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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

さすがの大手なり!



 この車体が持ち込まれた時ちょいと驚いたわ。というのは、

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 最初クランクが折れました、と聞いたが、まさか衝突などの衝撃ないところで、人力だけでクランクが折れるわけ無いでしょう?と思っていたのが、この調子だもんだから、それは驚くわ。

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 それはもう、板チョコのように折れている、走っているとき急にこうなったという。不幸中の幸いとしては、乗っている人に怪我はなかった。ただ、下りでそこそこスピードが出ている時、踏み込んだ瞬間に折れたとしたら、それはもう相当の事故になっていた可能性もある、ということを考えると、決した軽んじてはいけない事案ではある。

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 今まで、クランクが外れたなんてことはあった。ペダルも外れて落ちたということもあった。また事故でクランクが曲がったこともあったが、このくらい見事にへし折れる、しかも人力だけでというのは、はじめてかもしれない。

 そこで、自転車のメーカーを確かめてみた。

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 なんと大手中の大手のジャイアントさん・・・、であれば、事情を話すことで、何らかの解決策を見出してくれるだろう、勿論当店でもなんとでもしてあげられるが、まずは補償という意味で、問い合わせてみたら?と提案しておく。

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 スウィット?というのか、かなり古いらしいので、補償期間のようなものは切れているかもしれないが、まずは大手中の大手なんで問い合わせるだけしてみてください、ということになった。

 すると数日語、ジャイアントジャぱんさんから連絡を受けて、今回の事故の内容確認と保証内容を持ち出された。

 ご本人とジャイアントジャパンさんが直でやるよりも、当店を挟んで、再生施工サービスも含めて直してあげるほうが、利用者にとってはいいだろうということで、決まった。


 そして数日すると、

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 新品の交換クランクが送られてきた。まあ、元々ついていたものとさして大差なしのものが来た。こいつを取り付けるには、

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 ただこいつを取り付けるのは、元々付いていた118ミリのボトムブラケットでは足りないということで、なんと127ミリなんていう、超長モノBBが必要ということもわかったんだが、勿論スクエアテーパーには強い当店としては、しっかり127ミリのBBを確保していたもんで、ほぼポン付けで、クランク交換終了ということになった。

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 しかし、パーツの寄せ集めである、自転車のこうした局所的な事案による事故というのは難しい、と思いざるを得ない。
 
 一つの自転車を巨大メーカーが作る場合、各種パーツメーカーと交渉を通じて、パーツの値段とスペックを決めて、それを数千個、数万個発注して、組み付けるという作業が必要になる。

 今回のクランクにしても、もしかしたら、クランクの中核部分に鋳物特有のガスが抜けず、スが入ったような状態になっていたものが、経年の劣化によって、破損したのかもしれない。

 責任は、表向きの完成車メーカーが追うものだろうが、それもまた、大変な問題でありましょうな。

 今回大怪我は不幸中の幸いでなかったが、これがその人の人生を左右するような大怪我だとすれば、一体どこがその補償をするのだろうか?

 まさか、どアホな政治家じゃあるまいに、すべて秘書のせいにはできまい、いや、そのメーカーの社長が、私は知らなかったが社員の一部か、派遣が工程に手を抜いたのかもしれない・・・ということで、責任は免除はされまい。

 そういう意味で、いかに今、この日本の政治状況が狂っているとしかいいようがないしな、それでもって、あいつが再登板で、買収した選挙民の信を問う?だと?一体いつまで、あのタワケを野に放っておくのか?さっさと捕まえて処分せ!

 相当数のパーツが、各工場で作られ、それを組み合わせて、組み付けた工場がある。そして、それを最終点検して、出す店があり、また当店のように、出された自転車をその中間でメンテする店もある。

 一つの事案が起こると、一体何が原因で、こういうことになったのか?ということを特定すること自体が大変難しいことは確かである。

 そういう中で、今回のジャイアントジャパンさんお対応は迅速であったと言えるだろうね。工賃と材料代はすべて持つということで、当店もそちらの方に今回は請求ができるという。

 ビアンキだったか、サスペンションフォークが原因で、重症を追った人がいた、勿論扱いもひどく、経年の劣化も細部あったらしいが、それが裁判沙汰にまで発展したらしいね。

 そうなると、各メーカーはピリピリと、どうしても冒険的なことをやめて、すべてが保守的になるだろう。

 安全は大事だが、程度問題でもある。作られたときと、一定の条件下での仕様という点では補償は成立すべきだが、それを越えた場での使用法や保管法で、責任をメーカーに押し付けるというのも忍びない。

 こうした複数のパーツによってできる自転車の責任問題はたしかに難しい、だからといって、小粒になってしまうのもものづくりの観点からすると面白くなくなるであろうな。

 実に難しい問題だ・・・・ということにしておこう。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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携帯070-5083-6962
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