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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

タチンボ自転車????



 この小径がとあるところから送られてきたんです。地方からね。その送った人が問題ではなくて、送付を依頼した人がなんか特殊な施工依頼をしてきたんであります、イヤー特殊、特殊って、もう耳を疑ったような施工依頼ですよ。

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 ダホンといえば、小径車では名の通ったメーカーで、折りたたみを前提としている設計から、前輪のハブが100ミリとういう標準ものよりも狭く設計されている、つまりハブまでも専用もんを要求してくるので、その凝り方は半端ないともいえますね。

 各所溶接なんかもしっかりしていて、本当いいできだと思います。

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 ちょっと不安があるといえば、ブロンプトンと同じように、柄の長いステム、しかも折りたためる機構が付いているんで、フロントブレーキをかけるごとに、たわむんであります。また踏み込もうとする時も手前にたわむ・・・。

 折れないだろうが、俺やしないか?とちょっと不安になるんだが、まあそんなことぐらいかな?

 で、耳を疑う施工依頼なんだが、なんとサドルがいらない・・・、もうサドルに座らない!というんですよ。耳を疑うでしょ?

 かつてローラー台とかで、ダンシングのみの練習三十分とかやってたことがありました。サドルの高さはシビやなんで、抜くまでスパルタンにはしなかったが、ふざけて剣山くらいおいておいたかもしれない。

 店主の体型からして、絞っていても、あまりダンシングをしない方だったので、登りも座ってグイッと行くタイプ、たまに疲労箇所をかえるために、ダンシングしていた程度かな?なので、時にその辺を強化するといいこともあろうと、やっていたんだが、まあ大腿四頭筋が大変なことになったわね。

 これを裏のハムストリングを使ってできないか?なんて考えるきっかけにはなったが・・・。

 で、そのサドルいらずの自転車にしてほしいというご要望、立ったまま走り続けられるようにしたいという、そのためにはハンドル位置を400ミリほど上げてほしいということ、そしてそれだけにとどまらず、更にその先にDHバーなんかを取り付けてほしいという。そして更に更に、その先にブレーキとシフターをつけてくれないか?というご要望なんですよ。

 ネ、耳を疑うでしょ?

 通常の状態でもステムが長いので、ブレーキングごとにたわむ。そのハンドルを更に400ミリ、そしてDHバーで嵩上げするとしたら、もう折りたたみ部分がすぐにユルユルになってしまわないか?と心配なんだが。

 そもそも、そのお方。装備スポーツである漕艇競技の元選手。装備の扱いはある種競技を超えて熟知している。自転車にしても、ちょっと内容を変えた事にもすぐに反応し、その狙いやメリット、デメリットをすぐに列挙できる、その辺の達人なのね。

 だから、こんな極端な依頼もしてくるし、その際の注意点なども熟知していると思いますので、施工を引き受けること自体には問題はない。

 あとは実際の使用に最新の注意を払って、多分それなりの狙い・・・もしかして漕艇競技のマスターズを狙うための特殊自転車を使った訓練?かどうかは別にして、慎重によーく観察しながら、点検しながら乗っていただきたいと想いますね、こちらが言うまでもないと思いますが。

そんでもって・・・

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 この長いステムに、さらに400ミリ近い延長がいるということで、こんなものを取り付けた。

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 タダの角ではない・・・あたりまえか

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 ジャン!なんてことはない、実用系のチョッパーハンドルだ。というかこのくらいしか、すぐに入手可能なハンドル類はちょっと見当たらない。

 バイクにまで広げれば、あるかもしれんが、今度はステムとの径の問題などが出てきて面倒なのだ。

 そして、その上に

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 このようなDHバーを取り付けまして、延長して

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 角度を変えると、こんな感じですね。

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 鉄のチョッパーハンドルなんで、かなり締め込んでも潰れませんが、長い分テコ原理が働くので、やはり慎重にお願いI
したいですねえ。

 そして更にその先に、ブレーキレバーを取り付けましたよ。

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 これは流用ものなんですが、経が少し合わないので少し広げました。

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 そして流用できなかったシフターは交換して、この原始的かつトラブルフリーのやつを取り付けて、まずは試作ということにいたしましょうか?

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 全貌としてはこんな感じです。乗っていると、人にみられますよ。最初は重心が高いのでフラフラしますが、それがなんとかできるようになってくると、これは体幹に効いているなあと思われますよ。

 そして、かつてのダンシングオンリー練習のように大腿四頭筋がクタクタになります。あとクランクを短いものに変えるとまた別の面白い乗り物になるかもしれませんね。

 あと・・・、もしかしたらですが、北方の自転車選手が冬にクロスカントリー・スキーをやりながら心肺機能を落とさない練習をするらしいですが、これはもしかして逆の効用があるかもしれませんね。

 クロスカントリー・スキーの選手たちの夏の練習用自転車として使えるかもしれませんぞ・・・。夏山をこれで立ち漕ぎだけで登坂訓練なんかしたら、その冬は化けたりしてね・・・。

 この自転車作成依頼までそんなこと考えたことがなかった、ということで、まだまだ未知なる可能性を持つ自転車、これは隣接しくれる人たちとコラボしない限りは出てこないものであります。

 これだからコラボはやめられないんでありますよ。

 これから十数年後、もっと改良された立ち漕ぎ自転車で練習した選手たちが、冬季オリンピックでメダルを占めるなんてことが起きたら、面白いですね。

 各競技に類似したポジションに合わせていくことで、自転車の持っている長距離長時間可能という最大の長所が、競技を超えて伝播していけば、まあ、この上ないことですねえ・・・。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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