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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

ご要望に合わせて その二


 
 このフレームの出処は知らないが、確か素人から素人へという流れじゃなかったかな?フレーム自身の状態は決して悪くはなかったんだが、まあ、色々と規格もあり、BBが86.5とかね、まあ今では一般的にはなってきましたが、かつてこれが出てきた時には驚きましたわ。

 そして、ヘッドパーツも上がオーバーサイズの41.9の下が1.5インチの51.8,アンギュラ角45度なんていう、面倒くさいもの、通常はフレームフォークセットってなもんで、大抵はついてくるが、こうした素人対素人のものでは、ないことも想定しておかないとね。

 一律に安く買ってヤッホー!!!なんて、糠喜びしていると、走れるようにするまでに、大変苦労することもあるからな。

 あと、組付けの際に気づいたんだが、この手のカーボンフレームはたいていワイヤー類は内蔵型、フレーム内を通すことが多いが、これがオールアウターでやるばかりとは限らない。

 フレームによっては、アウター受けを用意して、フレーム内部はインナーのみなんてのもある。こいつもそうしたやつだったんだが、こいつ独自のアウター受けってものがついていない・・・、これないとワイヤーワークできないよ・・・ということに普通ならなる。

 まあ、そのへんはショップなもんで、ないものは探すか作るかして対応するしかないよね。

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 シフトワイヤーのアウターを受けるものを作って、フレームの入り口に装着、なんとかね。

 と入り口があれば出口も作ってやらないといけません・・・。


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 このように、ブレーキキャリパーの埋め込みナットを使って、加工して、今回は対応。

 実にこうした細かいことまで実現してやらないと、自転車にはならない、こんなちっぽけな?マジで?と思えるようなケチなパーツですら、一つおろそかにはできないのよね。そうしたものに対して、すべて対応してやろうという気概がなければ、こうしたバラから組み付けるなんてことを、すべて自分だけでしようとしないほうがいいでしょうね。

 ましてや、氏素性のわからない素人さん同士でやり取りする場合は、その辺はしっかりリスク!と思って、行動しましょう。後でこんなことならメーカーや、ショップから買えばよかった・・・と思うことも大分あるかと思いますが。

 でも、それも勉強だ!と達観できる方は、やってもいいかもね。中古市場がこれだけオープンになっているんだから、そうした苦い経験も通じて、成長するというのもありでしょう、特に学生なんかはね。

 こうした、細かい対応ができればあとはパーツをくっつけて連動していくだけ、この辺はちょっと場数をこなせばできるようになるでしょう。

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 ホイールはカンパのゾンダを持ってきた。実に変わり果てた姿になってしまった・・・。私のゾンダは、よりシャープでエアロで美しいんだが・・・。

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 届いたフレームがディスクだよ、と聞いて、依頼者はそのへん細かく確認していなかったんだろうね、最初は焦っていましたな。

 ディスクなら・・・。

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 TRPのハイドロをおすすめして、半ば強行的につけてしまう。こいつは内部は油圧、それをワイヤーで引くもんで、シフターがごっつくなくていいのだ。

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 もちろんリアもTRPで揃える。こいつを選択することでシフターの自由度が増える。

 内々でもこいつは過渡期のディスクキャリパーかと思っていたんだが・・・、イヤイヤ、まだまだ勝算はあるね。

 それというのも、油圧のSTIはどれをとってもごっつい印象があるんですね。それもそうだよね、シフター内にタンクを抱えるわけだから、それはごっつくなる。

 それが嫌なら、ワイヤー引きのスリムなSTIにすればいい、その際のディスクキャリパーはこのTRPハイドにすればいいのだ!

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 クランクはアルテ、ここまでは持ち込み品、なんとか理解できるんだが・・・。

 ここからが少々、というか、大分へんてこになります。

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 握りはいいね、操作はまるでスラム。少し使った感じでは、まるで遜色なしの、謎コンポ。

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 リアディレーラーの形もモロスラムで、遜色がない、そしてスプロケは十二速・・・。マウンテンコンポは出ていたが、ロード系コンポではカンパ・・・だったか?でも、こいつはカンパではありません、謎コンポなんであります。

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 塗り分け、フレーム。

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 ブランド名、ヨーソロー・・・。船の掛け声?ヨットか?

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 これが完成車。まあ、指示通りできたかな?

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 いかにも、モロカーボンだったものが、徐々に商品と化してくるその過程は楽しかったなあ。

 当店も数本、目のつけたフレームに、色違い等で、こうした限定「オリジナル」車体なんて作ってもいいのかもしれないね。

 そのためにはもう少し形としてのブランディングというものを作っていかないといけないのかもな。

 まずは、ブランド名と、ロゴ・・・。そして、スイカのシールのように、商品化を決めるデカール、ステッカー類。

 置いておけば自然と売れていった時代は、もう来ないと覚悟して、こうしたことを企画するのもありなのかもしれないね。そんなきっかけになった、自他作ハチャメチャ系自転車でありました。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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