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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

類は友を呼ぶメイトの登場 第二弾



 たしかこれと同じ車体が来ていたのが、1月ぐらい前でしたかね?こちらの記事が見つかった。そう一月前ですね。コイツに両足スタンドと、子乗せと、前カゴを付けてくれという話でありました。

 その際、こうした特殊な車両の取扱なんか始めたら、その後続くかもしれないなあ、と思っていた勘が、ちょっと当たってしまったようですね。

 持ち込まれたのがこの車体、来たよ、同じじゃない・・・。まさかまた両足スタンドかよ?と思ったら、違ったわ。

 まず・・・、

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 前後ブレーキの調整。特に前がほとんど効かなかったね。直接購入したものではなくて、購入した人からもらったか譲ってもらったというので、詳細はわからない。

 ただ・・・、仮に、もし仮に、7部組とかで発送されて、残りの3部を購入者が組まなければならないとして、その3部にブレーキ調整が入っているとしたら、ちょいと問題有りじゃないか?とも思えますね。

 わかっている人からすれば、ワイヤー引いて、六角で取り付けるだけ・・・なんだが、どの位置でどう取り付けるかで、ブレーキのタッチは変わってしまう・・・。

 そこまで微妙なセッティングをしないとしても、まあ制動に関わる所に素人の手を入れなければならない、というのは、もしそうだとすればなしだと思うけどなあ・・・。

 仮の話なので、実際はどうかわかりませんがね。

 同業の方の名言を思い出します。「素人にトルク管理をさせるようなもの売ってはいけません」。これはカーボン車体にある指定トルクの話で、特に低トルクのことなんですね。締めすぎると割れるぞ!というカーボンからの脅しがあるので、ちゃんとトルク管理しましょう、それはいいんだが。

 それ一般の人にさせるか?という基本的疑問については、確かにそうだろうと思いますよ。特にカーボン率の非常に高いトライアスロン系の方々などは、ただでさえ三競技の練習に追われているのに、自転車の管理にまで手が回らない方が多いように思われますね。

 たまたまかもしれませんが、当店回りではそうだったように思います。どこかの大学のトライアスロン部員にも低トルク管理のためのトルクレンチ部室にある?と聞いたら、ポカンという顔されたことがありましたな。

 あと、この車体でありがちなお話ですね。

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 このリアディレーラー回りでありますね。まず、これで実は三台目ですが、まともにシフトのセッティングが出来ていない傾向が有りますね。

 これって電動アシスト部分が強いために、それほどシビアにシフトが決まらなくても不便がないからか?とも思われますが、まあ、シフト調整がなっていない。

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 ワイヤーの調整でどうこうなる問題ではない、そもそもハンガー自身が曲がっている場合もある。これだけデカい、重い車体だから、それはよろけただけでリアメカに対する負担は大きいだろうね。

 あとは、運送の際のトラブルも大いに考えられますね。まずはここを修正してやらないと話しにならないくらい精度が出ていない。

 このハンガーを修正して、再度ディレーラーを装着して、今度はワイヤー・・・ではなくて、その前にインデックス調整をしないといけないようですね。そしてその後ワイヤーを見るという感じ。この辺はショップに任せないと難しいのではないかな?と思いますよー。

 ただ、繰り返しますが、この車体のアシスト機能が良すぎるので、シフトの調整不足に気づかない利用者が多いのではないか?というところが気にかかります。

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 そんでもって、今回の依頼の一つが、これ。フットレストっていうのか?BMXなどに付いているやつですね。なるほど、メイトのようなとんがった自転車?をご所望なさる方って、例えばこうしたものを取り付けたい!という遊び心を持っていても当然だろうなあ・・・

 見た目だけでいいなら取り付けられるよう努力してもいいわい。

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 ボルトを外してシャフトを見ると十分に長さがあるように見えるが・・・、実はこのフットレストの取り付け部分が分厚く出来ていた。さすが体重かけても壊れないよう作られているだけはある。

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 そしてそもそもがシャフトが12ミリあるんだが、この穴には通らない・・・なので、拡張してやらないといけないね。

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 見た目だけの遊びパーツにここまでしてやるか?とも思われなくもないが、この手の車体にはこうしたパーツは必要なのだ!という気持ちもよーくわかる・・・。

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 12ミリの拡張工事完了!

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 元々付いているのが奥のワッシャーナット、これだとワッシャー部分の幅とネジしろの空きがあるので、手前の通常のナットを使うことに。コイツも入手大変なんだぞう・・・、12ミリの1.25ピッチのネジなんて、探してもなかなかないぞ!

 さて、下準備が出来た!あとは取り付けだ!と思ったんだが・・・

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 なんと、ドミノ発生・・・。ディレーラーの一部分と干渉してしまって、これだけではつかないよ・・・、トホホ。

 そこで諦めるという手もあるがね、なぜって遊びパーツなんだから・・・、でもここまでやって引っ込めるか?

 ディレーラーをズラすか・・・。

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 ズラすには、下下駄を履かせないといけません。このパーツも購入以来大分使っていますね・・・、助かっています!

 でもコイツが付いたら、またここを中心にハンガーの修正をしてやらないといけません・・・。

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 長い延長を取り付けて、19ミリレンチで締め付けていきます!

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 取り付け完了!!!と思いきや・・・。再度、またドミノ発生・・・。ディレーラーが下にズレた分チェーンが短くなってしまって、ローギアにチェーンがかかりにくくなってきている・・・。

 というよりも、そもそも・・・、店主好みのセッティングからすると、コイツのチェーンは短すぎるような気がするね、キュンキュンに引っ張っているので、どうも落ち着かない。この辺の見立ても一体誰がやるんだろうなあ・・・。

 なので・・・

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 思い切って、伸ばした分以上のチェーンを足して調整してやる。これで思った以上のシフトの安定が得られましたとさ。
 
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 ブレーキよし!シフトよーし!遊び心もよし!

 しかしすごい車体を作ったもんだね、それも吉祥寺あたりに代理店があるとかないとか、パンク修理やタイヤ交換なんかはバイク屋さんだろうなあ、シフトや制動なんかの自転車部分は自転車屋、そういう意味で昔からの輪業(自転車・バイク)が担当すべき車体だろうなあと思います。そういう意味で自転車だけを取り扱う当店の出番じゃないんだろうな。

 この車体の購入を考えている方は、自分の利用地の近くに、自転車とバイク両方をみる輪業さんがあるかどうかをよく調べてからにしてもいいかもね。そうでもしないと、衝動買いしたあと、その後のメンテが大変になるぞよ!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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