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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

3月11日 9年前



 あの日のことは鮮明に覚えいますな。

 今の店舗の二店舗前、杉並区の成田西二丁目に当店があった時。当店裏の密かに思いを寄せる人妻さんの所に、自転車を届けに行ってました。

 そして、納車がすんで、とぼとぼと歩いて帰る途中、外でも分かるくらいの揺れを感じる、道の脇では畳屋さんがその家の畳を整えていた。

 下から突き上げるような揺れ、収まってもいいくらいの時間が経過したにもかかわらず、揺れは収まるどころか、より下から突き上げる・・・「これはデカイ!」と走って家に戻ろうとした瞬間から、また追い打ちを掛けるようなひどい揺れ・・・、近くの家で上がる悲鳴、「大丈夫?」とでかい声で応えながら、百メートルくらい走って、震えるように揺れる家に飛び込んで、二階に駆け上がる、生まれたばかりの子狸が寝ていると思ったから・・・。

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 家全体が大揺れする中、中を確認、いないということは外?と外に駆け出す、知っている方は思い浮かべるかもしれないが、当時そこにあった当店は、駐車場と畑に囲まれていた野中の一軒家、すぐに駐車場に行くと、呆然と立ち尽くす、外で自転車塗装をしていた主婦連達、その中に女房と子狸を確認、周りを見回し、電信柱等が倒れてこないか?、倒れてきても大丈夫な位置まで移動しながら、スゴイ揺れで震えるように共振する周りの家々をありありと覚えている。

 私には記憶にないのだが、その時「福島は大丈夫か?」と店主は口走ったという。

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 その後、塗装していた主婦の上の子の消息を見に阿佐ヶ谷団地に走る。途中縁者との電話連絡がとれた、ピッチだったから、その辺は機敏に出来たわけだ。

 テレビがなかったので、津波の惨事を知ったのが、夕方過ぎだったか・・・。おどろいた・・・、大量の車が流されている・・・、呆然と口から、これは万単位だわ・・・と。

 その日の夜はなぜか周りから人が集まってきた、玄米入りの大量のおにぎりを作って、避難食。二階の六畳に、一体何人で寝ただろう?七人と半だったかな?なんで半だって?一人の女性が妊婦だったからだ。

 その夜の映像、パソコン画面だったが、燃える気仙沼。

 そして、翌日の福島の惨事・・・。

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 あの日の前後、確実に日本という国は取り返しの付かない状態として、変わり果ててしまった、といってもいいかもしれない。

 約10年に一度、でかいことは起こるのか?この2011年のこと。そう、2001年同時多発テロ。1989年天安門事件とベルリンの壁崩壊、その間には1995年のオウム事件。

 どれも、その前後変わり果ててしまうような大事件だったように思うが・・・、この国にとって2011年の衝撃波は今でも続いている、そしてその約10年後の今。

 この2020年のコロナ騒動も、もしかして、この手の大事件の一つにカウントされるかもしれない、出来事として、今何かを今を生きるものどもに対して突きつけているのかもしれない。

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 農、田畑を背負った職業集団、商店街なんてもんが一つの選択肢として、今後の新たな生き方として、物作り、事作りのあり方として成立するのではないか?なんて夢想した時期もあったが、福島の事故は、この国土を汚染して止まず、未だに収拾のめどすら付かない現実として、そして何よりも未だにそこに固執しようとして止まない薄汚い利権の徒によって、要所が押さえられているという現実。

 あれより、わが民族は諦めたのか?諦めは崇高な概念、悟りへとつながる疑念であるとすれば、諦めですらない。あきらめたのではない、考えなくなった・・・、関心を持たなくなった・・・ということか?

 この10年の、その大半、一体どういう統治の仕方を民主として、主権者として許しているのか?諸外国との比較において、この国の凋落ぶりはすさまじい、そんな中でもまだなお「日本スゴイ」とほざける連中は、本当にスゴイと思う。目を頭の後ろに持っていけ!自ずと内向きから外向きに目は移動するだろう、しっかり眼を開いて現実を凝視せよ。

  その一方で・・・、やはり自治を目指したいという思いは止まぬ。元々から、そもそもから・・・。

 本ブログを読まれている方が、この店主をどう感じられているか?分からぬが、ゴリゴリの左と思っている御仁がいるとすれば、それは全くの間違いだ。どっちがましか?という選択的問いでないなら、店主は相互扶助派、つまりアナキスト・・・のようなもんだろうな?

 理想国家というか、理想共同体としては小国寡民・・・、老荘派である。現実国際的立ち位置と言えばアジア主義者である、かなりゴリゴリの。そして性根は釈迦派の仏教者である。

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 狭い敷地内で、このような催しをするのも、上記思いと無縁ではない。

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 こうした狸祭と称した催しの、中心概念は、半開き。

 全開ではない、半開きというものなのだ。不特定多数には全く開ききっていない。合わないものに来られても困るからだ、対応できないし、する気もさらさらない。

 例えば、とことん安物だけを求めてやって来たものに対しては、他行けば?と相手に出来ない。する必要も無い。ここはある種の共同体であり、そのあり方や意義についての理解のないものに来られても、全くの見当違いだからなのだ。

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 ここには、仲間を集め、仲間になり得る、共感してもらえる方々に来てもらう努力は全く惜しまない。もしある方がそうであるなら、大歓迎なのだ。

 有縁の方々、有縁に値する方々との交流の場として、この市は開かれ、祭は継続を目指すだろう・・・。

 もしまた10年に一度の大きな自然災害が、この周辺に起きたとすれば、この有縁の衆での共生の動きがすぐに始まるだろう、何の躊躇もなく、自然に始まるだろうね。

 システムが休止したり、不全に陥ったとしても、それをそれ以上に共同体が補完し合う、そういう仕組みを常にすでに作っておくこと、そして、その意義を理解し、共感するものどもの輪を広げておくこと、だろうな。

 独善的で、あずかり知らぬ、特権によって維持されているようなシステムに依存しきらないこと・・・、これが9年前に再確認した内容だったのでは無いか?と思い出す。

 このコロナ、すでに迎えているかもしれぬ大惨事、静かに始まり終わりの全く見えない大災害であることを今現在予感しつつ、その共生への再確認は更に更に重く深く再確認から確信へと変わりつつある。

 顕在そして潜在的有縁のものどもよ、団結しよう!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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