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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

音なり対策



 またビアンキかよ!というくらいビアンキもんが続きますね。

 ただこいつは珍しい・・・。

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 なんと幻のカーボンバックもの。まあ過渡期の過渡期、彗星のように現れては消えていった、アルミとカーボンのハイブリッドでありますね。前後にカーボンフォークを付けているようなもん、ということで売り出されたが、そんなケチらなくたって、オールカーボンで・・・なんてもんが流通し始めたら、潮を引くように消えていった。

 そういう意味では、博物館もんだよね、まず復刻はない、ほとんど考えられない・・・、やるとすれば・・・、アルミに拘るキャノンデールか、裏張りの名手ロックバイクス、この二社くらいしか思いつかない。

 そういう意味で、責任もってのってください!何なら徹底して再生してドロップ化なんてどうでしょう?なんて口説きを入れたりしてね。

 と、今回の重要案件は音なり・・・。来たよ。アア、困った・・・、永遠のテーマになりそうな音なり。軽微で済んでくれればいいんだが・・・分からない時には徹底して分からない、対策取れない音なりなんであります。

 クランク回すたびに音がします・・・、そこまで特定出来ていれば、これは十中八九BBかな?と推測がつきます。コリャいいかも・・・とお引き受け。

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 外しに一苦労。BBソケット内には、泥状の錆が積もっている始末。アルミなのになんで鉄さびの色なんだろう?多分シャフトが鉄だからかな?毎日通勤で使っているために、水がしたたり落ちる。雨にも負けず、風にも負けず、自転車通勤なんでしょうね。

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 タップも立てて、113ミリのBBを入れ替える。トリプルものにしてはシャフトが短いですね。

 そんでもって、自信を持って乗ってみると・・・。音の軽減は確認出来るが、完全に消えてはいない、しかも・・・。

 なんとハンドル周りからパキパキ音が出てくる。ぐいっと踏み込む反作用をハンドルで受ける時に、パキパキと。

 大抵増し締めすれば音なりは解消するが、今回はどうもそれが効かない。

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 クランプ部分を締め付けても、なんとも乾いたパキパキ音が消えない。この特有とも思えるほどの乾いた音・・・。

 これは潤いが足りないんじゃないか?と、スプレーオイルを吹いてまた増し締め。悪くはないがまだ音がする。しかもステレオだ。

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 こういう可動箇所が怪しい。ここもバラして、今度はスプレーグリスを充填する。そして増し締め・・・。

 結果はドンピシャ!音なり完全解消・・・。つまり接触部分の潤いと増し締めが重要・・・というある種初歩的な、原点的なメンテの自覚をすることに。やはり基本は大事ですねえ、同業及び隣接業界の皆々様よ、接触部分は潤いと増し締めにて、音なり解消!と参りましょう。

 そんでもって、自信持って乗ってみるが・・・大事なポイントを忘れていた。

 つまりクランクを回すごとにする音、これはハンドルと全く無縁ではない(踏み込むと反作用としてのハンドル引きがセットになるので)が、完全直結でもないわけだ。

 やはり静かに乗っても、音は小さいがするんだな・・・。サク・・・サク・・・サクと。

 いつものように音なりは乗りながら、走りながら確かめることになるので、注意しながらやらないと事故になる。なので、集中するのが難しい。自走で音がするのに、ローラー台にかけるとしなくなる例など山ほどある・・・、この辺が困ったことなのだ。

 注意しながら踏んでみると、どうも右足トルクの時に音が顕著なんだな・・・。そうすると考えられるのはBBの右側の緩みか、ペダル。

 BBに関しては取り替えたばかりなので、しっかり止まっているはず、となればペダル・・・か?

 三ヶ島のソコソコのもの。手でガタを確認しても、ない・・・・。ガタがないのに音なるか?いや困った・・・・。

 ところがよく考えてみる。手と足の力の差って、どのくらいだ?8倍とか言うね・・・。そう、手や腕を使ってガタを調べても出てこないのが、足だと若干出るなんていう例はあってもおかしくはない、なんたって8倍なんだから・・・。

 そこで外して、ここでも立った今実感確認しました「潤いと増し締め」を実践すべく、グリスと増し締めを励行。

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 結果は音なり完全解消!

 潤いと増し締めの二連発!イヤー勉強になったわ。

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 まだまだメンテべき場所はあれど、ダンシングしても、踏み込んでも、全く各所から音が出なくなった。グイッとため込んだ力をグン!と静かに前に出してくれるスポーツ自転車に戻ってくれたわけだ。

 踏むたびに四の五の言ってくる自転車は小うるさい・・・、しっかり乗る人ほど、こういう所に拘っていいんだが、やはりショップにとっては音なりの特定とその解消は難しい・・・。積み重ねること、忘れた基本を再確認することを怠っちゃいけないね。

 これからより、一台の自転車を大事に乗り続けることが増えてくると思う、自分の自転車を乗り続ける、人から譲り受けた自転車を乗り続ける、そういう要望が増えてくるんじゃないか?

 ある意味世の中に自転車は溢れている。そして世は未曾有不景気に突入するやに思えます。ますますこうして小難しい、細心の注意と繊細なメンテを要求される要素が増えてくるんじゃないか?と勝手に思っているんだが・・・。

 まあ、一台を乗り続けることのサポートはある種当店の変わらない店是のようなもの、この路線は譲れませんな。いや、時代がついに当店に追いついてきた?と思うようにしよう。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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