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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

再塗装三部作 何とか終了・・・?



 今を去る二年半以上前、三本のフレームを持ち込まれて、迷彩三部作の依頼を受けたんですが、それが多大の時間をかけて、ようやく収束に向かう兆しが出てまいりました。

 まずはおしゃれ迷彩と言うやつ。

 DSC_1979_convert_20180209221518_20200815224321ee3.jpg

 こいつですね、迷彩なんですが、なんかお歳暮の海苔の缶のようですね。もうどうやってやったか、覚えていませんが、大変手間がかかったという記憶はありますね。

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 四色だったかな?実際にはありえない、迷彩ということで、マスキングテープを色んな形に切っては貼って、塗料をかけて、乾かしては、またマスキングをしての何度も繰り返して、このような形にしたと思います。基本直線でしたので、太めのマスキングテープをカッターマットにダダーッと貼って、その上からカッターで三角基本に切っては、その場で貼っていく。

 最後の出来は、途中からでは全く推測できなかった、記憶がありますね。

 そして出来上がった、フレームで組み付けたのが、

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 これなのでありました。

 次の迷彩リクエストは、今度はガチもの、ジャングル迷彩と砂漠迷彩どちら?という質問には後者という要望、はい、早速色選びから、吹付けを行いまして。

 DSC_2135_convert_20180312152719_2020081522431880d.jpg

 最後のクリアでは、思い切ったマットクリアでもうザラザラ、手触りまで砂漠の砂のようで、そこに何重かスモークもかけたもんだから、怖いくらいの実践仕様になりましたな。

 そして、これを渡して組み付けたのが、

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 その後のステッカー貼りなどは、持ち主の方のセンス、ちょっとマジになりすぎた迷彩を、逆にホイールやその他のデザインで、緩和してコミカルにしている。相当組み付けのセンスのあるお方でありましょうな。

 そして、最後の最後まで残ってしまった、迷彩。

 これは動物迷彩といいますか、最初はトラ文様でということだったんだが、どうも縦長のトラ模様は自転車のフレームにはなかなか向かない、または難しいということで、ヒョウ柄ではどうか?ということで、始まったんだが。

 これが進まない。

 子狸の図鑑数冊を持ってきて、ネット上の画面等でも研究しても、一部はいいんだが、全体となるとなんとも納得のいかない展開で、何度も書き直した。

 そして、下地の色を三色ほど塗り分けして、そしてまた、背中のでかい模様、腹にうつっていく中くらいの模様、そして、末端にひろがっていくブチ模様と三種類をどう配置していくか?

 フォークが前足なら、胴体はどこで、どういう模様の配置を・・・などと考えて書いては消し、書いては消しを繰り返し、二年半かかってしまった。

 そして最後はもうわからない、ざっとの配置と形式を書いたところで、これは店主に取り憑いてしまっている、外せない何らかの配置があって、それによって、妨害されて一切前に進まなくなってきているんだ、と思い、あっさりと選手交代。

 交代先は、一緒に猫族と暮らしている、本人もネコ科の清水さんに交代してもらった。その後の描き続けをしてほしいということ、もし配置がイメージを邪魔するようだったら、再度下地塗装して、消すからそう言ってくれ、と言って渡す。

 そして、完成したのがこれ。

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 もうこれ以上できない、というところまで行ったので、これで納車することに。細かく見れば色々とあるが・・・まあ、これにて。

 下地の三色グラデーションに、手書きの模様を入れて、こいつもこれでもか?!のつや消し剤を入れたクリアをかけて、そして最後に、オレンジと黒のスモークを混ぜたつや消しクリアで、全体を汚し、濃淡を付けてみたということだ。

 はい、もうこれ以上、できません・・・。

 しかし、この動物迷彩、こいつも良くできている。例えば、置くところを

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 こうした影の中に置くと、スーッと消えていく・・・。

 忍者の暗闇仕様の着物は決して真っ黒ではない、黒だと真っ暗の中で黒だとわかってしまう、無地ろ禿げた小豆色っぽいほうが完全に消えるようだ。

 同じく、迷彩も色が点在し、全体を分散するような働きをするのだろうか、こんなのが影に潜んでいても、一瞬なんだか把握できないだろうな。

 そして、こいつらは、何でも木の上が得意という、ヒョウにしてもジャガーにしても、木の上からの攻撃が得意なんだろうからね。

 なので、こいつを木漏れ日の中に置くと・・・。

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 これもまた、面白いようにすっと消える、そして分散しているので、そこで動いても、全体としてのまとまりとして見えないため、隠れながら獲物に近づけるという、恐ろしい迷彩ということがいえるね。

 身を守るための迷彩から、より近くまで忍び寄って獲物を襲うための迷彩・・・まあ、色々あるようです。

 こんな感じで、実際の迷彩度を確かめるに、まあ、合格ということにしていただこうかしら?

 さて、こいつで、どういう一台として組み付けるのか?わからないが、まあ楽しみに待つことにしましょうか。

 しかし、二年半以上ぶりの納期延長・・・、できたもの以上に、勉強になりました。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
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