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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

お父さんのお手製ストライダ はたして・・・



 この自転車を基体に、お父さんが倅にお手製ストライダーを作ってやりたいということで、まずは、解体して、フレーム単体にして戻してやった。

 それを家に持ち帰り、子供の要望も聞いてからか、フレームに手塗りを始めたということだ。

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 お父さんの塗るのを脇で見ている、豆たん君、こいつがそんじょそこらにいないくらいかわいいんだな。

 そして色が塗りおえて、ヘッドパーツその他、面倒なところ、特殊工具がいるところはお願いしたいということで、あくまでサポートをするというところで、ご来店願いました。

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 おお、頑張って塗ったねえ、感じは軍用自転車という雄々しい色だね。

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 ホイール類ね、細かい錆なんかを落としたり、チョコマカ細工しながら、お手製ストライダの完成に持っていこう!

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 鉄箱の中で、作業始めよう、いいか見てろよ、父ちゃんが自転車仕上げてやるからな!

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 ホイ!よろしくなんてなもんで。もちろんまだ小さいので、当店何にあるもので遊んだり、探検したり、そうそう、壊れかけの赤いストライダがあったが、そんなの引っ張り出したり、お茶飲んで、お菓子食べて、ついでにウンチもしていった。

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 父ちゃんは頑張った。自称、決して器用ではない、どちらかというとブキッチョといいながら、ヘッドパーツはさすがに付けてやったが、その後、ステムをコラムに入れたり、ホイール前後付けたりと色々ね。

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 ハンドル曲がっていませんかね?まあまずは仮組みなんで、そう神経質にならなくてもいい、完成時に、子供を乗せて、調整すればいいよね。

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 なかなかセンターがでない・・・、まあ精度のいいブレーキとはいえない、フォークだって線対称とも限らない、ブレーキ穴の位置だって・・・ね。

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 各所プラスチック系のストライダと比べて、要所を金属、しかもポリッシュで決めているこの自転車の統一感というか、見た目に拘った自転車の作りは、このお父さんの自転車センスが貫かれていた。

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 おお、完成!サドルの低さが、よく選んで考えられた形式だ。これならこの豆たん君もしっかり乗れるだろう、お疲れお父さん!大変よく出来ました!

 さて、当の豆たん君、出来たぜ、乗ってみよう!

 と、引き寄せて乗せようとすると・・・・、

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 折角完成したお手製ストライダを前に、それまで遊んでいた、壊れ赤ストライダから離れようとしない・・・。あれれ?

 完成したんだぜ。

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 なんかズレたんだな、本当は赤が良かった・・・と泣きながら、おもちゃのストライダを離そうとしない、当然お父さんはスーパーショックでもう呆然。

 はい、一度跨がってみよう、ね、一度でいいから。そう、早くストライダどこかに隠して、こっちに乗らせよう!

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 無理矢理、ストライダを取り上げられたもんだから、拗ねに拗ねまくって、お母さんの足の中へと隠れてしまった。

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 どんなに新車で、誘い出しても、もうダメ・・・、完全天岩戸状態・・・。

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 そこで、両親結束しての、実力行使で自転車に跨がらせるも、大泣きの大泣きで、これ以上やったら、児童福祉事務所に通報される、ということで、試乗を諦めて、お帰りになっていった。

 まあ、実際のストライダ、あれは自転車というより遊具だよね、それよりも格段に重い自転車は、まあ幼児には違和感もたれてしょうが無い。そして始めてブレーキなるパーツを強制される、これはまあ二輪の自転車に行くための、試練であるかもしれないな。

  折角お父さんが目の前で手製で作ってくれたのに・・・。親の心子知らずとはもうすでに、この年から始まっている。

 確かに、店主も子供の頃、親には作ってもらうより、買ってもらう方がどちらかというと、好きだったかもしれない。焼いてくれたパンより買ってくれたパン・・・というようにね。

 でも、その後そうした価値観が逆転して今日に至るんだが、あの豆たん君も、ストライダを買ってもらった方が、お父さんお手製のなんちゃってストライダを作ってもらうよりも、良かったのかもしれない。

 でも、いずれ、そうした親父の思いが、倅に通じるときが来るよ、絶対に・・・。

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 そして暫くしたら、帰った先の自宅から、この写真が送信されてきた。

 どうも、家に帰ったらご機嫌が直って、作ってくれたストライダに乗り始め、アチコチ走ったらしいね。最後は大分面白かったのか?下ろすのが大変だった、とコメントが付いていた。

 なんだ、良かった・・・、早々に親の心を知った、豆たん君であった。

 めでたし、めでたし!

 そうそう、このお父さん、実は自分のおじいちゃんから譲られた、自転車を当店に持ち込んだところからのご縁であります。すでに10年近く・・・かな?

 そして、憶えておいて欲しいのは、このお父さん自分がおじいちゃんから受け継いだ、その自転車、散々改造され尽くしたそのにどうしてもこの豆たん君、自分の子供に引き継がせたいと、強く思っているようだ。

 となるとひ孫まで取り次ぐということになり、なんと親子四代にわたる自転車の登場ということにはなりそうだ。

 その辺もまた、楽しみに!後日談ありましたら、また展開します!!!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
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携帯070-5083-6962
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