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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

流石伊達やろう 伊達は伊達のまま 電動外してやろう



 これは後輪なんだが、ただの後輪ではないね。はい、電動自転車の後輪なんですね。

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 しかし、お見事・・・といっていいね。イタリアもんは、工業製品を工芸の域にまで持っていきそうだ。オールメッキの電動部なんだが、この中にモーターや電池まで含んでいるそうだ。なので、無骨な電池をシートチューブにおかなくてもいい。

 一見しても二見しても、自転車全体が電動自転車には見えてこない。日本の工業製品としての電動自転車に見慣れている身としてはね。

 まあ、ここまでやるか?という粋かもしれないが・・・、でもまあ、やってもいいよね。日本は工業製品は工業製品として、割り切りすぎているようだな。そこに美や粋はなかなか持ち込まない。

 工業製品としては優れているかもしれないが・・・それ以上以下ではない。

 ところがイタリアものは、そのへんの根本的なセンスというか思考が全く異なっている・・・といっていいかもね。

 かつてのシマノとカンパの違いは、そうしてものを典型的に示していたのかもしれない・・・、いや、まだシマノがかんぱに引きづられていた頃は、それほどひどくはなかったが・・・。

 今日、この両者の関係は、残念ながらカンパがシマノの後追いをすることで、カンパの中核的なファンを落胆させているんじゃないか?と思うね。

 店主はその筆頭とは言わないまでも、金積まれたって、今のコーラスなんかつけるのはゴメンだな。あいつを載せるフレームを想像することすらできない。

 せいぜいできてケンタウロ、しかもあのプラを混ぜた最低のリアディレーラーは使わないな。別のものを探す、そしてエルゴと力づくでも合わそうとするだろうな。

 まあ、そんなことはもういいとして、もともと工芸をも内に秘めているこの日本であればこそ、工業製品の中に、もっと工芸的要素を入れていってもいいんじゃないか?なんて思うがね、柳宗悦の工芸運動なんてのは、用と美が結ばれるものをして工芸としているらしいが、工業製品とて、そうした道を目指すというのも大いにありだろう。

 第二のジョブズを日本で待ち望む・・・なんていうと、敷居が高すぎるのか?土壌が違いすぎるのか?今の日本の保守的?保身的?サラリーマン的?役人的?経営陣との違いがでかすぎて、なんとも雲をつかむような話なんだが、日本古来の工芸的美的センスと、高機能をそなえた工業デザインとどう融合させながら機能美を実現させてくか?

 そうした観点から、再度工業製品と捉え直すなんてことは存外難しくなくできるのではないか?なんて思うんだが・・・、まあシマノさんにはあまり期待はできないねえ、今の所・・・。


 話は戻るが、そこまでやるか?というイタリア電動アシスト車なんだが、こいつの電動部が動かなくなった、という。

 さて、どうしようか?と考えたところ、内装ギアの自転車にできないかと、考えついたという。

 はい、無理のない選択ですね・・・。ただし、ここにインターファイブとかシマノものつけるの?あのモロ工業製品です!ってやつを?

 もちろんこんな、車体に興味を持たれる方が、そこに一直線に行くことはしません。別の選択肢を取りました。

 スターメーで組めないか?と。

 大いに正解かと思います、思いつき的には、問題はそれをどう実現するか?ということであります。

 なんとエンド幅が120ミリ、・・・来たよ。

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 改めて、現物を取り寄せて、どうしたら十ミリ削れるか?を検討する・・・。まあ、そんなことをする自転車屋は、たしかにあまりいないだろうね。

 この分厚い二枚のナットを削る、極限まで削るとなると、なんとか120ちょっとまで幅を狭めることができそうだ。

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 こうしたボッテリした厚みのものを

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 こうやって削っていく。何度かフライスと本体をいったり来たりさせながら、まあ120エンドに収まった。ちょっと今回は半信半疑だったが・・・、よくやったわ。

 そして、それでホイールを組んで・・・、ここまでくれば、七割できたようなもんだ。

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 スポークも短いので、一々切ってネジ山立てて作ったもの。

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 スターメーの仕掛けが付いている、このカバー形式でないのもあるんだが・・・。

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 そして、内装五段のため、それを引くシフターがなんとフリクションのこのシルバー。これはこの車体を考えれば、見た目としてはほぼ最高?なんじゃない?

 ただ、フリクションだから、このくらい引いたら・・・、ほれシフトした・・・という悠長なもの。シフター側でカチン、カチンという区切りがないので、勘で引いていくしかない、まあ慣れの問題だ。

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 ハンドル周りもシンプル、そしてシルバー基調。

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 前輪のハブダイナモも、シャレている。これがシマノものだったら、性能はいいが、工業製品に過ぎなくなってしまう。

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 ライトもまた、いいですねえ、比べちゃななんだが、ただ明るいだけのシマノものとは違うね。

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 クランクも、選ばれてあるね。

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 これがフレーム、アルミのいいところをシンプルに組んである。こういうのもセンスなんでしょうな。

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 カバーがもったいないが、確かブルックス・・・だったかな?

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 イタリアの電動自転車を選んだ、そのセンスで、電動から内装式の自転車に変えてしまった。

 もちろん変えるためには大変な手間がかかったが、そういうしっかりした司令塔がいると、こちらもなんとかやりやすい、というかいい環境下でやっていくことができる。

 折りたたみだね、冒頭の電動部分は確かに重いが、でもまあ、よくこんなものをこうした風体としてデザインしたもんだね。

 これとはまた別文脈で、この国にはこの国独自のものづくりの諸形式があるわけで、それらを組み直したり、編成し直していくだけでも、またアッと驚かせるものづくりができる、条件はあると思うんだがなアア、それを阻止しようつるその他の条件を排除していくこと・・・なんかもしないといけねーな・・・。



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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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