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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

タンクローリーを作る



 何の変哲も無い、実用自転車なんだが、ご近所の高齢方より切実な依頼が飛び込んできたのでありました。

 今や冬至手前の冬の最中となりました、暖房の確保は大切で、その中でも石油ストーブは何かと最強・・・でしょうかね。

 特にアラジン系の灯油ストーブは、囲むように立てば多くの人が暖を取れます。そしてその上には薬缶や鍋類など調理等にも使えます。灯油は炭などから比べると扱いやすい燃料ですので、この手のストーブを日常生活に織り込んでおくと、災害対策にもなる。そういう意味でも最強の暖房器具ともいえるでしょう。

 ところが、その石油、つまり灯油というものは蛇口をひねって出てくるものではありません。コンセントからひくことも出来ません。そこが唯一の難点とも言えるんだと思いますよ。

 つまりは、配達をしてくれるところに頼むか、自分で買いに行くかのいずれなんですが、最近前者がなかなか無い。かつては御用聞きがありましたがね。

 そうなると大変なのが、重さということになります。最低20リットルは買いたいんじゃないか?となると重さは約二十キロ。そんな重い買い物、昨今あまりない。車だったまだしも、それがなかったら、暖房器具の変更を考えないといけないくらい、かなり重い問題ともなる。

 そこで、こいつを自転車に取り付けられないか?という必死のご依頼がやって来たんだな。

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 いわゆるカートというやつなんだが、これに灯油タンクを載せて、自転車で引っ張れないか?というご依頼。

 ちょいと自分で試したようなんだが、逆にガッチリと自転車の荷台に留めてしまったために、コーナーの際に柔軟に動かなくなってなんとも調子が悪いということだった。

 そういえば・・・。店主は自転車の後ろに、リアカーを取り付けては自分や上さんの引っ越しをやっていたくらい。牽引についてのちょっとした内容は了解している。

 通常は自転車のピラーにアヘッドステムをかましてリアカーの横棒と接続してやると、難なく引っ張ることができる。

 この手の牽引は接続面は小さく、左右はもちろんのこと路面の凹凸を考えると、多少上下に動くくらいの適当な接触の方がむいているのだ。

 あとカートの着脱が比較的簡単にできることだね。自転車からカートごと切りはなして、ストーブまで運べないと、やはり不便に違いない。ということで、以上の条件を満たす形式を考えることに。

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 新聞カゴを取り付けるありもの金具を使おうか?10ミリの太さのボルトナットを通せるように、穴をでかく空ける。

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 10ミリのボルトを写真のように突き上げナットで締める、もう片方を6ミリのボルトで挟んで固定して、これで自転車側の取り付け柱は完成だ。

 そしてこの柱に、今度はカートの方に雌穴を取り付ける工夫をしてやらないといけない。

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 あまり記憶にはないが、多分塩ビ管か何かを留めるクランプが出てきたんで、こいつを使う。合わせのところの穴を13ミリのデカ穴を空ける。この穴に先の10ミリのボルトに引っかける。なぜ10ミリちょっきりの穴にせず、3ミリもデカイ穴を空けるのか?

 これはさっきの、この手の接続は前の自転車と後ろのカートが、接触面を少なく、しかも左右上下ともに緩く動いてくれるぐらいの方が都合がいいからなのだ。

 そしてその対角に4ミリの穴を空ける、ここに同じく4ミリのボルトナットを入れて、二枚の金具を平行に固定するために。

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 そしてできあがった金具を、カートのとってのところに巻くようにして取り付ける。ほぼこれで完了。

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 ハイ自転車側の雄ねじと、カート側の雌穴が完成したんで、貫通させましょうか?その前に、

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 貫通後にすぐに外れないよう、このような喋ねじでこれまた緩く固定してやればいいんだが、如何せん喋ねじは小さいので、このままだったら、すぐに無くすな・・・と漠然と思ったわけであった。

 そこでネジの耳に穴を空けて、水糸を通して、それでもってカートの方に結びつけたわけだ。

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 すると、こうして上に突き立てた雄ねじに、カートの雌穴を上から被せ、先の喋ねじで軽めに閉めておけば、普通に自転車のスピードでほぼ不自由なく走ることが出来ますね。8の字走行も可能でした。

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 実際20リットルくらい入れて近所を走行実験したが、何のトラブルもない、どころか、むしろこっちの方がいいんじゃない?荷台などに積み込むよりもね。

 というのは荷台に積み込んでしまうと、その荷物の重量とのバランスを取らねばならないのがとても大変なのだ。重いものほど、グラグラして運転の安全も確保しにくくなる。

 ところがこうした牽引だと、引くのは重いが、その荷の重さまでの重心を取らなくてもいいので、運転自体は実に楽に安全にできる、ということなんだな。

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 ということで、着脱をより簡単にした形でのこの手の牽引カートは、今しばらく続く高齢社会での自転車の利用を長引かせるに、一つの鍵になるかもしれない・・・と思ったね。

 ということは、ビジネスチャンス?

 まずはご近所の高齢者の自転車すべてに、この手の着脱式カートを取り付けて、その利便性のアピール・・・と行こうかな?

 しっかし、どこにチャンスが落ちているか?わかんねーね。
 
 
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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