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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

カーボン自転車 事故事情



もしクロモリフレームで車との接触事故を起こしたら・・・、当店の対応は、まずすべてパーツを外して、フレームフォーク単体にしてから、柳さんに渡して、計測してもらう。その結果によって、狂いを修正、パイプの差し替えなどをして、まずはフレームを直してから、再度パーツを組み付けて、完成車として戻していく。

 アルミフレームだと、同じく計測してくるがあれば・・・修正は難しいので、フレーム交換等の段取りを付けていく。

 さて、カーボン車体だとどうなるだろうか?大きく凹んでいたり、折れたり、一部が消えたりしていたら、もうフレームとしては廃車ということになるでしょう、これは単純な話。

 ところが、車との接触事故を起こして、そうした目視で確認できる典型的な破損がない場合どうするか?

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 見た目ではほとんどが破損がない・・・、でもカーボンの場合、複数のカーボン繊維が層となってできているため、一番上に破損が見えなくても、他の層に破損や破断が起来ているという可能性は捨てきれないと言います。

 風で自転車が倒れた、位は大丈夫でしょうが、三十キロで走っていてブロック塀に正面衝突した・・・とかになると、ちょっとどうしていいかわからなくなりますね。

 レースやツーリング大会で落車に巻き込まれたりした学生もだいぶ過去にいましたが、泣きっ面で、大丈夫でしょうか?と聞かれても、明確な応えなど出しようもない。

 ここ何度か、車との接触事故を起こしたカーボン車体の案件を担当したが・・・。

 それらすべて、一見なんともないように見える・・・というフレームフォークなんであります。補償の見積もり書いてくれ、と言われても・・・たいへん困るわけであります。

 そういう場合には、カーボン車体の非破壊検査をしてくれるところに、外注して、見てもらうことになります、もちろん有料です・・・、相当の。

 見てもらうためには、まずショップですべてパーツ類を外さないといけません。

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 そして、カーボンでできたパーツ類の荷造りをして、外注業者に出すことになります。

 それが戻ってきて、白だったら、再度パーツで組み付けて完成車にしないといけません。これだけでも馬鹿にならない経費がかかります。

 それを見積もりとして提出しますか?ということになると、結構揉めるというか、その段階から両者の間で激しいやり取りに展開する場合もあるようですね。

 フレームフォーク単体外注に出して、再度組み付けるなんてことしたら、送料、梱包料、ダンボール代などを考慮しても七、八万はかかるでしょうね。

 それにカーボンホイールなど前後加えると十万は超えてしまうでしょう・・・。

 そして、その結果が白で組み付けられればまだ、いいほうだ。もし黒の判断が出た場合、その時点で廃車となり、更に新しい別のフレームやパーツ類の代替という別の補償交渉に入らないといけない。

 相手からすれば、全損だったら二十万で済んだところが、もしかして破損していない可能性にかけたばかりに、結局は全損プラス検査料経費を負担しなくてはならなくなる。

 これはもう博打に近いとも言えますね。

 一方被害者からすれば、事故前の状態に戻してほしい、というのが切なる願いでしょう。なので、検査で白て出れば、再組付けしてそれでいいです、となるでしょう。

 そして万が一ダメだとしたら、ちゃんと乗れるフレームに取り替えてほしい、という気持ちにもなると思います。ちなみに内部に破損があるかもしれないフレームに乗り続けることは、させてはいけない・・・、少なくとも店として、事故車を預かって、少なくとも事故前の状態に戻して、その人の自転車生活を取り戻すことを目指すものとしては、それはできない、ときっぱりいえる。

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 さて、どうするか?

 まずは、カーボン車体に乗っている方、まあ、その他も含め、事故を絶対に起こさないよう、常に気を配って自転車生活をお送りください。

 そして、カーボン車体に乗っている方は、仮に事故が起きたとしたら、破損が十分に確認できない場合には、このような事態になるかもしれない、という可能性については、十分に認識おいてください。

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 実際、今まで、言われるところの非破壊検査をしてほしいという依頼は受けたことはない、見積もりは作ったことありますが、実際に依頼というところになると、色んな事情がその前に立ちはだかるようですな。

 なんのかんのと、バラしたまま自転車をそのまま引き取りに来るというケースが続いている・・・。もちろん、見積作成料、その他の手数料はいただきますが。

 保険屋さん依頼で来る、第三者機関のような調査員さんが来ても、同じ話になりますね。とりあえず、カーボン車体で接触がありましたら、できる限り非破壊検査してください、という報告書を書いて提出する場合が多いということです。

 ミスミス乗れるものを廃車にするのは忍びない、安全が保証されるなら、乗り続けたい。これって普通の人の感覚だと思いますしね。

 一方保険屋さんの方も、こういうことならいっそのこと折れてくれたり割れてくれる方が、スッキリ賠償できるのに・・・と大変頭を悩ましている様子でした。

 もう一度確認しますね、カーボン車体をお乗りで、車等と接触して転倒して、車体に思うほどの傷や破損なければ、安全に乗るために非破壊検査等をする必要がでてきます。その費用も解体や梱包送料を含むと馬鹿にならない値段になります。

 補償交渉が難航する可能性も現にありますので、まずは事故を起こさないように最善を尽くすこと、仮に起きてしまった時には、それなりの覚悟をもって対応すること・・・ということでしょうか?

 軽さや、硬さや、走行性能などカーボン車体には何かといい話しかつきまといませんが、一度事故を起こすと、他の素材の自転車より、一つ面倒なことが入ってくる要素がある、ということは憶えておいていいことかと思います。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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