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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

ロータークランクを仕掛ける



とあるとこから依頼が来た。何でか知らんが当店に来たので、受けたのだった。

送られてきたものを見るとだ。

DSC_0335_convert_20200526000730.jpg

 開けるとアルミのピストフレームに、ローターのクランクが付いていたんだが、回すとチェーンステーに干渉します、ほんの少しね。こいつをどうにかしてほしいという依頼。

 まず対策とるには、敵を知らねばね。書いてある数値や、構造を観察する。

 DSC_0371_convert_20200526000612.jpg

 このBB73ミリのようだ。そして、クランクもそれに合わせて作られている。なるほどね。そして、フレームのBBソケットは68ミリ、五ミリ埋めないといけない。スペーサーは送られてくるが。

 では干渉する側に一枚スペーサーを入れればその分クランクは外に行くので、問題解決ではないか?わざわざ依頼しなくてもいいような案件である。

 で、入れてみる。やはり干渉する。なぜだ?入れたスペーサー分外にいったはずなのに、何で、干渉する?

 よく見ると、スペーサーを入れた分以上に実は、すでに外いでていたということだ、それでもなおクランクが干渉していたわけだ・・・、すでに外に出ていた以上により外にクランク本体を持っていかないと、この干渉は収まらない。

 意外と込み入っている案件であった。

DSC_0354_convert_20200526000721.jpg

 内部をよく観察して、その構造を見極める。クランク自体がすでに73ミリ用の加工がされているので、クランクの内部構造がすでに68ミリよりも外に出るようになっている。であれば、より外に出すためには、クランク側の逆、つまりBB左側を削って、その分右にスペーサーを入れて、全体を右にずらだないと、この干渉は亡くならない。

 DSC_0358_convert_20200526000713.jpg

 うん、やはりチェーンリンクの内側が干渉する。加工しないと。

DSC_0360_convert_20200526000704.jpg

 こいつの出番だ。

 DSC_0362_convert_20200526000656.jpg

 ここを少しずつ削る。何回かに分けて、削ってはBBを装着して、クランクを通して、干渉を確かめる。意外と手間のかかる作業だよね。

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 ようやっと四回目で、干渉を脱出。できるだけ最小の削りにしたかったのだ。

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 本来なら、2ミリ削って、7ミリのスペーサーを入れると計算取りなんだが・・・。

 あまりQファクターを広げたくなかったので、1ミリ削って2.5ミリのギリギリ許されるスペーサーを一枚入れて、施工を閉じた。

 DSC_0369_convert_20200526000630.jpg

 はい、干渉を解消いたしました。

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 しっかりした作りとのローターのクランクがつきました。厳密には73ミリではなく70ミリギリギリ弱ぐらいになったかな?イタリアン・・・みたい。

 内部の構造との関係ですが、観察の結果、少しだけでもQファクターを少なくしたかった、ということであります。別にそこまで、頼まれたわけじゃあ、ないんだが・・・。
 
 とりあえず・・・、完成ということで、お繰り返します。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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