メールフォーム
一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |イソイソしてんじゃネー! tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
fc2ブログ

一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

イソイソしてんじゃネー!



 これから色々やっていくであろう中で、昨今主流の統一コンポ一発載せ、ドーン!だけじゃなく、予定調和的な統一コンポとはまた別の寄せ集めパーツの中からバランスを取りながら統一を作っていく、流れを作っていきたい、と思っているんでありますよ。

 まあ、その根にあるのは、自転車というのは自由であらねばならない、ということ、その一言に尽きるね。

 安全でありさえすれば、自転車は自由だ、とことん自由であることを享受しないで、何が自転車だ!

 免許もねー、車検もねー、重量税もねー、強制保険もねーんだ、自転車は。

 だから、毎年メーカー側が作ってくる囲い込みコンポの枠だけにとらわれず、今まで作り出されてきた星の数ほどあるパーツ類をどうやって安全且つ、統一的なバランスの中で動かすことができるか?なんてことを試していく店が一軒あったっていいんじゃネーの?

 と、ちょっとした使命感なんかを感じたりもする。

 そこで、最近は見なくなってきてはいるが、たまにやって来ては現役で走りたがる、シュパーブプロなんてもんだって、相手にしてみて、その特徴や癖なんかを腕にしみこませる、なんてこともしておかないといけない。

 そういうのから比べれば、最新コンポを組むなんていうのは、簡単だ、特に電動なんて、中学生だって組み付けられるぞ。サー、そんなことばかりやっていたら、五年後には、自転車のメカニックなんて専門職もなくなるだろう。自転車の洗車を中心とした交換屋がいれば、レース車体のほとんどは管理できるようになるでしょう。残念ながら・・・。

 メカとして生き残りたいなら、雑多もんから統一を作り出す勘と技術を身につけることじゃないか?と思うんだがね。

 で、シュパーブだ。上のクランクね。今店主はとある特殊フレームに非統一コンポを載せようとしているんだが、それがまあ、楽しいということにしておこう。

 その中で、シュパーブプロのクランクを使うことにしたんだが・・・、多分店主の自転車人生で一番踏んでいるのはこのシュパーブのクランクかと思う。なので、とことん使い倒す!
 
 今回うまくいったら、冬には165のクランクに交換して走ってやろう・・・なんて思っているんだが・・・。

 このシュパーブのクランクはかつては同コンポのマイクロBBとかいうのを使っていれば良かったんだが、消耗品たるそのBB、もうほとんど手に入らなくなっている。

 そこが困りどころであり、当店のような店の腕の見せ所なんだが・・・・。その困りどころの本質は、このクランクはイソテーパーというちょっとマイナーすぎる規格で作られている、ということなのね。

 ちなみに四角のスクエアテーパーの主流はJISものでそいつは現役で、タンゲさんが各種類を作ってくれている、もちろんシマノさんもね。そちらは全く心配ないんだが、一方イソとなると、これがまあ、現行品だと大変限られてしまっているんであります。

 DSC_2836_convert_20190703204250.jpg

 あげると、スギノの競輪用のクランク、スギノ75用のBB。これもちょいとくせ者なんだが・・・。

DSC_2837_convert_20190703204259.jpg

 後はカンパもの。2005までスクエアテーパーを使っていたカンパは、いまでも作り続けてくれている。

 DSC_2839_convert_20190703204308.jpg

 で、これが先日紹介したスギノギネスという幻のクランクのためのBB、こいつもイソものなんだが、もちろん絶滅種なんで除外ね。

 ざっというとこんなもんだ。

 で気になるのが値段・・・というより軸長ことなのね。それによってクランクがフレームに干渉したり、チェーンラインが全く出なくなって、変則に支障が来たりする、ということが起こる。

 そういう意味で軸長の種類がないと、アッセンブルに関しては大変不利になる、ということがいえます、イソがまさにその状況なんですね。

 DSC_2846_convert_20190703204317.jpg

 当初スギノ75用の安価系BBを使えば、問題ないだろう・・・と高をくくっていたんだが・・・、というのは軸長109ミリと出ていたからね。まあ、出過ぎず、フレームには絶対に干渉しないだろうということで。

