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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

吉祥寺 ピワンの車 ロットブレーキとワイヤーのハイブリッド その一



 これ最初に紹介したのが、今年の二月ということですから、大分経ってしまっていた。この実用車、ブレーキが前後付いていない。

 リアホイールにはバンドブレーキをつける溝もきられていない。リムはロットブレーキ用に作られているため、今日のようにリムサイドを圧迫して止まるブレーキでは役に立たない。

 リムサイドでなくリムの内側を引き上げるようにして圧迫するタイプでないとブレーキとして機能しない。

 されば、いっそのこと、ホイールを現行のものに組み替えるという選択もあった。そうすれば通常の形式のブレーキが付くことになり、施工の選択肢は大分広くなってくる。

 しかし、リムからホイールからが変わってしまっては、この現在持っている車体の雰囲気というものは壊れてしまう・・・。台無し・・・。

 さてどうしよう?ということであったんだな。

 そして、とりあえずは前輪については半分ロットブレーキ、半分ワイヤーレバー方式というのを実現して、それなりの成果を得ていました、というのが前回まででありました。といっても十ヶ月前・・・。

DSC_8071_convert_20191228230215.jpg

 これでありまして、まあ、この写真でなるほど、と納得できる方は、当ブログの読者さんでもごく少数でありましょうな。

 何がなんだか分からない、といったところでしょう。

 DSC_8073_convert_20191228230241.jpg

 ブレーキレバーはワイヤー式。なんで最初からロット式のブレーキにしないの?と疑問もつ方はいるでしょう。そう、当然ですね。何も使い慣れているからって、発端をワイヤー式にしなくてもいいじゃない。

 いえいえ、違います!ロットブレーキは気むずかし屋なんだわ。

 というのは、ロット式ブレーキというのは、ロット式にハンドル自身が整っていないと、全く使えなくなっているの。ワイヤーのようにハンドルに沿わせて張って・・・というような融通が全く効かないんです。それ専用ハンドルが必要なんです。

 というのも、ロットはまさにロット(鉄の棒)で引くものなので、ハンドル内にそうした鉄棒を伝達する仕組みがすでに出来ていないと全く使えない、という大変悲しい結論に結びついてしまう運命なのです。

 なので、意地でも何でも無く、この持ち込まれた車体ではこうしたワイヤー式でまずは引くしかない、ということになります。

 このワイヤーをどうやってロット式ブレーキとどこで接合させるか?というところ、こんな実験ほとんどされたこと無いんじゃ無い?

 DSC_8078_convert_20191228230303.jpg


 こうやってとめている、というわけです。

 ナットを締め込んでワイヤーを取り付ける。簡単なようですが、それ専用に作られていないパーツ類をそれなり加工して、合わせて取り付けるというのは本当に大変です。

 試乗した際に、思いっきり握ると、ワイヤーが外れてしまうなんてことも何度も起きました。ブレーキだけにそうしたことは絶対にゆるされないので、この辺の大枠とは異なる最終調整に大変時間がかかってしまう。

 最終的には実績のある、バンドブレーキの穴あきボルトナットをつかって、ロットの先を加工して貫通させ、そこをネジ止めするというやり方を採用いたしました。五十回以上のストップアンドゴーを繰り返しましたが、以後、ワイヤーが外れてしまうという危険性、予兆のようなものは一切ありませんでした。

 ハイここまでが半分なのであります。

 そしてもう半分が、リアホイールのブレーキなんであります・・・。バンドブレーキを装着する溝がホイールにはない。ホイール自体を現行品にかえる選択肢は基本とらないようにする。

 されば、ロットブレーキの応用編ということになるが、これは上でやって来たフロントブレーキの取り付けのようには、全くいかない。

 通常変則的とはいえ、フロントに関しては、大体通常の位置から取り付け、それをロットではなく、ワイヤーで引き上げるという、改革は行ったが、ロットブレーキのそもそもの使い方としては、これは適応範囲ではあると思う。

 それに対して、問題は後輪だ。

 リアホイールなんて、ロットブレーキが付いているものなんて見たこともない。大体、一抱えもあるように見えるデカイバンドブレーキが付いているんだが、そいつがつかないとなると・・・、どうすりゃいいんだ?

 ということになる。では仕方なし、ロットブレーキを後輪につけるとなると、前輪のように、これまで施工例がほとんど無い、そしてそもそもがロットブレーキというものは後輪に取り付ける形式を持ってはいない・・・。

 さてどうするか・・・・。

 と、こんな感じで約十ヶ月悩んでいたわけだ・・・、というか十ヶ月この件に関してはサナギになっていた・・・といった方がいいかもしれない。
 
 そして、サナギが成虫になる時期がそろそろ来たのである・・・

 続く・・・。ケケケ
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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