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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

左右の振れから慣れの固定に

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ちょっと前扱った車体ですね、こうした三輪車は、二輪と基本的に異なって、サドルを左右に振るように車体を倒して走る走り方と、その左右の振れを固定した状態で走る走り方の二種類が選べるようになっています。

 二輪の通常の自転車に慣れている人はサドルを左右に振りながら走るのが向いているでしょう。腰を中心に体全体を使ってバランスを取りながら走るやり方ですね。この乗り方の人に、サドルを固定してしまうと、コーナーに入る時など、つい体を使って回ってしまうので、その勢いで三輪の内の一輪が浮いて不安定になるという現象が発生します。

 その逆に、二輪の乗り方に慣れていない人が、サドルが左右に振れる状態で跨がってしまうと、自分でバランスを取ることをしないので、通常の椅子に座る感覚で座ってしまい、体重のかけ方や、その時の路面のちょっとした傾斜などでサドルが傾き、そのまま転倒してしまう、という危険性があります。

 そういう方には、普通の椅子に座る時の安堵感をまず体験してもらうことでしょう。つまりサドルの左右の振れを固定してしまうことです。そして、ほとんどハンドルのみで、自転車を操る、四輪の車のような感覚で運転してもらうところから始めないといけません。

 ではサドルはどう固定するか?

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 かつては、ワンタッチで固定とその解除をできるものがありましたが、昨今では、このような金具を装着することによって、サドルの振れを固定するものが主流なんでしょうか?

 こいつを・・・

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 このようにサドルの可動部と二輪の接合部に取り付けることで、サドルの振れを制御するというわけです。この写真の装着は、完全固定ではなく、ほんの少し左右の揺れを少なくするという取り付けの仕方でした。

 さて、似たような三輪車が納車されてきたんですが、そいつと来たら、完全フリーの左右振れ振れ状態だったんでありますね。もちろん二輪に慣れている人なら、全く問題なく乗れます。むしろ快適なくらい。

 ところが、ここ10年以上二輪に乗っていない人が乗るということになると、これはちょっと心配だよね。普通の椅子のように座ったら、いきなり椅子が左右どちらかに倒れて、そのまま体ごと、車体ごとひっくり返りかねないわけであります。

 では、その振れを固定するための金具は・・・もうないようであります・・・。
 
 なら作るしかない・・・。

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 カゴつけだなんだの金属板などは多少あるので、そいつらを利用するとするか・・・。3ミリほどの鉄板に13ミリの穴を開ける。自転車本体の取り付け穴の径は8ミリなんだが、5ミリほどでかい13ミリを空けた、このバカ穴で、多少の左右の振れを確保するためね。

 5ミリ程度の振れでは、椅子のようにどっかり座っても倒れない。と同時に、実際のコーナーの際には、どうしても遠心力にて上体は振られるので全くの固定だと、その力が吸収されずに、ちょっと危ないとも言える。そのための5ミリ・・・ということね。

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 そして、40ミリのステンレスボルトに、1本に付きナット3個。

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 まあ非常にわかりにくいんだが、先の金具とほぼ同じ機能で、サドルの可動部と両輪の接合部をこれらの金具とボルトナットで軽く固定した、というわけだ。

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 とりあえず、バターンと左右に倒れていたサドルは、コトコトくらいの振り幅に収まった。

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 後は、まあ通常のハンドルで、かつて自転車に乗っていた人なら、特に目新しいこともないだろうね。

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 内装三段ギアも付いていて、踏み出しがえらく軽く出来ているのもいいかも。

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 後ろのカゴと前カゴ合わせると相当の荷物が載せられる。手で持って歩くのはつらいと言う時もこれなら重宝するかもしれない。

 そして、固定した状態で乗ってみる。自転車になれている身からすれば、サドルが振れないのは、逆に乗りにくい。腕とハンドルだけで、操作しないといけないからね。

 ある意味おしとやかにのることになるが・・・。

 車椅子の時も感じたんだが、通常の道は雨水の水はけを考えて、緩いかまぼこ形に舗装されているわけだ。自転車や車椅子はどうしても道の脇を通るので、かまぼこ傾斜の影響を受けざるを得ない。

 正確には二輪の自転車はほとんど受けないが、車椅子や、三輪車のように、横に平行に二輪の付いている車体は、その影響をもろに受けることになる。

 車椅子の場合は、その影響でまっすぐ走るのが難しくなる。常に傾斜による左折状態を打ち消しながら走らないといけなくなる。三輪車も同じく、サドルが固定になればなるほど、腕でこの傾斜の左折状態を回避するか、道の中心側に上体を少し倒すように重心をかけながら走らないと、なんか思うようには操作できない。

 まあ、これも慣れなんだろうが、まあスピードは出さないで、できるだけおしとやかに上体を起こしつつ、静かに走るに越したことはないだろう。

 その内車体になれれば、サドルの左右の振れを自然と欲するかもしれない、その際には、さらに可動5ミリから10ミリ、20ミリと増やしていくということも可能だろうね。

 一定の年齢以上になると、その対応力や意欲、運動能力や反射などの条件に細かく合わせていくための、調整が必要になってくる、自転車は最後は一人につき一台、という調整なんだろうな。

 世は超高齢社会、暫くはこの辺のノウハウを深めていかないとね・・・。そう、当店のお客さんには九十代の長までいる、店主もまだまだ老け込んでいられないのだ。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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