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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

柳流 季節外れのタケノコ掘り 夢の一台へ大きな一歩



 今まで随分抜けないシートポストで泣かされてきたが、泣いてばかりいたわけではない、泣きながら最後は笑うこともだいぶできていたんだが・・・。

 ついに、泣きながら泣き寝入りになるか?という事態に遭遇したわけだ。

 一般に焼き付け・サビ付は大いに迷惑なんだが、それだけに仕事にはなってきた。ただ、それは最後に抜けたら・・・という条件付きで、やってもやってもできない場合は、どんなにそれに時間や労力を投入しても、抜けなきゃ、請求なんぞできやしない・・・。

 抜けないけど、頑張ったんで、五千円ください・・・とは言いにくいね。やっぱり抜けてなんぼでしょ。

 しかし、こいつは強敵だった。そして抜けなきゃ抜けないでいいや、と開き直るには実にもったいない、一台だったんだな。

 こいつは、もしかして小径の典型になるかもしれない、画期的な一台への第一歩になるかもしれないやつなんだが、それがポストが抜けない、で頓挫するにはもったいない、実にもったいなさすぎる。

 なんとか抜きたい。幸いにも長いポストすべてが焼き付いているようではない、一部に強烈な焼付きがあるようだ。それは外からの薄物での調査で解っている。

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 ポストを一本潰すつもりで、露出部分を潰し、万力にかけて、回してみたが徒労に終わる。ラスペネも大分使ったが、全く動く気配がない。

 さて、こうなると、最後の手としては、ポスト自身を砕くと言う荒療治しか残されていないのか?

 砕くにもいくつか方法があるが、柳サイクル参考案の、タケノコ掘りという方法を試してみた。

DSC_1707_convert_20200806124314.jpg

 まず露出部分を掴んで回すという作戦はすべて頓挫なんで、それは諦める、そして余分の露出部分を切り取る。上から見た抜けないポスト部分。

 ここのタケノコを掘ることに。

DSC_1708_convert_20200806124304.jpg

 俗にいわれるタケノコドリル。こいつを使います。

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 こんな感じで差し込んで、こいつを回していくと、中からポストが削られて、その内外径まで刃が届くと自ずとポスト自身が消滅していってくれる、という作戦。

 気長にやっていくしかないが、タケノコの段差がピラー内部に食いついてガイドをしてくれるので、さしてシートチューブ内部を傷つけないという優れた作戦でもある。

 では行くぞよ!

DSC_1714_convert_20200806124245.jpg

 いざ!

 回すと、流石にアルミのポストだけに気持ちよく削れてくれる。回りにアルミの切子が飛び散る飛び散る。

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 こんな感じで徐々にポストが内側から痩せていく、そして最後は外壁も飛ばされてなくなっていく、しめしめ。

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 でもまあ、気長な仕事だよね。ときに、ドリルが食いついて、動かなくなることも、またドリルがもって行かれて、手首をやられそうになることも・・・。なので、単純作業ながら、気は抜けない。

 途中で、スプレーオイルを十分にかけてやる、一本以上使ったかな?

 そして、熱くなるピラーを覚ますのに、ディグリーザーをかけてやる、これも一本以上使う。

 徐々に掘れていくと、タケノコが奥まで届かなくなってきた、そうした場合には・・・、

DSC_1722_convert_20200806124220.jpg

 この延長棒を使う。

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 イヤー、大分置くまで届くぞ!とはいえ、ドリルも相当熱持って、苦しそうになるので、何度も休憩を入れる。

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 そして、焼き付いている部分が全て飛ばされたのか?いきなりスポン!とピラーが抜けよった!

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 イヤー、手間かけさせやがって・・・。

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 中に、ピラーとシートチューブの間のブッシュのようなもの残っていた。これが今回の焼付の原因かもしれない、しかし本当に頑固なやつだった・・・。

 一度、ポストだか炙って、このブッシュを溶かし落とそうとしたんだが、無理だった、一体今回の抜けなかった原因は本当のところなんだったんだろう?今でもわからない。

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 工房内に積もった、アルミの切子・・・、全部で二時間くらいかかったかしら?

 汗だく、非常に疲れた。

 しかし、これで、このフレームを取り出すことができたわけだ、これを使って、画期的な実験を十五年に渡る、実験を起こしていこうと思うわけだ・・・。

 その展開は、また徐々に。

 このタケノコ掘り・・・、今後のピラー抜き等に応用されていくかもしれないね・・・、タケノコ自体のかいりょうも・・・していくかな?
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
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