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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

取り残されてやる!



 早いもので、今年で三回目となりました台中バイクウィークの参加でありました。メジャーなのは台北ショーなので、通常ならそっちの方が先なんでしょうが、このどちらかというとかなりニッチで、閉じられているイベントの方がどこかワクワクしますね。

 来年三月に台北ショーがあるようなので、ちょこっとだけでも顔出してみようかな?とも思いますが。

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 台中のイベントはフルオープンというよりも、業者専用向けといった感じですね。ちょっと受付でプログラムかなんかもらおうものなら、ネームカード出してください、とすぐに来る。もちろん中に入れば、そんな指摘はないんだが、少なくとも入り口では、オープンじゃありませんよ、というオーラを出している。

 参加するメーカーを見ると、アチコチで見たものが多い、それも同じ台中市内に工場を持っていたりするから話は早い。注文、経過、サンプル取り寄せ、製品確認などその市内で出来てしまうので、なんとも生産管理が楽らしい。小回りがきくというのは店主らのような小さい発注にとっては、大分助かる展開であります。

 といっても、世界経済自体が低迷方向に向かっているのか、どちらにも勢いというものが無い。参加企業も少し減ったようだ。営業どうしの話なんかもアチコチでdifficultという言葉を聞く。

 どこも景気のいいところは無いらしい。

 そして、展示されている製品を見ると、また世界のトレンドの様子なども手に取るように分かってくる、そして・・・。

 まずは、ロードレーサーというものが完全に失速しているという感じ。欧州でEバイクというのはかなり流行っている、落ちてきたとはいえ、まだまだ勢いがありそうだ。Eバイクのレーサーも出てきている・・・何ならそれでレースでもやればいいのにね。

 まあ、どこもかしこもEバイクものが溢れいている。フレームから、ブレーキから、電動システムまでまあ、Eバイクだらけといってもいいくらいだ。

 そこで思うことが、そういう流れから日本は完全に外されているということなんだな。

 それと、会場ではほとんどロードバイクを見ない。代わりにマウンテン系の車体ばかり、それもフラットバーものだらけ。

 エエ?一体誰が乗るの?とこちらは思うが、欧米では根強い人気らしいんだって・・・。ヘエ・・・、マウンテンバイクなんて、日本ではほとんど絶滅危惧種なんじゃ無い?なんて無責任なことを言ってますが・・・、このマウンテン路線からも日本は完全に外されている。

 そして、ブレーキはディスクオンリーといってもいいくらい、ディスクだらけだ。ほとんどロードのキャリパーブレーキなんて見ないよ。どいつもこいつも、猫も杓子もディスクブレーキだらけ。開発会社も相当増えたんじゃないか?

 多分この勢いだと、2020年の新デュラエースの発表では、もうキャリパーブレーキをラインナップから外してしまうかもしれないね。

 後は、中にはひどいものも多いが、シフト系ディレーラー、スプロケットなんかを作る会社が増えてきている。もう三台メーカーの専売では亡くなりつつあるのかもしれない。

 ドンドン競技系自転車の形状や傾向が変わってきてしまう。かつては一つの会社がディスクブレーキをロードに持ち込むことで、それまで培われてきたロードレーサーの形状等が激変しつつある、そんなことでいいのか?なんて思っていたが、まあ、すでにそれがトレンドになってきてしまっている。

革新というのはこういうことなのか?デカイ流れというのはこういうことなのか?

 もちろん、主流がそうなればなるほど、支流はニッチに深いとこまで進めばよし、そう、店主もなぜ台中にまで足を伸ばしたかというと、まさに逆張りをやろうとしているからなんであります。左官の理論と勝手に呼んでいるんだが、主流の流れが変わって、多くがデカイ物に巻かれていく中で、細いがニッチな線を残し踏ん張っていると、それはそれで、何とか続けていける・・・という現象が起こるものだ。
 
 壁紙等の施工が主流になった時、多くの左官業の人たちは、小手を置いてしまっただろう。でも細々でも続けて、技術の継承をしていれば、その細くなったところに、価値は生じてくるという話。

 ホイール組みなんていうのも、その内左官業と同じように重宝される時が来るでしょう。完組だって、修正メンテしないといけないんだしね・・・。

 ただ、闇雲に逆張りというのもなんで、ちゃんと状況を把握した中で、張らないといけません。そういう意味では、この世の中の過酷で、冷徹で、店主の好みなんてどこ吹く風のところにまで、自転車は持って行かれそうなのだ。これはヤバいんだが、もうそうなるしか無い、主流はね。

 それだからこそ、支流が大事になるということ。そういう支流集めて置くと、それまたひとつの層としての流れとなって、細々でも継承されていくでありましょう。それでいいのです。

 まあ、半分以上、ドンドン自分たちが外されて、表からは用なしとなっていくという状況の中で生きる道を探していこうということなんでありますね。

 そう諦めが肝心です。

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 まあ、そんなこんなで、かつ、ちょっと三年目にしてマンネリ感も出てきたところだったが・・・、やはり、裏地に凝るようなこと仕掛けてくるVELOさんはスゴイね。

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 伝説の女性社長さんが切り盛りする、VELO。ダカラか、とても女性達がキビキビと仕事をしていて、気持ちのいい会社なんであります。作ることの喜び、それを世の中に出していくことの喜びに溢れているんです。

 だから、こういう所に行って、本当の元気をいただいて、反省して、また仕事の位置づけを考え直す、なんてことします。

 彼女たちの生き生きした顔を思い浮かべては、気合いの入れ直しだ!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
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携帯070-5083-6962
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