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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

それでもロングゲージがお嫌いな方へ 下駄の次は高下駄だ!



 これは店主愛用の、ガチ系鉄ピストを街道仕様にしたもんで、足のあるやつがちゃんと踏めば、相当の車体なんだが、五十路を大分過ぎた年寄りが乗るには、この手のでかいスプロケがあると、何かと使い勝手が良い。

 これだって、なんと・・・なんと32Tがついているんですぜ。そういう意味で車体はレーサーだが、スペックは全くレーサーじゃない・・・、何故かトップが11Tというのが多く、そんなギア下りで七十キロとか出すわけじゃないので使わねーよ、ってなもんで高校生並みに本来は14Tトップくらいでも十分なんだがね。

 で、そんなでかいスプロケなんて、昔はそんなになかったし、そもそもこのディレーラーはなんだ?

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 もう型番も忘れたくらいの二十年以上前のアルテグラだ、もちろんショートゲージ・・・。レーサーのディレーラーはショートゲージだろ!とろくにギアもかけられなくなった年寄りが何をのたまうのか?という感じなんだが。

 まあ、ある種一人関戸橋でもって、手持ちのパーツを探しても、ロングゲージもんなんてねーよ、というところでもある。あるから、使うんだが、そのままでは当然32Tなんてマウンテンスプロケに対応できるわけがない、ということで、ある技を使ったのが・・・、

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 これ、ちょっとわかりにくいかもしれないが、シルバーのディレーラーが付いているのは黒の金具、こいつは通常のディレーラーハンガーか?と思いきや実は、これは下駄だったというのは、以前書いたかもしれないね。

 ディレーラーの位置を下につけると、ショートゲージでもまあ、別部分だがロングゲージになったようなもんで、32Tなんてスプロケを取り付けることができるようになる。

 まあ、昨今スプロケがドンドン肥大化しつつある傾向を先取りしての下駄作戦なんだと思うが、実に見事な先回りだ。

 そんなもんがあるなら、使わない手はない、何にか?って。古物自転車再生に決まっている・・・。

 かつての鉄レーサーなんてもんは、まあ、スパルタン仕様、当時はそれが当然だったわけで、今となってはという話なんだが。

 12−21の6枚、前52*42とかなんて当たり前だもんね。そしてそんな自転車たちが今やどこぞの物置や軒下で、出番は待っているが、持ち主がもう踏めねえよ・・・とばかり、再デビューするあてがないと来ている、それが現状だろうね。

 そういう、往年のレーサーにだ、この手の下駄を履かせて、リアのスプロケだけはでかくしてやる、それでもってギア比を下げて、ご老体でも楽しくサイクリングができるようにしてやろうじゃないの、ということだ。

 そのきっかけとなる実験を店主は自分の車体でやっているわけだ。

 で、またスゲーのが現れたよ。

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 右のやつね。左が従来使っていた下駄だったが、右はそれよりもまた一段と長い、もう高下駄、高歯もの、バンカラ学生御用達というやつだ。

 これなら、更にでかい40台の歯数も可能なんじゃないの?

 手なわけで、店主も頭に乗って、更にでかい36Tなんてもんをつけてみる実験をすることにしたんだな。

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 当たり前だが、更にでかいね・・・。

 このローが、よく見ると・・・

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 36Tと書いてある。32Tから一気に飛ぶね、間に34Tがあってもいいもんなんだがね。そんなものは、自分で作るしかないかな?

 でこいつを後輪にはめて、果たして付くだろうか?

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 すると・・・なんとまあ、実にあっけなく付いてしまったんだな。拍子抜けするくらいに。

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 手なもんで、まずは実験成功。こう観ても確かにスプロケはでかいが、あまり違和感・・・ないかな?

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 リアメカはショートゲージだしね、フムフム。

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 もうクレーンを連想してしまうこの手のものとは違いますでしょ・・・オホ・・・。

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 そして、最強のローギア比すごいよね、前38Tで、後ろ36Tでしょ、ギア比なんと1.05だよ!ペダル一周に付きホイールほぼ一周、まあ大抵の街道の坂には対応かな?というところ。

 そして、そして、更に更に!!!

 なんとクランクが

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 男ギアのまま!ファイブアームのサンツアーシュパーブプロPCD130ミリ165ミリクランク・・・、まあそう長長と書くもんでもないが、それが使われています、組み合わせが49*38というものでね。

 ショートクランクでも、フォーアームでもないのよ、イヒヒヒ。

 いるとすれば、古めのサイクリストが、この手があったか!!!・・・と膝叩いているといいですがね。

 もう老境に差し掛かっている店主からすると、ある種ギア比でカバーし、あとはポジション出しでカバーし、少しでも長い自転車寿命を実現させるにはどうしたらいいか?なんて考えたりもします。

 そして、事態はそれだけじゃあない。

 そこそこの年数自転車に乗っていれば、まあ縁のあるフレームやパーツ類がゴロゴロあるわけであります、それらをすべて放ったらかして、やれカーボンだの、やれディスクだの、やれ新生コンポだのに、飛びつくわけにも行かないんであります。

 アーッソ、私ら捨てて、新参パーツにうつつを抜かすのね・・・とそいつらに言われると、なんとも自分の無能さに辛くなるんであります。

 イヤ!!!そんなこたーねえ!!!オメーらだってまだまだ立派に使ってやるから・・・、なんとかすっから!!!というしかない。

 そういうご同輩がいるようだったら、もしかして、何らかの助け舟が出せるかもしれませんな。

 どんなにパーツやフレームが進化したって、エンジンの方はほとんど進化はなく、むしろ老化という退化を起こしているわけで、逆に古いパーツ共に笑われますわ・・・。

 それらの機能を延長して、今はも亡くなってきているシルバー、銀というパーツの色を大切にし、そして歴史的に形作られてきた、今の新参パーツ共にはない、各パーツの形や相貌を活かしつつ、老化を受け入れた自分らしい自転車ってなんだろう?と考える時、まだまだ選択肢はあるんじゃないか?とね。

 下駄や高下駄は、あんなちっぽけな金属片に過ぎないものでも、実はでかい可能性がある、少なくとも店主にはそれが見える、よーく見えるんだよね。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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