お父ちゃんの本気 子供自転車

　そもそもから大人向きに設計されてないところからくる、外見のアンバランスさが、逆になんとも魅力的だよね。

　子供用として作られた自転車を子供用にリニューアルしているんだが、大人も乗れてしまう・・・。置いておくと、いくら？なんて聞かれたり・・・。

　でもこいつは、お父さんが本気で子供のために自転車を再生させたものなんだな。

　

　まず再塗装、通常子供自転車は軒先系で自分でやる人が多いんだが、これは当店がやった。色の指定もしっかりしていたね。

　

　荷台も据え付けのフレーム、こういう細かいところが意外と難しいんだな、再塗装。



　リアホイールは組み直した、シングル指定。

　

　フロントはそのままだが、タイヤを入れ替えた、このタイヤがソコソコいいものだ。走って分かるね、グリップが違う・・・。

　

　前後とも、ダブルピボットのいいブレーキをそれなりつけている、このリアは、例によって下からワイヤーで。

　

　このクランクもありものではない、ちゃんと歯数とクランクの長さも指定されいてる。

　その長さが134ミリ・・・。これ予言します。街乗りというよりも、突っかけ的なチョイ乗り自転車の短いクランクは最適、流行るというか潜在的なニーズであることは分かる。

　なんか快適なんだよね。短い距離をチョコマカ走るのるには、本当にいいよ。


　
　お父さん持ち込みのハンドル。このタイプは探せなかった・・・。BMXのものかな？このくらいのライザーか・・・。



　これも持ち込みサドル。タイオガのスパイダー・・・。軽くてしなって人気あるようだが、落車で崩れているのを見たことがある。決して安いものではない、お父さんやるなあ・・・。

　

　店主も何度も試乗したんで、大人も乗れる自転車であることは請け合い。なるほど、そういう仕掛けをしておけば、子供自転車に手間と金を掛けても、無駄にはならない。

　子供自転車を数台乗り換えて、大人用の自転車も購入・・・なんてことを考えたら、単純な比較は出来ないが、ある側面から見るとうまい金の使い方なのかもしれない。

　それより何より、子供自転車にこれだけ本気になれるお父さんはスゴイよね、店主もそこまでは絶対に行かないなあ・・・。

　スゴイ親父がいたもんだ！