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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

元サイクリング少女の夢



 元はといえば、24インチの少年型マウンテンバイクのフレームを基体に組み上げたものであります。

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 狙いはここ。トップチューブが大分低いところに付いている、つまり跨がりやすいという特徴を持ちます。ということは・・・。

 これは元サイクリング少女のための自転車なんですねえ・・・。

 今となっては、どこかの元気が溢れるおばあちゃん・・・といったら言いすぎか?大変活発な高齢者さんと言い換えてもいいかもしれない。

 その方が、日頃の実用車のメンテにやって来たんだな、何やったか覚えていないが、そのくらいごく普通に実用車に起きるトラブルを治したんだと思う。

 特になんと言うことの無い、メンテ内容の説明が終わると、ちょっと顔がポワッと明るくなったと思うと、実は私若い頃自転車乗っていたんです・・・、と語り始めてきたんだな。

 学生の頃、西荻にある大学のサイクリング部に所属していて、いろんな所に行ったわ・・・と、その時にはなんか少女のような顔に戻っていた。

 そして、また自転車に乗りたいんだけど・・・、昔乗っていたような自転車は、もう無理だと思うんです
 今を去ること何十年前か?多分その頃ツーリングと言えば、ランドナーであったと思います。またはミキストかな?マウンテンツーリングの出てくる大分前でしょう。

その後、世は猫も杓子ものマウンテンブーム、ドロップハンドルは消え失せて、大学等のサイクリング部もマウンテンバイクにてのツーリング、その世代前のサイクリストはちょっと嘆き気味でありましたな。ドロップ派の店主も、自転車店をのぞくと、隅っこに投げ置かれているような埃のかぶったドロップ車を見ては、嘆息。

 その後、逆のネコ杓子のロードブームで、こんなにドロップ車があふれかえるなんて、想像も出来なかったなあ。そのくらい、その頃のドロップの衰退ぶりはすごかった。

 で、高齢になってから、また自転車に乗りたいという。今現に乗っている自転車ではなくて、多分旅情を刺激されるようなかつてのような自転車に。ただ、昔乗っていたタイプの自転車そのものにはもう乗れなくなっているとすれば、一体どんな自転車が理想型として考えられるか?

 いいお題をいただいた。

 そんな話をしているとき、少年マウンテンが置かれていき、24インチという、小柄な高齢者には向いているサイズのホイールなんかが目にとまったときもあったが・・・。

 22インチ、24インチいずれも過渡期のサイズ的扱いを受けているために、ホイールやリム、タイヤ等の選択肢が著しく少ない、ある意味体格と自転車のポジショニングを考えるとき、この辺の問題は重要かとも思う。

 と同時に、それらが等しく700Cクラスの選択肢があったとしたら、これまた扱うメーカー、業者等が大変だ・・・。

 なればサイズ変更・・・。実はこの辺あの噂の清水さんの発案と提案、そして実地組も。

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 絶滅危惧種ではあるが、まあ絶滅には時間のかかりそうな26インチ、こいつは24陰萎の次の大きさで、タイヤのサイズによってはこのフレームにも収まるということで、

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 26*1のサイズのタイヤを履かせてみた、ピッタリ入る。

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 そして、前はシングル!このスラム的発想は実はギアを上げるか下げるかという、実に単純な操作が実現するので、高齢者にとっても大変いいかと思うね。

 その代わりに・・・

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 リアを超ワイドにしてやればいい。重くなったギアを徐々に下げて丁度いいところで回せばいい、前ギアの掛け替えなんて無いわけだから、これで良ければいいし、ダメならスプロケ周りの交換で解決する。実に単純明快だ。

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 シフターは、バーコンに。ハンドルづたいに手を外さすにシフトができる。

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 浅めのハンドルを送り気味にセッティング、ブラケットも高めに設定、何ならステムをより首長のものに交換してもいいかもしれない。

 ブレーキレバーはディズナの人間工学バッチリもん。

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 ブレーキキャリパーはロングながら、これで十分でしょうという効きは確保。

 
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 サドルは女子の定番もの、少なくとも当店でのね。サドルにうるさい女子もこれで大抵は黙る・・・といわれているサドル。

 今回高齢者の方にはどう通じるかは分からないが、試してみる価値はあるだろうね。その辺のアフターケアはしっかりしていこうと思います・・・。

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 さてと、どんな反応が返ってくるか?ですね。

 試乗車として提供して、様子と感想を見るかな?

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 サイクリング少女再び・・・を期待したいところですね。

 しかし、先日ある記事に、フランスで前八十代後半の亭主と後ろ九十代前半の女房のタンデム旅行の紹介があった、動画も上がっていたが、両者ともに低回転ながらも膝がしっかり上がっていて、昨日今日のサイクリストでは無い、スゴイものを見せてもらったんだが・・・。

 この国でも70を機に再度ツーリングの世界に舞い戻ってくるサイクリストがいるということは、これまた一朝一夕の現象では無い、ということがいえるだろう。

 文化やジャンルの成熟度はその世界でいかに高齢者にまで配慮された仕組みが残っているか、単に速くてアクロバティックなものだけで無く、なんとも言えない味が出ているか?というところにかかってくるだろうと思う。

 すでにロックンロールも、スケボーも、サーフィンにだって、かっこいい高齢の愛好者たちがいる、そういう所にどこまで届かせるか?いや、そのもっと先までも・・・かもしれないね。

 自転車界も頑張らねば・・・。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
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