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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

車体も走り手も復活

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 先日話題にしました、この謎の展開のBB。ものはいいらしい、そこそこの高額なんだが、なぜかキャップが反対に付いていた。

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 本来はこうでなければならないんだが・・・、この表面のキャップ状のものは単なる泥よけではなく、クランクのシャフトの内径を決めるという重要な役割もしているんですね。なので外してしまうとクランクに多少のガタが出るんで、絶対に外せないものなんであります。

 そいつがベアリング裏に設置されていたんだな。ベアリングは圧入されるんで当然そのキャップ状のものは回転しなくなります。ということは、回転のしないキャップ状の中でクランクシャフトのみが回転していた、という非効率な状態で、自転車は進んでいたということが判明、それでよく古潤は四年プロツアー走っていたよなあ・・・。仮に奴さんゴールスプリントなどで敗れていたとしたら、その装備不良が原因とも考えられるよね。

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 ということで、ベアリングも無事交換して、正規の位置のキャップを直し、打ち込み完了したわけだ。

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 取り付けたフレームはスウィフト・・・、あまり効いたことがないが、悪くないカーボンフレームらしい。先の古潤が、スペシャライズドの前に散々乗っていたフレームということだ。

 こいつを有りものパーツで組み付けて、完成車にしようと言うんだが、一体誰が次の受け継ぎ手なんだろうね?

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 ありものといっても、かなりいいものだ。アルテの電動もの、DI2とかいうものだ。シフトは完全にスイッチね。
 セッティングもなれれば、簡単。こんな車体が溢れたら、もうレースメカニックはいらなくなるね、車体掃除屋だけですんでしまうわ。
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 二点あって、一点はシウトアップ、もう一点はシフトダウン。それが前後ディレーラーにワンペアずつで合計四点のスイッチということになる。長押しすると多段飛ばしもできる。

 これもう開発されているかもしれないが、前後のギア比を計算して、ギア比順に並べて、シフトアップとシフトダウンだけの二点スイッチになる日も近いんじゃないか?なんて思いますね。

 そうするとライダーは、フロントとリアのディレーラーの使い分けもしなくて済むことになります、機械のほうで勝手にギア比順を並べてくれるので、単に上げるか下げるかの指令を送るだけでいい、ますますレース展開のみに集中できるというわけであります。

 いいのか悪いのか知らんが・・・。

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 若干頭が見た目ゴッツイ感じがありますが、ちゃんと使える電動フロントディレーラーであります。シフティングのタイミングによっては、まだ改良の余地はあるとは思いますが・・・ね。ワイヤー引きの、引きの達人というか、いいセッティング時のシフトと比べるとまだぎこちない感じはある・・・ように見えますが・・・。

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 今回課題一つ。フロントシフトのケーブルの接触があまり良くないんですね。普通なら、強く押し込むとガッツリ食いつく感触があるのに、こいつにそれはない。調子のいい時は問題なくウィーンウィーンとシフトしてくれるが、なんか機嫌が悪くなると、ウンともスンとも行かなくなる。
 
 山の途中でインナーに落ちないとかはないな・・・ということで、調べてみると、当然ケーブル1本からのスモールパーツは出ている・・・、たかがケーブルに大変な値段が付いているが・・・。

 そいつを取り寄せて、交換したら、実戦投入してもおかしくはないほどに仕上がったわね。

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 フロントホイールは・・・臨時もの、その内徐々に整えていくんでしょうね。今をゆくカーボン車体の再生となりました。

 で、一体これに誰が乗るのか?ということなんだが、これがまた懐かしいんですわ・・・。

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 全くいい青年に育ったわ。藤健君といいます、あの古潤の親友ね。いきさつは、今を去る10年くらい前か、二十歳ソコソコだった出入りの大学生が、いい中学生達をスカウトした、ということで連れてきたのが古潤であり、この藤健君だったのであります。

 それがもうこの子達も二十歳を超えた立派な青年なんだよね・・・。月日は速い、店主のような老年は学なりガタしなのだ。彼らに比べ、この店主など何にも成長していないからなあ・・・。

 この子は高校まではかなりガチで走っていたんが、ちょいと燃え尽きたということで学生時代はサーフィン等に興じていたらしい・・・。こういう話はよくあることだ・・・。

 中学生の時には、自転車やる気満々で、それなり強くて期待もされていたんだが、高校になって、いきなり軽音学部とかのインドア派に転身・・・なんてことはよくあるんだよね。

 だから、若いもんには期待しちゃダメ・・・、どうせ思うようにならないんだから・・・、それでいいんだよね。長ーい目を持って見ていくしかない・・・。

 で、この藤健君、好青年でいい男であるんだが、最近理由も分からず自転車少女にふれらてしまった・・・ということだ、どうでもいいことだがかなり失意で落ち込んだらしいな。

 まあそれもいい経験だよ、若い内に挫折を体験しておくこと、いい肥やしになるはずだ。

 それもあってか、なぜかまた自転車に、レースにまで復帰して来たくなってきたという。まあ、待ってました・・・だな。

 今大学四年生、機械工学で、車のエンジンの研究をしている、後は論文のみ。研究と自転車をいい配分で暫くはやっていけるというので、楽しみなんだが・・・。

 この藤健君、ちょいと思い出があってね。
 
 店主はかつて電通だか、博報堂だかにそそのかされて、

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 こんな自転車を作ったことがあったんだが・・・。詳しくはこちらの記事で展開しているんだが。

 名付けて扇風機自転車。それなりに気合いを入れて作ったんだが、最後はビキニの姉ちゃんかよ、という俗物の発想に辟易したという下らん落ちだったんだが。

 それよりも、この反エアロホイールを当時の中学生だった藤健に渡して走らせたところ、「スゴイ風圧で練習になりそうです」というようなメールが返ってきたことがあった。

 とかく装備スポーツは金がかかるという。確かにそうだ、中学生にレーサー渡さないと、勝負のためのスタートラインにすら立てないんだから。

 自転車レース会場に行くと、高校生の分際で・・・というような高級車が居並ぶぞー・・・。トレーニングのための機器類もパワーメーターだなんだとこれまた高額だ・・・。

 金出せばなんとかなる・・・というより、金出さないとなんともならない、というような業界の雰囲気がたまらなくイヤなんだな、この店主は。競技であれスポーツでアレ、金持ちのものと成り下がった瞬間から腐り始めるんじゃない?

 もし自転車レースというものがそういう傾向にからめとられているのだとすれば、大いに抵抗したいもんだ。

 百円ショップでビニールテープを買ってきて、このように風圧を利用して高負荷のトレーニングだってできるだろう?高価な素材じゃなくても、効果的なトレーニング法って有るんじゃない?と思うんだな・・・。

 そんな店主の発想を成長した理系青年である藤健と一緒に開発実験なんかしていけたら、と思うんだな。実際ちょっと走れば足は元に戻るだろうしね。

 そうなると、まずは藤健で試して、効果が上がると、今度は古潤に持っていく、そこで効果が出ればそのトレーニング方法はお墨付きを得たということだ・・・、格安で強くなるためのツールが流布していく・・・ということになるかもしれない。

 面白そうな展開だね。

 そんなこんなを込めて、自転車と走り手の楽しみな再生という展開だった、今後ちょいとばかりだが、「期待」はしたいもんだ。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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