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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

約一年 ようやっと思いが叶うかも・・・・



 約一年ほど前、灯油を安全に運びたいということで、自転車にカートを引かせて、その問題を解決したことがあった。

 重いものを自転車に乗せると、その重いものの重心をも取らねばならず、速度が遅くなると、グラグラと不安定になり、安全な走行ができなくなってしまう。

 そこで、カートを牽引することで、自転車から重心を取る労苦を取り、後は引きづる力だけを必要とする形式にするほうが、横転の危険などが著しく下がるであろう。そこで提案して、実際に作っては展示なんかしていたんだが、人目をことに気にする日本人には、目立つカート引きはどうも倦厭されがちのようだ。

 人がどう思うと関係ないのに、恥ずかしいからと、重い肥料をカートにではなく、わざわざ荷台に積んで、グラグラと危なっかしく乗っていく輩を見ると、本質を見極めようとしない、浅薄さに軽蔑心すら湧いてくる。せいぜい人目を気にして転ぶがいい・・・・。

 と、そんな輩は放っておいて、いずれこの辺の高齢者は自転車にカートを牽引して走るようになるだろう、密かに企んでいるんだが。

 約一年にして、ようやくその時が訪れたようだ。

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 今回のご依頼のもとは、何と米屋さん。ちょっと前までは三十キロのコメを、実用自転車で運んでいたというから恐れ入った。年齢も七十はとうに超えているだろう。

 最近は流石に、二十キロに減らしたというが、それでも相当重い。

 うーん、二十キロね・・・。相当重いものを引くということになるな。相手にとって、不足なし。いや、願ったりかなったりの相手だろうね。

 よし、取り掛かる、運ぶものは重い、そこを念頭にだな。

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 こうした新聞配達用のデカイカゴを取り付ける頑丈な金具を使うとしよう。そこを加工して、十ミリのボルトなんかを差したりしてね。

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 以前はいろいろあって、金具を縦に付けたんだよね。荷台の一も色々あるんで。ところがこれだと重いものの影響を受けて、金具自身が曲がってしまったり、金属疲労しかねない。

 そこで、今回は重いということを重視して、この手の距離を短くすることで剛性を出そうと狙う。

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 このように、今回は縦ではなく、横に金具を配置して、五点留で固定してみた。これなら曲がったり、変形したりすることもないだろう。

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 そして牽引のカートは、市販の単純で頑丈なもの。五十キロまでの耐荷重があるとか、頼もしい。

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 この取っ手のところに、このような金具を取り付けます。かなりいろんな加工がされています。

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 金具の間に、丁度いい厚みのボルトをスペーだー代わりに置くことに。これで歪みなどが極端に減ります。

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 そして、荷台に取り付けたボルトに、カートの金具の穴を合わせ、この上から、蝶ネジなんかで、ちょっと外れ留などをして、完成!

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 はい、早速ビールケースをおいて、走行実験。ゆっくり動いて8の字に走ったりしながら、カートの曲がりや、カートと自転車の干渉などをみていく。

 一通り、見終わると、今度は走行距離実験。やはりちょっと良くても実際三キロとかをしっかり走らないと、わからないことも多い。そこで、当店を中心に約五キロほど大回りしながら商店街等を走り回り、部分調整などをして、完成度を上げていく。

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 うーん、なかなかいい絵でありますね。働く自転車という感じがしみじみしますな。

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 後は、実際に乗ってもらって、感想や調整などをする必要がありますね。なんといっても二十キロのコメを運ぶんですから。

 あと、このカートは簡単に取り外しもできるので、駅までこの状態でいって、そこからカートだけを引っ張って、電車に乗ってもいいわけです。ミュージシャンなんかいいんじゃない?

 また、この状態でスーパーに行って、カートを外して、店内で買い物してそのカートに積んで、それをそのまま自転車に取り付ければ家までもって帰れるんですね。

 そういう意味で、米屋さんだけでなく、もっと幅広い用途があると思いますんで、この施工これからドシドシやっていこうと思います。

 しかし、逆に考えれば、七十をゆうに超えて、背中の丸まった高齢者が、まだ二十キロのコメを自転車で運ばないといけないの?と素朴に思う。

 さんざん働いたんだから、もう少し楽な老後はないのかね?と少し腹立たしく感じることもある。

 海外から来る観光客が、日本は年寄りがよく働く国だと、うつるそうだ。さて、これがいいことか悪いことなのか?色んな意見があるだろうが、仕方ないとだけで済ませたくはない・・・とは思うんだがね。

 第三段に続け!カートの牽引は、多少重いが、重心を取らなくて言い分、楽で安全です!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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