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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

人生を変えるかもしれない自転車



 改造実用車、まだまだ続くコロナ禍で通勤自転車にもいいかな?と思って作っておいた自転車です。

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 ハブダイナモなので、勝手にライトが付いて明るくなったら勝手に消える。リムに抵抗しないので、重くなりません。通勤だと何かと夜に走ることになるだろうということへの配慮ですね。

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 なくてもいいかと思ったが、通勤だとカバンや何かを持っていくのもありだろうということで、最小限の荷台が付いている。必要であれば、ここを軸にカゴを載せるのもあり、サイドにカバンをかけるラックを付けるのもあり、直接くくりつけるもあり、とアイデア次第でなんとでもなる。

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 あとは極力軽く、いらないものを外す。チェーンカバーがないと、裾がやられる・・・。だったら、裾を乗る前にまとめておけばいい、カバーを付ける必要なし!

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 前シングルに、後ろ6速、通常ならこれで十分じゃないか?という。もし足が伸びて、もう少しギアが欲しくなったら、その時考えましょう。この自転車は、その後の自転車への中継ぎ、とでもいう意味ありなんですから。

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 久々に、ブレーキをチェーンステーの裏につけたなあ。ここに付ける利点は、ホイールの着脱を楽にすること。もし通常のバンドブレーキだと、それ自身がリアホイールに取り付いているので、外すのに一手間かかってしまう。この一手間をなくすことでホイールの着脱が楽になる。

 じゃあ、ホイールの着脱が楽になったらなんなんだ?ってか?それは、タイヤ交換やパンク修理がとてもしやすくなる、なんなら自分で交換できるようになりますよ、ということだ。

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 そして、真の値打ちはここ。ブルホーンバー。上体を前傾にして上半身を走行力に変えると、これまたよく走るようになりますよ。

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 ギドネットなんてクラシカルパーツが、現役として、機能的な役割をしている。このハンドルに沿うように曲がっているところなど、ブルホーンのどこを握ってもブレーキレバーに手が届くようになっている。どこからでもブレーキがかけられるようになっている。

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 そして、ステムの首根っこにシフターが付いている。操作も楽だよね。

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 と、自転車通勤を念頭に組み直された改造実用車なんだが、今度これにとある中年男性が乗ることになった。

 今その方の心中は穏やかではないようだ。身寄り頼りと縁が切れてしまい、ちょいとズタズタな状態らしい。

 そんな中で、移動用の自転車はないか?と聞かれた。この車体を見せると、カゴをつけてほしいと。

 静かにお断りをした。

 まずこの自転車で、八王子を超えて、高尾まで走りなさい。

 今、今まであなたがイメージしている普通の実用自転車を所望したようだが、この車体は違います。今までイメージしていた自転車を超えている自転車です、その超えている自転車で八王子を超えて高尾まで走ってください。

 そして高尾に到着したあと、やはり今までイメージしていた自転車じゃなかったと思うでしょう。自転車ってこんなところまで自分を運ぶことができんるんだ、と思ってたいへん驚かれると思います。

 ところでそこまで走れた主体はなんでしょうか?

 自転車ですか?自転車本体ですか?それとも・・・あなた自身でしょうか?自転車のエンジンが人体だとしたら、主体はあなたかもしれません。

 今まで持っていた自転車のイメージを超えたら先には、今までの自己イメージを越えた新たな自分がいるんじゃないか?と思うんですね。

 今、色んな意味でズタズタになって辛い心中、将来は老化しか待っていない、どんよりとした孤独で灰色な人生を背負うしかないんじゃないか?と思っていた、自己イメージが、もしかしたら高尾に行くことで、越えられるかもしれませんよ。

 店主は自転車だけを売っているのではありません。それは他にもっと得意な人がいるでしょう。自転車そのものが欲しいなら、そういうところからお買いになったほうがいいかもしれません。

 ここは自転車をお売りするよりも、売った自転車によってその人の人生がどれだけ豊かに変われるかどうか?狂わされるかどうかのほうが問題なんだと思っています。

 自転車の車体そのものなんかじゃあない、そうした自転車を知ってしまったあとにはもう後戻りができなくなるような人生そのものの方に、ずっと興味があるんです。

 自転車そのものなんて、フレームにワッパの二本付いた歩行の延長道具に過ぎない道具です。それがどう人生に食い込んでいくのか?という方がよっぽど興味深いし、深い世界なんじゃないでしょうかね?

 一月以内に、この車体が高尾で目撃されるかもしれませんな。そこにはもうしょぼくれた中年男はいないでしょう、中年風情の変な少年が目をキラキラさせながら、頭にクエスチョンマークを一杯に、必死に踏んでいる姿があるんじゃないか?と想像いたします、はい。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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