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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

バランスとって



 このホイールが載っている台は、振れ取り台ではありません。

 自作というか、改造版のホイールバランス取り台とでも言いましょうか。

 ホイールバランスというのは、大抵のホイールは、ホイールを浮かすとバルブ付近が下に下がるようになっている、どの位置で、ホイールを止めても、またアンバランスならば必ず同じところが下に来るようになっている。

 その状態で高速の下りなどをすると、ホイールがアンバランスなために、ホイール自身が振動を起こし、自転車がちょっと不安定になる。試しに作業台などに自転車を固定し、アウタートップにしてホイールを最速で回転させてみると、その振動の大小がよく分かる、ひどいものは外れるか?と思うくらい上下に車体が揺れる。

 このバランスが取れると、この車体への振動がほとんどゼロになり、ホイールは静かに高速回転しているだけになる。

 そのバランスを細かく取るためには、ホイールの回転がなめらかでなくてはならない。ホイールは、フリーのラチェットや、玉当たりの調整などで、実は意外と回転が重くなっている。

 多少の重さぐらいでは、微妙なバランスを取ることができない。

 なので、ハブの精度とは別に、バランス取り台のシールドベアリングをより軽くなめらかにすることで、微妙なバランスを取れるようにするのである。

 そのための改造バランス取り台ということなのである。

 DSC_6015_convert_20190906222401.jpg

 アンバランスの対局におもりを付けながら、釣り合いを取っていく。

 まず1番重いバランスから取ることになる。それが取れることで全体のバランスが取れるか?というとそれがまた難しい。一対のバランスが取れると、次のアンバランスがごく少量だったりするが、出てくることの方が大半だ。

 DSC_6016_convert_20190906222415.jpg

 なので大体三四カ所を巡って、全体のバランスを取ることになる。

 バランスが取れるとどうなるか?というと、ホイールは回転力の切れたところで止まるようになる、そして止まったら、ほとんどそこから動かない、これが全体のバランスの取れた状態といってもいい。少しでもバランスが崩れたら、1番重いところが必ず、下に来ることになる。なので、またその対岸に重りを置くことになる。

 DSC_6017_convert_20190906222426.jpg

 今回は二カ所と判明。

 DSC_6018_convert_20190906222443.jpg

 バランス取りに使った各所の重りを精密計りの上に置いてコンマグラム単位まで計測します。

 そして計測出来たら、鉛を使って、その同じ重量のバランサーを造ります。

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 このように、両面テープで内部固定して、その上からビニールテープで固定します。もちろん、サイコン用のマグネットセンサーのようなものもあらかじめ位置決めをして、こいつもバランサーとして協力させます。

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 上から、しっかり止めます。超高速で回転させても、全く車体に振動は来ません・・・、完成であります。

 ちなみに、最近の造られているのリムは、それ自体がかなりバランスが取れているように感じます、なので、かつてのように神経質に取らなくても、乗り手は気づかれない、なんてことになって、ホイールバランス取りもかつてのような依頼は少なくなりつつありますが・・・。

 でもなんとなく取られているよなものと、完全にバランスの取れているものとはやはり違います。後者は本当素直に回るだけに徹してくれます、なんともありがたい足回りになってくれますので、ちょっとしたものでも取っておいた方が断然いいとだけは申し上げておきます。

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 翌日が本番かい?もうロードレースはスタートに立った時点で、よほどのことが無い限り勝敗は決まっているもんだ。

 怪我や落車しないように、まずは復帰レースおめでとう、無傷で学んで帰れ!

 
 
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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