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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

ディレーラーハンガーのねじれ?



 変速を見てもらえないか?よくある依頼です。

 ちょっと走ってきた帰りによって、シフトの調子がちょっと悪いので、見てくれないか?というノリのものなんですがね。

 自転車は走れば、振動に見舞われますね、緩んだり色々なことが起こるでしょう。そしてワイヤーも伸びる、使っていれば、消耗品に近いところから、劣化してくるわけで、シフトのような微妙な張りを要求してくる所などは、その影響をモロ受ける、といってもいいでしょう。

 大抵は、ワイヤーの張りの調整をしてやれば、すぐに良くなるんだが、そう簡単にできないものも当然でてくる。

 今回のやつは・・・、強敵だったなあ。

 上の写真は、インナーにチェーンがかかっていますね。

DSC_9747_convert_20200423231924.jpg

 こいつはアウターにかかっています・・・。

 通常は、アウターにかけて、シフトをしていきながら、様子を見る。上りが悪いのか?下りが悪いのか?前者なら、ワイヤーのたるみ、後者ならワイヤーの張りを緩めることをもって調整するというのが原則です。

 そして、優先すべきは下りの調整ですね。というのは上りはまだ乗り手の手加減が効いてくるんです。というのは、乗り手の引張によって多少の調整ができるからであります。例えば、上りのかかりがちょっと悪くても、引張を少し長くすることによって、チェーンを次のギアにかけることができることがあります。

 それに対して、下りというのは全く手加減が効きません。ワイヤーからみると下りは、シフターの解除によって起こるのでその際に引っ張りというような手元の調整が全く意味をなさない。イヤ、全く・・・とは言いすぎかもしれないが・・・、スイッチを外してコロを動かすだけなので、ほぼ手加減ができない・・・といっていいでしょうね。

 なので、調整する際には、乗り手の手加減ができない方をしっかりシフトできるように、調整し、仮に上りに多少の問題があった場合には、それはシフターの癖ということで、ライダーに告知して調整完了ということになるでしょうね。


 そんなわけで、シフトをしながら、チェーンの動きを穴のアクほど観察してから、そのメカの癖を見抜いて、それに合わせて調整を下りを中心にやっていくというのが、シフトの調整なんだが・・・。

 その際には、アウターにかけて・・・というのが正当なのね。アウターで調整できたものは、たいていインナーの調整も兼ねている・・・というのが理論というか、やり方かな?

 理由は、アウターにかかっているときには、チェーンのテンションもそれなりに高い、要するにチェーンが引っ張られている常態なんだよね、だからゆるいインナー時の時から比べるとより気を使ってやる必要があるからなんだが。

 アウターで大方を決めて、インナーでちょっと微調整・・・というところかな、そういう感じで今まで見てきたんだが・・・。

 今回の件はちょっと・・・違っていたんだな。アウターで調整したあと、そこそこ決まったもんで、次は微調整でインナーに行ったんだが、アウターの調整がインナーまで及んでいない・・・。チェーンがバンバン歯飛びする。

 レレレ?なんでだ?

 やるべきことをやって、それでもシフトがうまく行かない時は、ハンガーの曲がりを疑え!!!というのが一つの理論ではある。いくらやってもシフトが合わなければ、それも法則的に合わなければ、十中八九エンドかハンガーが曲がっている、ということと見ていいでしょう。

 DSC_9744_convert_20200423231953.jpg


 リアディレーラーを抜いて、そこにチェッカーを入れて、そのチェッカーとホイールとの距離を図る、この上の写真はホイールの下部との距離を計っている。

DSC_9746_convert_20200423231934.jpg


 そして、今度はホイールの上部との距離を計る。もし上部が開いていたら、ハンガーが内側に曲がっている、ということを意味する。逆なら、外側にハンガーが回っているということなんだが。

 今回奇妙だったのが・・・、

DSC_9745_convert_20200423231943.jpg

 ここ、時計で言うと九時に当たるところが狭くなっていた・・・つまりどういうこと?どうもハンガーが縦にねじれているという珍しい現象だったのね。

 大方は、内側に曲がるものなんだが、今回のハンガーはねじれていた・・・。

 さて、問題はハンガーがねじれていると、なんで、アウターとインナーによってシフトが変わってしまうのか?

 今回はこのねじれを直して、それで全て済んだわけでもなかった・・・。そこからの調整によって、通常ならアウター下りを最優先してやることで、大方が整うのだが、今回はインナーアウターの中を取る形で、なんとか、通常のシフトができるようになったんだが・・・。

 まあ、それはそれでよかったのかもしれないが・・・。乗り手の方はね。 

 ただ、直ればいいというものではない、というのはこちら、調整側・・・。なんで直ったのか?ということが明確にわからないということは、たまたま偶然直ったということに過ぎないわけで、これではメカニックとしてはダメダメでありますね。

 ねじれたディレーラーが、アウターでほぼ正常になったのに、なぜインナーになることでチェーンは暴れ始めるのか?

 アウターでテンションが高い時吸収されるねじれが、インナーになってチェーンテンションが緩まるとそのねじれの影響がでてきてしまう?でもなんでだ?わからない。

 頭の中でシュミレーションを行うが、なかなか納得できない、今なのであります。

 自転車の調整の奥深い迷路に、入っている所。いずれ脱出できるのかしら?


 まだまだ修行だ・・・。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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