阿佐ヶ谷からやって来た

　阿佐ヶ谷からやって来た、鉄のマウンテンバイク。鉄のマウンテンバイクはもう絶滅種に近いですね、と同時に固定ファンのいる車体でもあります。

　

　三角形が三つある・・・トリプルトライアングル・・・。



　ＧＴそっくりなんだが、そうなのかどうなのかよく分からない。

　そういえば、阿佐ヶ谷の老舗の自転車屋購入ということだった・・・、あのフレンドリー？アンフレンドリーなとこか？

　当店もまだ阿佐ヶ谷周りに店があった時、よくフレンドリーの尻ぬぐいをさせてもらいました､善福寺にも同じ名前の店があるようですが、大分雰囲気が違います。
　
　この年代物の自転車、リアのハブが完全フリー状態になってしまった。ラチェットが立たなくなったんでしょうね、前にも後ろにもクルクル回る、ではリアホイールを組み直して、ついでにアチコチ見ましょうか？ということに。

　長いこと、そのままで使われてきたせいか、一様に古い、交換可能性満載の一台なのだ。

　

　リアホイールは、アラヤの26インチのリムで組み直す。今、あれほどかつてあった26インチが、もう見つけるのが大変｡激変とはこういうことを言いますな。

　

　スプロケ交換しました七速ものと。

　

　ブレーキシューも交換。

　

　後ろはユーブレーキもの。それだけでも、いかにフレームが古いかが分かる。シューも特殊、探せばＢＭＸものにも付いているそうだ。

　

　後は、チェーン、そして中心に見える銀の輪っか、ＢＢもそっくり交換です。

　

　ワイヤーもシフト二本、ブレーキ二本、交換。

　変速も、ブレーキングも全く問題なくなりました。

　

　マウンテンバイクそのものにはあまり愛情のない店主ではありますが、鉄で、これだけ古いと、やはり少しは燃えるね｡しかも、こうした自転車に乗っている人は､珍しい自転車＝文化財くらいに思って大事に乗っていただけますよう、お願いしますね､とさえ思う。

　もうよほどのことが無い限りこのような車体は造られません､これが廃車になったら、再生し得ない・・・、そのくらい貴重な車体なんだという自覚のもとに大事に乗って欲しいと思いますね。

　確かに維持は大変かもしれませんが、せめて車検のない自転車、少々手間かけても、この手は大事に乗っていかないとね・・・。