 ところが実測してみたらなんと112ミリとあるじゃない、3ミリの違いはでかすぎる、カワシマのホームページには当初109ミリと書いてあったが・・・。どう計っても3ミリ長いので、カワシマに問い合わせた。

 DSC_2863_convert_20190703204354.jpg

 後日確認すると、ホームページないで訂正がかかっていた112ミリ・・・やっぱり・・・。

 でもおかしいぞ・・・、では安価ではない、現役そのもののスギノ75BBの軸長はどの長さなんだ?

 DSC_2867_convert_20190703204425.jpg

 こいつですね、カップアンドコーン式のいかにも競輪用という形式のものなんだが・・・、記述を見ると、

DSC_2864_convert_20190703204405.jpg

 見えにくいが109ミリと出ている・・・。同じスギノ75専用クランクと銘打って、軸長が3ミリ違う、競輪用と街道用ということの差にしているのかね?今一理解が付いていかないが・・・。

 DSC_2859_convert_20190703204345.jpg

 ちなみにカンパのイソテーパーの軸長は102ミリと短過ぎだろ!というもの・・・。

 書き散らしたが、整理すれば現行品のイソBBで、少なくとも店主が入手できるものはカンパの102と、競輪用スギノ75の109ミリと、シールド形式のスギノ75の112ミリの三種類ということになる。

 ちなみに、競輪用のスギノ75互換のBBが実はまだ一つある、ハッタもの、

DSC_2866_convert_20190703204415.jpg

 NJSを取っているものなので、暫くはあるでしょうな、でこいつは競輪用の75互換なので、多分109ミリなんでありましょう。

 この三種類しかない中で、手持ちの特殊フレームに干渉せず、且つチェーンラインが取れて、変則に支障のないものはどれだったでありましょうか?

 DSC_2850_convert_20190703204336.jpg

 答えはこれ・・・っていっても見えないか?実はカンパの102ミリでありました。もちろんそのままでは短過ぎて、フレームのチェーンステーにほんの少しだが干渉してしまったんだが・・・、そいつをほんの少し手前に出して、固定して干渉を避けつつ、かつインナーローのチェーンが落ちないチェーンラインを見つけ出すという、紙一枚のせめぎ合いの中から、統一を見いだすことに成功。

 まさに紙技だ・・・。

 別にこんなことできなくたって、全く問題はないながら・・・、非統一の出たとこ勝負パーツ類を集めて、バラバラの組み付けの中から統一を見いだす・・・ということを課している店主からすれば、これってかなり大事な試練なのでありました。

 ここから始まるところだって多いわけだし、こんなマニアックな記事を最後まで読んでくれた人の中には、まさに今この問題で、悩んでいる人だって、ごく少数だろうが、いるはずだ。

 こういう文章や、マニュアルもどきの解説は、店主の没後だって、サーバーから捨てられなければ、数十年は読み続けられることだってあるだろう。墓石のような、動かないブログの中から読み継がれていく記事がいくつかあるのかもしれないね。

 まあ、イソものでここまで苦労していけば、JISものなんぞは赤子の手をひねるようなもんだ。シルバー系の非統一のコンポからまた仕様の分からない自転車を組んでいく、それを一台の自転車を作るという所から、一つの潮流として、文化として、カルチャーとして根強く、大手とは違う、楽しさと深さを持った自転車の奥行きというものを示していけたら・・・と思うんだなあ・・・。

 そんな変則的な非統一のコンポを載せたピスト車が?近いうちに組み上がるだろう、ザマ見ろってんだ!統一コンポくそ食らえ!ってな流れを作っていくぞ!今からイソイソだ・・・。

スポンサーサイト




この記事に対するコメント


この記事に対するコメントの投稿

















この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
→http://tanukicycle.blog75.fc2.com/tb.php/4081-34742e66
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

カテゴリー
リンク
月別アーカイブ

カウンター