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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

カンパ救出作戦・・・ってほどでも・・・

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 ちょいと古いものに拘っている方がいるようです、嫌味でないところがいいですね。だって、見た目もいいし、使えるなら使い続けたいですもんね。

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 表を見ても、裏を見てもでかい損傷はない、まだまだ本体として十分に使えるもんであります。

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 パンタグラフの中にでかいスプリングがない、サンツアーのシュパーブのようだな。

 これを使えるというのなら使いたい、と思うのは、非常に当たり前の感覚かと思います。

 ところが・・・

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 ほんの一部に損傷がある。わかるかな?ワイヤーを調整するアウター受けのボルトがあるんだが、その受けの部分がおかしい。

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 外されたアウター受けボルト見ると、先端が斜めに欠けている・・・、ということは?そう、ディレーラーの受けの中にその折れた部分が詰まってしまっているという、また面倒くさそうな案件なのだ。

 ではそれらをほじくり出すためには、先端のとんがった千枚通しのようなものではダメなのであります、短くてもネジなんで、ネジ山を持っている、それをこじって出た場合、今度は内部を傷つけてしまうだろうからね。

 小さくてもネジなら、逆ネジかまして回して出さねばなりません。

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 例えばこんな工具があります。逆ネジを切ってあるので、外したいネジに穴をあけて、コイツを逆ネジ要領でねじ込んでいくと、とどのつまりで詰まって折れたネジが出てくるという発想のもの。

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 こんな感じで・・・ただし空いている穴との関係があるし、穴の明けられない状況もあるので、これも偶然によるところが多い。他には、プラスドライバーの四角を鋭利にして、それを打ち込んで食い込んだところを回して外す、なんて手もありですね。

 とりあえずだ!

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 なんとか回ってくれたんで、外すことができた、三十分くらいかかったかな?食い込んでいたのか部分焼付を起こしていたのかわからんが、チビの割に頑固なやつであった。

 コイツを先の欠けたボルトに合わせてみると、

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 ピッタリ合う。多分何かの理由で先端だけがディレーラーと一体化してしまったんだろうね、それで回して外そうとしたら、欠けて残ってしまった。

 これで終わりか?と思いきや、後始末をしっかりしておきましょう。

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 多少荒れているディレーラー本体の内部のネジ山を整える。5ミリ0.8ピッチというタップを選んで・・・、

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 再度ネジ穴を掃除する。

 そしてより重症の、ボルトの方のネジ山も整えないと、またこれを使って中で折れてしまったは、今度はやりたくはないので・・・。

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 同じくダイスも5ミリ0.8ピッチのものを使います、ここに先の欠けたボルを通して回していきます。

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 アルミ特有の白サビのようなもの、長年のチリのようなものが詰まっていたようだね、最初は難儀だったが、なんとか回してどん詰まりまで回すことができた。

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 さらわれたネジ山が輝いている・・・、ように見える。

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 ハイ、あとはスルスルと、ディレーラー内部におさまった。ネジ穴も切られたばかり、ネジの方も切られたばかりなんで当たり前なんだが、当然中にはグリスを入れて戻しておいた。

 これで、まあ、またしばらくは使えるんじゃないか?と思いますね。

 ただ、欠けた分ネジが短くなっているので、ワイヤーを調整の際には、ちょいと引っ張り気味で、やったほうがいいだろうね。ほんの少しワイヤーのテンションを前後にできればいいようにしてあげると、コイツも廊下の問題を抱えながらも、なんとか使い続けることはできるでしょうな。

 古いものでも、よく作られているものはなんとか長持ちをするもんだ、ちょっとしたことにはすぐに諦めないで、なんとか再生させていきましょう、意外とスモールパーツ類を変えるだけで、普通に使えるようになるものが多いんでね。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
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