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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

実用車マイスターが現る!



 実用車、といってもかつてのとつけたほうがいい、実用車の中の実用車という車体がある。

 かつて、物流の一角だったかもなあ、ゴッツイフレームに、ゴッツイホイールつけて、重い荷物を運んでいた。

 豆腐屋さん、紙芝居屋さん、魚屋さん、今でも築地場外などに置いてあったりする。そして、こいつでリアカーを引いていた、中にはサイドカーを取り付けて、畳や、ガラスさえも運んでいた。

 さながら、昨今の軽トラの役割に近かったかもしれない。それがもうほとんど姿を消した。

 でも、あの独特の風貌、雰囲気に郷愁を感じる人、魅力を感じる人たちは、多いとはいえないが、薄いが層として存在するということはわかる。

 層としてそうした方々がいるということは、それは一つのジャンルとなる素地があるということだ。何もスポーツ自転車だけが、ビンテージ車体の独断場ではない、こうした気合の入った実用車にでも、そのビンテージのジャンルが存在するし、しうると思うわけだ。

 そんななか、当店近くにお住まいの、ビンテージ実用車マイスターの方がお見えになった。

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 馬の蹄鉄を治すように、スタンドの先を修繕した。

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 同じくスタンドのバネどめ部分が破損したものを板ものつけて、補修した。溶接に関わるので、直接には柳さんの仕事になる。

 この手の実用車のパーツ類は、ないものが多い。なれば作るしかない、大胆に修繕するしかない。そうした維持のための面倒を含めて、好きでないと、乗り続けることは難しい。

 ブレーキシューなんていうのも向きが今のものとは違う、なので、自分でスペアを確保することも重要だ。シューだけでない、タイヤもしかり。

 この手のリムに合うタイヤは、通常のタイヤではない、ベロ付きといって、リムテープを使わなくても済むような、チューブを包み込むタイプの特殊なタイヤを使うことになる。

 もちろん今でも細ぼそと作られているようだが、タイヤの破損はとっさに起きることもある、そういう場合を勘案して、自分で数本確保しておくことも重要だ。

 形が好きで、衝動買いをしても、こうした準備をしておかないと、ある日を機にパッタリと乗れなくなってしまう。好きであれば、それは悲しいことでしょうな、そのためにも自分で確保!

 これ専門の自転車屋もなくはないが、そうでない店にいって、突然直してほしいと言っても、まず断られるでしょうね。

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 さすがマイスターだけあって、こうした工具、マファックなんて書いてある、ものを常に持ち歩いているようだ。たしかに、今のものと規格が違うものがある、また今昔のパーツ類が混ざっていることも大分あった、それは仕方がない、だってないものはない、代用するか、作るしかないからな。

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 修繕されたパーツ類を自分で取り付けていた。ひっくり返して・・・。

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 流石に自分の自転車だけあって、いじり慣れている。この手を乗りこなすには、こうでないと。

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 この手のサドルもありましたね、ノシイカみたいですな。


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 独特の存在感ありです。マニアがいるのもわかりますし、単に個人的な趣味を存続させる、というだけでなく、ある種の文化遺産保護に近い感覚でもいいんでないのかな?とすら思えてきます。

 まあ、かつての形そのもので乗り続けるという主義もあっていいと思いますし、今風にアレンジしつつ乗り続ける、というても大いにありでありましょうな。

 そこで、ちょっと昔の知恵を授けてもらいました。

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 これであります、ハンドルについているこの巻布、これは一体なんだろうか?と思いまして、質問してみました。

 答えは、カウル・・・だそうです。

 カウルといえば、バイクですね。バイクの風よけということなんですが、これが?

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 広げると、こうなるそうです。単なる布じゃない?と思いきや、これが雨や風を避けてくれると、大変利用価値のあるものであるそうです。

 こういう機構は、今は受け継がれていませんね、全く影も形も残っていません。今でも雨の中、自転車に乗らなければならない人が多い中、こうした工夫は復活させてもいいんじゃないか?と思いますね。

 温故知新はこうしたところにも生きている・・・のかもしれませんね。

 この手の自転車の個人的、または文化的保護の観点から、当店でも実用車のついてのジャンルを開いてもいいかな?なんて考えなくないわけでもありません。

 まあ、古いものを古いまま乗り続ける・・・ということは否定はしませんが、ロードビンテージなどにあまり興味のない店主とすれば、新旧織り交ぜての仕様を中心とした再生の方に重きを置いたほうが、業務上は向いているのかもしれませんね。

 でもまあ、そうしたジャンルを開くのであれば、それなりの人員も・・・・。

 と、そんな中に、もしかしてという、技者が近所にいることが発覚。ない部品は作る・・・を地で行くような方のようで・・・。もしかしたら、そんなジャンルの形成もゆっくりできていくのかもしれませんね・・・。いきの長い話ですが、ちょっとそんな予兆が見えます。

 自転車での行商、応援しますよ!という時に、いかに目立つか?ということも、重要になってくるでしょうね、臨時の行商から、行商が常態化してくればなおさらであります。

 そんなことのヒントにもなるかもしれませんね・・・。

 ということで、また何やら、ゆっくり勃興ししそうな、予感がしますぞ!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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