口うるさく干渉してくるメーカーもあるとかないとか・・・。

 だったら、単独でもっとかっこいいコンポ作れよ・・・といいたくなるが・・・。

 今の時代、かつてのような寄せ集めで、自転車を組み付けることは出来ないか?なんてことを真剣に考える・・・。きっと、お決まりの統一コンポなどいやでいやでたまらない、少なくともそんなものどもを取り付けても、自分の自転車とはならない!と思っている人たちも相当数いるんじゃないか?と推測するが・・・。

 長いものに巻かれているのかね?それとも機能上さえ良ければ、いいのかな?

 ただ、往年の自転車好きから、今のカンパ、今のシマノについて、機能は横に置いて、その風体それら自身を褒めている言を店主は一度も聞いたことがない。

 ある種みんなげんなりと、失望しているように思えますね。だったら、なんで声を上げないの?今の日本人は声を上げることを忘れてしまったのか?
 
 少なくとも声を上げない限り、効率で動いているこの社会を変えることは、ほぼ出来ないだろう・・・ね。

 だから、この様となってしまっている。それでいいなら、いい、自転車など乗らなくたって死にはしない、勝手にやめて、去って行けばいい・・・、それか我慢して、妥協して、文句を言いながらも使い続けるか?しかないだろう。

 でもどちらもいやな人は?独自に別の道を開拓していかなくてはならないだろう。

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 チェーンリンクを付けてみた。

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 49Tとある、懐かしい歯数だ。年を取ってからのクリテリウムで、これを思い切って使って、コーナーの立ち上がりの良さに驚いたことがあった、めまぐるしいレースの展開の時には、このくらいが丁度いい、単純なギア比の換算より、この歯数を基準に、数枚前後で動かす方がイメージとして足に合っていたように思う。

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 アウターはサンツアーのチェーンリンク、そしてインナー38Tはスギノのもの。この段階で二つの会社でこのクランクは出来ている。

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 ファイブピンもスギノ、統一にはほど遠い、いいぞ・・・。

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 さて、磨き終わって、チェーンリンクのセッティングも終わった。やっぱり使いたくなってきた。この二社そろい踏みの、サンツアークランクを使って、寄せ集めの一台を組み付けたく思うようになった。

 パーツのメーカーの統一性などは一切問わない、むしろバラバラで行きたいくらいだ。

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 バラバラといえば、むしろバラバラついでにいうと、このサンツアーのクランクはISOテーパーと言って、これまた特殊なものを使わざるを得ない、例えば、このカンパのように。

 上のBBは、カンパコーラスのISOテーパー102ミリのものである。

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 ということは、このクランク回りだけで、三社が協働している、とさえ言えるだろう。

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 メーカーとグレードを決めてしまえば、あとはそこに自由はない・・・という、統一コンポという考え方の利はそれは相当あるだろうと思う、と同時にその組み合わせでしかない、というのは些か貧しく、不自由でありすぎないか?

 という提案をしてみたい、いや、して行き続けたい、イヤイヤ、提案だけでなく、もしできるなら具体的な別の選択肢も前にそろえて、世に問うていきたいと思うようになった。

 このままでいいの?シマノ、カンパ、スラムという、各メーカー内統一コンポという組み合わせだけで、本当にいいのか?楽しいか?豊かか?そして、車とは違う、法的拘束のきわめて少ない、そもそもが自由度の高いはずの、高くあるべきはずの自転車が、そんなことでいいのか?

 ものを介した、ちょっとした思想運動になっていかないかしら?まあ、そんな大袈裟なものでないとしてもね。ただ、そうなったら、この狭い業界だけでなく、ジャンルを超えて発展しかねない、可能性はなくはないと思ってもいる。

 ちょうど狸サイクルのちょっとした理念というものが、自転車を超えて、衣服、和服、家屋、建物、楽器、車、その他の機材に至るすべての別ジャンルに波及しうる可能性もあるのだ・・・。

 なれば、使用者の自由をより高めていく、時代に逆張りをしていくような、あり方も、ものをともなって、提起として働いていったらこれはまた、面白いことになりはしないだろうか?

 なんて考えるわけだが・・・。

 この提起については、手を替え品を替え、ちょっと具体的な提案ができるまで、何度かに分けて登場する可能性があります。

 その継続性を維持するために、題の一部に「当たり前だの自己責任」という文字を入れておくことにする。つまりシリーズ化する可能性ありということだ。

 まさに、自己責任の下に、どこまで共同して、自転車に関する自由度を上げて、共有していくことができるか?ということを実験する場といってもいいかもしれない・・・。
 
 それが実現できれば、まあいうことなしだな・・・、多少時間はかかりそうだが、やるしかなかろう・・・。

 でないと、本当面白くない・・・、つまらない自転車など乗りたくはないのだ。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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