日の目を見る通勤ピストかな？

　誰がいつ置いていったかわからない、ピストレーサーな。店の隅でホコリを被って数年いたんだが。



　今や、NJSから外れてしまった、ビバロ。だいぶ時間も経ちますな。ビルダーの代も変わってしまったらしいと聞いたことがあるが。

　コイツは外れる前の、ピストレーサーだね。



　スギノメッセンジャーなんてちょっと街道仕様風のクランクがついているが、まあこれで不足はない。

　

　街道仕様にしたもんで、勿論ブレーキは付いている。ただ、これは前後とも取り外し式、外せばバンクでのピステレーサーになる。

　

　通常取り付ける裏側に付いている、制動力に変わりはないので、ご心配なく。



　サドルはニトロックスか何かのサドルの上革を外してプラのみにしたもの。これがよくしなるし、濡れても吹き飛ばせば問題ないし、落車でこすっても、基本問題のない、なんでみんなこれにしないの？とすら思うなあ、当然軽くもなるしね。

　

　しかし、部品点数の少ないピストというのは見せるところがないね、あとはホイールとハンドル周りだけだろう？このホイールも愚直に手で組んでいる。

　

　こいつで自慢できるところといえば、ハブかな？

　

　まあ、タフなハブなこと。グランコンペのピストハブが使われている。これは頑丈で、作りもいいものだったな。シールドベアリングでその気になれば、それも交換できる。躯体も頑丈なんで、長く使おうと思ったら、コイツはいいかもしれないね。

　

　クロモリのピストハンドルがついている。肩のないツルッとしたピスト独特のハンドル。下ハンしか基本持つところはない、肩持とうとしても、なで肩なもんで手が落ち着かないね、だから下ハン持つしかない。カッコもさることながら、そうした姿勢が潔いよね。

　

　さて、これはまたまずは通勤用として、再出発できるようなめどが立ってきた。店の隅でホコリを被っているよりも、誰かに踏んでもらったほうがずっといい。

　多分、色は変わるだろうがいずれ、まあかわいがって乗ってもらえれば本望だろう、捨て子みたいなもんだからな・・・。