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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

意外と使える破れサドルの再生法?



 よく当店が使う、比較的安めのシナリ系穴開きサドルなんだが。よくあることに、一階の落車・・・というよリ、自転車が倒れたくらいの衝撃で、

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 こんなことになるわけだ。一個数万するサドルなら悲鳴だが、まあ三千円前後で購入できるサドルとくれば、アア、やっちまった・・・レベルで済むかな?

 とはいえ、これで放置すると意外と大変で、特に雨に当たると、雨後数日フェルトに染み込んだ水の攻撃を受けるということがある。手通してしぼったあとでも、じんわりとでてくるなんてことも。

 なので、安いサドルがこんな状況になったら、早々に買い換えるのが得策かとも思えるんだが。

 実は、この手の破れサドルの再利用というの、店主は自分の自転車数台にやっている、安いというかタダだし、もうそれ以上壊れないし、具合も悪くないので、それで十分なんだな。その再利用の方法を伝授いたします!伝授というほどでもないが・・・。

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 まあ、破れた革を剥がすんでありますね、もう破れているんで、バリバリと剥がれるところから剥がす、というやつです。

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 まあこんな感じですね、高分子体のようなものがしっかり見えます。台湾のサドル工場を見学した時、ラインの脇でこの高分子フェルトの硬さ実験のようなことをやっていたのを観たことあります。

 完全に化学反応を利用した実験で、AとBを合わせると、一瞬にして変色膨張を起こしたかと思うと、生き物のように一気に容器から飛び出して、凝固する・・・。一体何が起きたの?という感じでした。ケーキが化学反応で焼けた?ような。

 驚く店主らを横目に笑いながら、研究員さんたちが色々つついてなんか確認していましたね。

 なので、こいつも泡っぽいものが柔軟性を保持しながら凝固している、多分鯛焼きの型のようなところに流し込まれて圧力でいっちょ上がり!ってなもんでしょうな。

 そして、この露出したフェルト部分に別の革やシートをかぶせてやれば、それはハイテク再生技術ということになりますが。

 今回はローテクで参ります。というか、ローテクしかないよ・・・。

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 サドル裏のネジ類を外せるもの外してエッジのたぐいなんかも取り去ります。

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 そして革をサドルにとめていた、ホッチキスのでかいやつ、これをまたマイナスドライバーで外します。これが一番大変な行程でしょうかね。なんとかこじって外せるのが約半分、古いものだとホッチキス自身が錆びて、一部をサドルに残して外れていく、この辺が厄介なんですな。

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 そんでもって、なんとあの高分子のフェルトを剥がします、ペリペリと。

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 外したあとに、先のでかいホッチキスの残党があちこちにあります。これを取らないと・・・。下から押して、上から引っ張る、これに一番時間を取られますね。

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 これにて、異物全て掘り出し完了!あとは・・・


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 でもって、あとはヤスリやコンパウンドをかけて、終了・・・。

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  ええ?マジ?それで終了?と拍子抜けした方もいると思いますが、はい、これにて終了。こいつを装着して、普通のサドルとして、使い続けます。

 売り物にするなら、もう少し丹念にヤスリをかけて、くぼみにパテ盛りして、再塗装とウレタンコーティング・・・なんてもんをするのもいいかもしれませんが、そんなことしたらセライタよりも高くなってしまうんで、趣味でやるならいいが、今回これで再生は終了。

 で何がいいかというと、ケツのうるさくない人は、このサドルでも良ければ、濡れても手で拭うだけ、もはや破れる革もないんで全く気を使う必要もない、外した材料の分軽量化されているし、悪いとこないんだよね。

 すでに店主の乗り回し自転車の四台が、このムキムキ再生サドルを使用しています!

 そういう意味でおすすめです!

 もう上面が破れて、でも捨てるにしてられないサドルなんてもの、意外とあるんじゃないかな?登山家の靴のように、ボロボロのやつがゴロゴロ家に転がっている。

 自分を直接支えてくれたもの、利用させてもらって、お世話になったものって捨てるに捨てられない、わかります!であれば、この手抜き再生もあるんじゃないか?とね。

 フェルトはなくても、長年尻を支えてくれた形は底に残っているんで、意外とフィットするんです!

 そういえば・・・、道具箱や物置に置かれた古サドルってあるでしょ?秋の夜長に、ムキムキ再生、いいんじゃないのかな?
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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