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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

ギネスというやつ



 スギノの名作、ギネス。これ知っている方、相当マニア系の方なんじゃないかな?

 店主はこのBBしか持っていないが、クランクの本体を持っている方は大変だ。多分製品には通し番号が振られていて、購入者の名前は未来永劫、スギノ本社に保存されるということだ。

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 かつてのスギノは、たまにぶっ飛んだようなものを作っていたという、ギネスも間違いなくそうしたものの一つだったらしい。

 今のスギノは、別の意味でぶっ飛んでいるのかもしれない・・・、が。

 このシェルを左右引っ張ると、クランクの軸が飛び出てくる。

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 重量挙げのようなものが出てくる。このシャフトの両サイドにシールドベアリングが付いている。外径30ミリ、内径17ミリ、幅7ミリという一般規格のベアリングだ。これは交換可能なので、ありがたい。

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 こいつにベアリングプーラーを噛まして、シールドベアリングを抜いていく。この手のベアリングの着脱は、意外と叩き入れ、叩き出しなんていう野蛮な手段が用いられるんだが、できるだけそうしたものは避けたいと思う。

 叩くことで、精度が悪くなることなど考慮すると、静かに抜き差しできるに越したことはない。

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 理想的に静かに、両サイドベアリングを抜くことが出来た。そして出てきたのが、鍛造アルミの軽いシャフト。三十年くらい前か?この手の技術を持っていたんだなあ、と感心、感心。

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 一般部品なので、ミスミからも取れます。ギネスのベアリングなんで、ちょいといいものを使用します。

 先とは逆に、ベアリングプーラーの向きを変えて、

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 装着する方へ引き上げるという使い方をします、外す方とは、真逆の使い方ですね。でも同じ工具で、抜き差しができるなんて、ちょっといい話であります。

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 こいつをまた両サイドから、シェルが包み込むように挟んで、BBソケットに収まるという構造。

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 名品ギネスに、新しいベアリングの入ったシャフトをグリスと一緒に装着していきます。

  このアルミのシェルも驚くほど精度がいい、なんでこんなものが作れたんだろう?と思う。

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 まずは右ワンを締めて固定する。

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 次は左ワンを押し込んで、ガタを取るか?と思いきや、右クランクを嵌めることとする。

 そして、クランクのシャフトを握って、よくユスリながら、左ワンを入れていき、ガタを取るという形を取ります。その方が、より微妙なガタを見つけやすくなるからであります。

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 このように、カニメで左を締めながら、クランク全体の動きを見ます。ガタが取れた瞬間・・・

 
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 このようにロックリングで固定する、以上!となります。

 カップアンドコーン式に似たような形式だと、大方このように取り付けていきます。今のホローテックなどとは全く別物ですね。

 しかし、一般部品である高級なシールドベアリングを二個交換したとなると、また数十年の使用が可能になりそうですねえ。永年スギノ本社に名前が記録されるんなら、このくらいしたって、罰は当たるまい。



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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
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