メールフォーム
一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |へそ曲がり 一回曲がって元通り tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
fc2ブログ

一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

へそ曲がり 一回曲がって元通り



 当店はビンテージ車体を集めて、メンテして売る・・・・というタイプの店ではありません。やってもいいんだけどね。

 古い車体を再整備して、街道に戻していやる、という意義はあると思いますが、大いにあると思いますが・・・、ビンテージにまつわる物語があまりにくどすぎるようになると、ちょいと辟易してしまいます。

 例えばカンパのいついつの何々が付いているから、この値段・・・。実は同じコンポ、未使用しかも箱付きがありますよー、なんて所では、えげつないかな?あまりそういうところにはいたくはない、という感じだな。

 その辺微妙なところに、当店なりの決着を付ければ、ビンテージ系・・・ビンテージそのものでなくて、あくまでもビンテージ系をやるのも悪くはないでしょうね。

 そういう中で、74時代の鉄車体が入ってきたわけだ。このコンポ自身はなんで復刻しないんだろう?と思うくらいの、嫌みのないコンポなんだが・・・、今作られていないということでは、やはり入手はそれなりに大変だろうね。

 DSC_2554_convert_20190620093507.jpg

前後ディレーラーだけでなくブレーキも、手元変則もみんな74でそろっている。こいつをきっちりメンテしてやれば、もちろん現役で走ることもできる・・・んだが・・・、ちょいと1カ所不統一のところがあったんだな。

DSC_2549_convert_20190620093401.jpg

 その1カ所が、ここクランクなんですわ。クランクというパーツは、横から見ると自転車の中心ちょい下の、その自転車の顔になるようなメインパーツなんですねえ。

 で、なんでスギノのコンパクトドライブが付いていたか?ということは、非常に良く理解できます。この74時代にクランクコンパクトクランクがなかった、リアのスプロケも簡素のものだったわけだ、だから元気がいい時なら踏めたんだろうが、段々と力が落ちてくると、いわゆる男クランクは踏めなくなる・・・。

 そういう瞬間というものがありますね、アア、もう踏めねーや・・・、終わり、終了!という瞬間が突然と来る・・・、まあ、それまで本当に踏めていたのかどうかも怪しいもんだが。

 四十過ぎて、野菜ジュースの内容を確認しようと容器を近づけた分、頭がのけぞった瞬間に驚いたことがあった、初めての老眼の自覚である、そういう瞬間て、人生に何度かあるもんだろうが、踏めねー・・・という瞬間もよくおぼえている。

 そうなるともう躊躇なくコンパクトクランクになりますね、だって踏めないんだもん、世の中こんな快適なものがあったんか、と改めて思ったが、この自転車の前の持ち主の方もそうした瞬間を体験し、男クランクを外してコンパクトに交換したんでありましょうな。

 エエ、もう走ればいいんです、踏めればいいんで、クランクの銘柄自身には全く拘りません、ハイハイ・・・という感じで、こいつが付いたんじゃないか?と思いますね。それはそれで、乗る車体としてはいいんですよ、十分です。

 ただねえ、それさえもなくなって、車体自身塩漬け状態になってしばらくたった。そいつをなんとか、次の持ち主へということで持ってこられたんだが、その次の使用者が、なにを使いたいか?ということが決まるまで、スタンダードに戻しておく、というのはどうかな?という思いもなくはなかった。

 どうしよう、このまま整備して出すか?それとも、文化財・・・とまで大上段に構えなくとも、一時代を築いた統一コンポということで、もし可能であれば戻して「完璧」にしておくのも・・・ありかも。

 ちなみに、店主自身は統一コンポなんて、へのカッパ。むしろ、雑多もんをまとめ上げて、エエ、なんじゃこりゃー?!と思わせる方がむしろ好きな方なんでありますよ。格パーツすべて別メーカーなんて理想だね、カンパ、スギノ、マイクロシフト、テクトロ、TRP・・・いずれ作るか・・・。

 自分が乗るのは、バラバラでも大いに結構な店主なんだが、ある時代を象徴する歴史的コンポ・・・とかになると、ちょいとその辺のスタンダードにつきあってやってもいいかもなあ、とも思っていたんだが・・・。

 DSC_2556_convert_20190620093529.jpg

 今の素人同士のセコハン市場っていうのは、大分発達していますね。それを見る目と、何かあった時の対策が取れる技術があれば大いに利用してもいいかもしれないね。

 半年くらいかけて、ざーっと見ていたんだが、まあこの値段でこの状態なら上等上等、というもんで、引っ張ってきた。

 DSC_2558_convert_20190620093548.jpg

 このコンポ名は刻印となっているんで、このまま使うことももちろんできるが、シルバーのインゴットのように磨いて、時に鏡面レベルにまで磨いて取り付けるなんて事も、付加価値という意味ではありかもしれない。

 その際に、全体のバランスということで、フレームの隅々裏表にちゃんと手を入れて、クランク以外のパーツも徹底洗浄と磨きを入れて、ホイールはWO似組み替えて、ほぼ完璧にしてやることも忘れないでやらないとね。

 全体のバランスを底上げして、文化財としての価値もこの際一緒に上げておくのもありだよね、なんて思ったりもする。

 いつ完成かは分からないが、これもまたいい教材になるに違いない。

 完成したら、当然公表いたします、乞うご期待で!
スポンサーサイト




この記事に対するコメント


この記事に対するコメントの投稿

















この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
→http://tanukicycle.blog75.fc2.com/tb.php/4065-115a570a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

カテゴリー
リンク
月別アーカイブ

カウンター